【調査結果】
日本の「リネージュ」ユーザーは集団活動が好き~東大池田教授が実態分析
■URL
http://www.ncjapan.co.jp/ (エヌ・シー・ジャパン)
http://www.lineageonline.jp/ (リネージュ)
エヌ・シー・ジャパンは7月31日、同社が運営するMMORPG「リネージュ」のユーザーに対して行なった実態調査の結果をまとめた。同じゲームながらも、韓国のユーザーと比較して日本のユーザーは集団活動中心であるなど、異なる利用実態が浮かび上がった。
調査結果を分析した東京大学大学院人文社会系研究科の池田謙一教授は、ユーザーにおけるリネージュ世界のとらえ方を、日本は管理された「ディズニーランド」、韓国は西部開拓時代を連想させる「アドベンチャーランド」と表現する。これは、「リネージュの秩序を維持するのは誰か」との設問で、「ゲーム会社」「運営者(ゲームマスター)」と回答したのは日本のほうが多かったのに対して、「一般のプレイヤー」「血盟」としたのは韓国が多かったことなどが理由。約款で禁止されているリアルマネーの取り引きやゲーム中の殺人行為(PK)などの経験も、韓国のほうが圧倒的に多かった。
血盟(クラン)への所属割合も日韓で大きく差が出ており、日本では約9割が所属しているのに対して、韓国では所属しているユーザーは60%弱だった。また、リネージュ内での恋愛経験を訊ねる設問では、日本のユーザーの80%弱が「他のキャラクターやプレイヤーと恋愛をしたことはまったくない」と回答したのに対し、韓国では「他のキャラクターを好きになったり恋に落ちたりしたことがある」とした人が80%を超えた。池田教授は、「愛憎渦巻く韓国とグループ交際の日本」と対比している。なお、ユーザーの性別比は、日本では女性が約15%いるのに対して、韓国では10%未満である。
日本での調査は、2003年5月から6月にかけてアンケートで実施されたもので、1,362人からの回答を得た。一方、韓国の調査は延世大学により昨年実施されたもので、回答者数は4,786人。
(2003/7/31)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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