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【製品】

UNICODEとTLSをサポート、J2EEフレームワークによるSIPソリューションを発表

次世代リアルタイム通信の本命か
~スウェーデンHotsip社のSIPソリューション

■URL
http://www.hotsip.com/news/one.asp?id=1389&showinfotype=press_news
http://www.ietf.org/rfc/rfc3261.txt (RFC3261)

 スウェーデンのHotsip社は2日、J2EEフレームワーク上に構築されたSIP(Session Initiation Protocol)ソリューションを発表した。この製品は固定及び携帯電話ネットワーク向けのもので、UNICODEによる多言語をサポートする上、Windows上のインスタントメッセージ環境である「Windows Messenger」と相互運用性を確保している。

 SIPは、IPネットワーク上のマルチメディアセッションを確立するためのアプリケーションレイヤーのシグナリングプロトコルで、現在はRFC3261で標準化されている。インターネット上で電話を利用するためのプロトコルとしては、ITU-Tで策定されたH.323があるが、SIPはこれよりもシンプルであるため、他の技術との組み合わせが容易で拡張性に優れたプロトコルであると考えられている。

 SIPを利用することによりIPネットワーク上で一般の電話機能や、相手の在席状態を確認できるプレゼンス機能、インスタントメッセージ機能、相手の現在位置にかかわらず最寄りのSIP端末に連絡が可能な「ユーザーモビリティ」などのサービスを提供できる。こうした理由からSIPはリアルタイム通信のための次世代標準プロトコルとして本命視されている。

 今回HotsipがJ2EEフレームワークでSIPソリューションを実装したことにより、固定電話や携帯電話事業者がエンタープライズ規模のSIPサービスを提供する際のメンテナンスを容易にできるほか、リアルタイム通信サービスの開発機関を短縮できるとしている。また、UNICODEにより他言語がサポートされたことで、相手が使用している言語を気にすることなくさまざまな機能を利用できるようになる。また、サービス提供事業者がインターフェイスの翻訳にかける手間や時間を削減することができる。さらにこのソリューションではTCPでパケットが通信されるときのセキュリティーを確保するための暗号規格TLSをサポートしている。

 この新製品発表についてHotsipのCEOであるKenneth Gustafsson氏は「プレゼンスの概念はインターネットの世界では親しまれているが、固定電話と携帯電話ネットワークの間の融合された通信環境という文脈の中で使用されれば、新しいエキサイティングなアプリケーションを創り出す、より強化されたエキサイティングな可能性をもたらすことになるだろう」とコメントした。Hotsipは1999年以来SIPに関わる製品開発を手がけており、日本国内にも同社のSIPソリューションを導入している複数の企業が存在する。来年にはSIPに基づいたインスタントメッセージ、オンラインゲーム、VoIP製品が市場に出回ることが期待されている。

(2002/12/2)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]

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