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【特集】

待ちに待ったポスペの新作「PostPet V3」を使ってみました!!

(c) 1996-2002 Sony Communication Network Corporation. All rights reserved.

■URL
http://www.so-net.ne.jp/postpet3/

 前作「PostPet2001」が1998年12月に発売されて以来、実に4年振り、待望の新作となる「PostPet V3」が12月4日に発売された(Windows OpenGL版、Macintosh版、それぞれ価格3,480円)。今回の注目はなんと言っても、「モモ」などのペット達が3Dグラフィクスで表示されて、より表現力が豊かになった点だ。それ以外にも、メールのフィルタリング機能の搭載やHTMLメールへの対応など、“メーラー”としての機能も充実している。今回の特集では、新作「PostPet V3」を実際に使ってみて、使い方や新機能、開発者の八谷和彦氏のお話などをレポートする。

●色々と導入された新機能たち


 「PostPet」シリーズは、1997年11月の「PostPet DX」以来、累計出荷数101万本、各社PCへのバンドル出荷が800万台という大ヒットソフトで、数多くのファンを獲得している。それら多くのユーザーが4年振りという実に長い間待たされただけあって、今回の「PostPet V3」では、さまざまな新機能が追加された。ここでは、新たに追加された機能の中から主だったものを紹介しよう。なお、機能は基本的にWindows OpenGL版、Macintosh版共通だ。

○立体的に表示されるペット達
 まず、なんと言っても今回のバージョンの特徴は3Dグラフィックの採用だろう。3Dになったことで、ペットの動きが多彩になり、家具などに奥行きがでたり、アクセサリーがつけられるようになった。また、「ちょっかい」コマンドでは、ズーム視点でペットの後を追いかけていくので、3Dならではの“グルグル感”を味わうことができる。

 ただし、3Dになったことにより、前バージョンと比較して高スペックなPCが求められるようになった。PCのスペックが足りない場合、「グラフィックが正常に表示されない」や「動きがカクカクする」などの問題が発生する可能性があるので、心配なユーザーは事前に「PostPet V3」の動作を確認できるベンチマークソフト「PostPetMark」をダウンロードして試してみよう。また「お試し版」での動作確認もできる。

 なお、「PostPet V3」の環境設定にある「3D描画設定」で“速度優先”や“画質優先”などを7段階に変更することができるので、インストールしてからの調整も可能だが、お試し版で正常に動かなかったマシンでの作動は保証される訳では無いので、注意が必要だ。

◎関連記事
So-net、「PostPet V3」の動作を確認できるベンチマーク「PostPetMark」を公開 (窓の杜)


○モモも大ヒットで出世した!?家が三階建ての立派な一軒家に
 「PostPet V3」ではペットの部屋が、前作のワンルームから三階建ての一戸建て物件に変わった。家は「にわ」、「1階」、「2階」、「やねうら」の4箇所に分かれており、1~やねうらは豪華にもエレベーターで繋がっていて、ペットはそれぞれの部屋を自由に行き来している。従って、“あれ?居ない!!”と慌てたら違う階や「にわ」に居たなんてこともよくある。それぞれの階の役割は、「にわ」が野外で遊んだり、ワープボタンを押すところ。「1階」が、おやつをあげたり、洗ったりする場所で、ともだちが来るときも主に1階に来る(ただし、そのあと違う階に移動することもある)。「2階」は、ペットが主に寝るところ、また宝箱やアクセサリーも2階にある。「やねうら」は、未実装である“イソウロウ機能”が搭載されると、活躍する予定だ。また部屋の模様替え機能もそれぞれの部屋に対して行なえるので、1階は「スタンダード」な模様、2階は「バーニング」などと階毎に模様を替える楽しみ方もできる。

“1階”の様子。おやつをやったり、洗ったりする基本的な部屋
“にわ”の様子。下に見えるのがワープボタンだ

○する度に景色が変わるワープ機能
 ワープ機能は、ペットが住んでいる家が建っている場所がまさに“ワープ”する機能だ。「にわ」にワープするためのボタンが設置されており、そのボタンを押すことによって移動することが可能。ただし、一度ワープするとしばらくワープすることができない。開発者の八谷氏によると、「詳しくは秘密だが、数時間程度で再度ワープすることができるようになっている」とのこと。ワープして家が立地されている場所が変わると、当然「にわ」に出た際の周りの風景が変わるほか、ペットのひみつ日記での記述も変わる。なお、後述の八谷氏のインタビューにも出てくるが、“立地場所”の場所は製品版で60ヶ所が用意されており、次回のバージョンアップ版である「ver.3.1」では、20ヶ所追加されて80ヶ所になる予定だ。

○ウィンドウが分割
「PostPet V3」の操作パネル
 今作では、ペットが動き回る舞台である“家ウィンドウ”と“操作パネル”が別になっている点が特徴だ。操作パネルは、「家」、「世話」、「メール」、「設定」の4つのタブからなっており、それぞれの操作が行なえる。「家」のタブは“にわ”や、1階、2階など各部屋へと移動するためのアイコンが用意されている。「世話」では、お馴染みの「おやつ」や「洗う」などがある。「メール」には、メールを書いたり、メールボックスを表示できるアイコンがある。「設定」では、基本設定や振り分けなど各種設定用のアイコンが用意されている。このように、“家ウィンドウ”と“操作パネル”が別々に存在しているため、“家ウィンドウ”だけ開いて様子だけ眺めることや、逆も可能となった

○新しく加わった2種類のペット達
 今作から新たな仲間に加わったのは、コモモ族の「コモモ」とヤングポストマンの「竹千代」の2種類。従来の8種類もあわせて計10種類になった。コモモ族もヤングポストマンも既存のペット達と特に変わりはないだが、ヤングポストマンは打たれ弱くて、あんまり叩いていると家出するそうなので、要注意。

「PostPet V3」に登場するペット達

●実際に使ってみて感じたこと。


 ここでは、実際に「PostPet V3」を利用して感じたことなどを詳しく書いてみる。

○前作からの移行する際のポイント
 旧バージョンである「PostPet ver.1.2x」や「ver.2.x」から、「PostPet V3」へのデータ引継ぎが可能だ。移行できる情報は、「受信箱や送信箱の中身」と「おともだち帳」となっており、宝箱や部屋データは「PostPet V3」とデータ形式が違うために引継ぎができない。

 実際の引継ぎ作業は、インストール作業の途中に「ver.2.xデータの引き継ぎ」という欄があるので、前作で利用していたフォルダー等を選択することによって、V3用にデータが変換され利用できるようになる。
「PostPet V3」へのデータ引継ぎ画面

○強化されたメール機能を使ってみる

・振り分け機能
「振り分け」の設定画面
 先にも触れた通り、「PostPet V3」では、振り分け機能を搭載した。では、実際にどのように利用できるのか紹介しよう。

 まず、振り分けには、「設定名」と「条件」、「アクション」があり、それぞれを設定する必要がある。「設定名」は、その振り分けの名前を設定するところ。自分の分かりやすいように決めれば良いだろう。「条件」は、“題名”、“差出人”、“宛先”、“Cc:”に「~~」が含まれる。という一般的な条件設定となっている。ただし、高機能なメーラーのように“In-Reply-To”や“Message-ID”、“X-Mailer”などからは振り分けすることができない。

 また、振り分け後のアクションとしては、「メールボックスへ移動」、「ラベルをふる」、「サーバーから削除」が用意されている。「メールボックスへ移動」では、メインのメールボックス、メイン-送信済み、メイン-未送信、メイン-ゴミ箱など選択肢が多い。「ラベルをふる」では、“プライベート”、“重要”、“要返事”など5種類のラベルが用意されており、各々に決められた色を自分で設定することができる。慣れると非常に重宝する機能だ。「サーバーから削除」は、振り分けで指定したメールをそのままサーバーから削除するというもので、例えば頻繁に来るスパムメールなどに利用できる。ここの設定を上手く行なえば、一度来たスパムメールは二度と受け取らないなどという設定も可能だ。また、これら3つのアクションを組み合わせて利用することも可能なので、メインのメールボックスへ移動しつつプライベートのラベルを貼るなどという振り分けもできる。

・HTMLメール対応
 昨今ISPなどからのメールはHTML形式が多いだけに、この機能を待ち望んでいたユーザーは多いだろう。ただし、前述のようにウィルスの危険も含まれているので注意が必要だ。デフォルトの設定では、HTMLメールは“ON”になっているので、必要の無いユーザーや嫌いなユーザーなどは、環境設定の「表示/作成」タグの「表示・作成の設定」にある「HTMLメールはテキストだけ表示」にチェックを入れれば、テキストだけ表示することができる。なお、HTMLメールの送信や書き込みは開発者八谷氏のポリシーによりできなくなっている(後述の八谷氏のインタビュー参照)。

・APOPやPOP before SMTPなどにも対応
 これらは、セキュリティーを高めるために用いられる技術だ。APOPはPOPの際のユーザー認証を暗号化したもの。POP before SMTPは、スパムの踏み台対策などに用いられる、メール送信の際に一度認証を行なってから送信を行なうというもの。いずれの機能もプロバイダーや加入しているサービスによっては、利用する必要があるものなので、今回の対応はありがたい。設定方法は、「環境設定」の「基本」で行なえる。

○思わずハマるアクセサリーや家具
 八谷氏が今回の新機能で一押ししているのが、アクセサリーや家具だ。

筆者お気に入りのアクセサリー組み合わせ。家具は「火」属性のもので統一している

 まず、現在アクセサリーは78種類、家具は「無」、「木」、「火」、「水」、「土」、「金」、「善」、「悪」という8種類の“風水”毎に22種類づつ計132種類が用意されている。アクセサリーは全ての種類のペットが装備できるものや重さ制限があるが、家具は基本的に組み合わせ自由となっている。

 アクセサリーには、それぞれに重さが決まっていて、合計200ig(PostPet専用の重さの単位)、全身で最大16個まで身に着けることができる。また、種族限定のアクセサリーもあるので、慎重に選ばないと、着けたかったものが着けられなかったりする。200igの中で如何に好きなアクセサリーを身につけるか?が面白いところ。個人的には、モモのアフロと鼻ちょうちんは外せないマストアイテムになっている。

 家具は、風水毎に統一することもできるほか、机は「バーニング」だけどポストは「アクア」といった置き方もできる。ここは、風水毎に統一するのではなく、ともだちが来たときに褒めてもらえるような、インテリアの組み合わせにチャレンジしたいところだ。

○メール送受信のいろいろ
 相手がPostPetを利用している場合はペットにメールを持たせて、一般の相手にはポストマンに持たせるという基本機能は変わっていないが、新たに友達にプレゼントを送信できる「プレゼント機能」が追加された。

・プレゼント送信機能
 プレゼント機能は、まさにともだちにプレゼントを贈る機能だ。メールを書く際に上のタブに「プレゼント」があるので、そこで贈りたいプレゼントを選ぶ。贈ることができるのは、「おやつ」、「アクセサリー」、「家具」の何れかになる。

 アクセサリーには、レアなものも存在するようなので、ともだちの誕生日にはレアなアクセサリーを贈るなど、気を利かせたこともできる。メールにプレゼントをつけて送るときに、プライオリティーによって入れる袋が変わるなど隠し技も多数含まれている。

 なお、これらの情報は「PostPet V3」のオンラインマニュアルにも詳しく掲載されている。

■「PostPet V3」マニュアル
http://www.postpet.so-net.ne.jp/free/info/help/manual/v3/win/ (Windows版)
http://www.postpet.so-net.ne.jp/free/info/help/manual/v3/mac/ (Macintosh版)

●「PostPet V3」の疑問を開発者に聞いてみました。


 約4年振りのPostPetということで、ファン待望の新作だが、気になる“イソウロウ”のことなどを開発者の八谷和彦氏にお話を伺った。

INTERNET Watch編集部(以下、IW):まず、4年振りのPostPetなのですが「なぜ」4年もかかったのでしょうか?

「PostPet V3」開発者の八谷和彦氏

八谷和彦氏(以下、八谷):いやいや、4年間何もしてなかった訳ではないですよ(笑)。携帯端末の「ポケットポストペット」やiアプリの「ポストペットトラベラーズ」などの開発をしていました。2.0(PostPet 2001)が安定していたおかげもありまして、2000年位から次作の構想を始めました。実際に仕様がほぼ固まったのが2001年の夏から10月頃ですね。ですから、実質1年強で「PostPet V3」が完成したことになります。

IW:今作でとにかく取り入れたかったものはなんでしょうか?

八谷:今作では、2.0との違いを出したかったので、ポリゴンによる3D化は最初から前提にしていました。3D化で、2Dでは難しかったペットのアクセサリーや家具を個別に配置するなどのやりたかったことが可能になりますので。一番やりたかったことは“ペットのオリジナリティーを出すこと”です。今までは、例えばペットをテディベアにしてると、友達のテディベアが自分の家に来たときに見分けにくかったんですね。しかし、今回はそれぞれが好みのアクセサリーをつけることによって、差別化を図ることができます。これは、家具の設置などにも言えることです。このオリジナリティーを出すことによってより“自分だけのペット”という感じを出したかったんです。

IW:3D化によって、2D版よりPCに求められるスペックが高くなり、敷居が高くなった感じがありますが。

八谷:その点が実はいちばん大変だった点ですね。ポリゴンを利用することによって、当然ある程度のマシンスペックが要求されてしまいます。特にビデオカードの性能に左右されるので、それを「如何に初心者の方に理解して頂くか?」を考えました。一般の方は、自分のPCにどんなビデオカードが入っているか?などほとんど気にしていないですから。「如何にポリゴン数を少なくして綺麗に見せるか」や「ビデオカード毎の検証」といった試行錯誤はかなり行ないました。大体2.0を利用していたユーザーの内、約8割程度の方が利用できるんじゃないかと思っています。

 また、今回は「OpenGL版」ですが、さらに多くのユーザーの方が利用できるように「DirectX対応版」も後ほど出す予定です。

IW:「DirectX対応版」のお話がでましたが、具体的にはどのような感じなのでしょうか?

八谷:「DirectX対応版」は、「ver.3.2」として2003年春から夏位に出したいと思います。現在の最新版は「ver.3.01」ですが、イソウロウ機能を搭載した「ver.3.1」に続くバージョンとして提供する予定です。「ver.3.2」は、前の「PostPet2001」と同様にハイブリッド形式・2枚組で店頭販売したいと考えています。「ver.3.2」では「Windows版」が2種類になるのではなく、ひとつのWindows版で「DirectX」と「OpenGL」、適切な方を選んで使えるという感じですね。ですので「OpenGL版」で動かなかったマシンでも動く可能性が上がります。

 今回なぜ「Windows版」を店頭販売しないのか?2枚組みの販売をしないのか?というのは、現在の「OpenGL版」のみでは「プレゼントされたけど動かない!」という可能性があったからです。これでは、プレゼントした方の立場もないので。だから「OpenGL版」では事前にお試し版を試してから買ってくださいというスタンスになってます。PostPetは中学生とかも使っているので、「おこづかいで買ったけど動かない」という状況にはしたくなかったんですね。もちろん「DirectX対応版」でも動かないPCが出てくる可能性はありますが、「両対応版」で動くマシンが増えることを期待しています。

IW:今回新機能として、「HTMLメール」への対応や「振り分け機能」などが追加されてますが、この辺の機能を追加した背景を教えてください。「HTMLメール」に対応すると、ウィルスの心配なども出てくると思うのですが。

八谷:「HTMLメール表示」や「振り分け機能」は、ニーズの影響が強いですね。特にHTMLメール表示は、海外版まで視野に入れたときに必須ともいえる機能なんです。例えば韓国ではメールの多くがHTMLメールらしいので、HTMLメールに対応してないとかなりの不満があるようです。ただし「PostPet V3」では、スクリプト系のタグは一切実行しないようにしてますし、ある程度のセキュリティー面は考慮しています。それと、HTMLメールが好きでない方のためにHTMLメールを表示しない機能も搭載していますので、ユーザーの方のご判断で調整して頂きたいです。それと、HTMLメール表示の機能はありますが、書き出しの機能はありません。PostPetでは「メールはなるべく標準的な形式で出すべき」と考えていますので。

 「振り分け機能」は、以前は「PostPetは仕事用メーラーではないので必要ない」と思っていたのですが、最近はスパムやDMも多いので、受け取りたくないメールなどが来た際に対応するためですね。これもニーズに対応した形になります。ただ、これらの機能を搭載するときに一番重要視したのは「設定を複雑にしたくない」ということです。振り分け機能も必要最低限の項目しか用意していません。これらの機能は、「使いたい人は使ってください」という感じですね。

IW:アクセサリー機能は特に搭載したかったということですが、重さ制限などがありますね。その辺の細かいところを教えていただきたいのですが。

八谷:アクセサリー機能は、イソウロウ機能と同じ位、今回実現したかった機能です。アクセサリーの重さは大体アクセサリーのポリゴン数に比例しています。また、アクセサリーはメール送信時に本体とは別のファイルとして送信するので、メール容量を必要以上に大きくしないように200igまでという制限を設けました。この制限をつけないと、大きな添付になってしまいますので。現在の仕様だと、だいたい150KB程度に納まるようになっています。

IW:アクセサリーの横に「値段」という欄がありますが、これはどんな意味があるのでしょうか?

八谷:まだ準備段階ですが、PostPet のサイトでアクセサリーを販売する予定です。もちろん現金ではなく、PostPet内の通貨で売買を行なうのですが。だいたいレアなアクセサリーほど高い値段設定となってくると思います。レアなアクセサリーは友達に自慢するためのアイテムですね。

IW:お部屋やアクセサリーを自作することは可能なんでしょうか?

八谷:今回は3Dになった関係で自作するのが難しくなったと思います。ただ、まだ構想でしかないのですが、3Dソフトを提供している会社と組んで、「PostPetV3のアクセサリーを作れるプラグイン」とかを提供できないかなぁと思っています。今はまだペットワークス内でしか各種プラグインを作成できないですが、ずっとこのままやっていくのも大変なので。これはできれば、早めに実現したいですね。

IW:まだ未実装ですが、イソウロウ機能について教えていただけますか?

八谷:イソウロウ機能は、「ver.3.1」で提供する予定です。一応目標は、「クリスマスまでには提供したいな」という感じです。イソウロウは、基本的にワープすると現われて勝手に居候します。また、庭や2階など他の場所にも移動します。感覚としては“ペットがペットを飼っている”感じですね。おやつをあげたり洗ったりなどの世話もできますが、メールを送らせることはできません。イソウロウは、それぞれ属性を持っています。属性は部屋の風水と関係していて、例えば部屋を「水」タイプばかりにしていると、水属性のイソウロウは長居しますし、反対属性の火属性のイソウロウはすぐ出ていきます。こうやって、気に入らないイソウロウを追い出したり、気に入ったイソウロウを長居させたりできるようになる予定です。

IW:今後アクセサリーなどを追加する予定はないのでしょうか?

八谷:パッケージ版には78個のアクセサリーを用意しているのですが、今後はダウンロード提供などで増やしていくつもりです。また、「仮面ライダーV3なりきりセット」とかも現在製作していますので、より個性的なペットを作ることができると思います。また、ワープ先の場所も、現在の製品版では60ヶ所ですが、「ver.3.1」提供時に20ヶ所追加して計80ヶ所になる予定ですので、楽しみにしていてください。

IW:最後に、読者の方へPostPetの楽しみ方などを教えてください。

八谷:とにかく「お試し版で試してみてください!」ということですね。「PostPet」は“メールソフト+ゲーム”みたいなものなので、気軽に試してもらいたいですね。あと、「イソウロウ機能を実装してこそ真のPostPet V3」と言えるので、イソウロウ機能も待っていてください。また、開発に1年間掛けているだけあって、いろいろ隠し要素が詰まっていますので、じっくりと楽しんで欲しいですね。

IW:ありがとうございました。

本邦初公開!開発中のイソウロウ画面
   
(これらは開発中の画面ですので、実際の製品とは異なる場合があります)

●まとめ


 今回、「PostPet V3」を実際に使ってみて、ペットの世話をしたり、メールを送るといった“PostPetの基本的な楽しみ方”は以前より増したと感じた。それは、ペットにアクセサリーを着けて楽しんだり、インテリアを変えたりといった一人で楽しむ方法のほか、メールにプレゼントを添付したり新しいアクセサリーを見せびらかすといったともだちとのコミュニケーション要素もさらに深まったからであろう。

 今後の「PostPet V3」の動向は、八谷氏のお話をまとめると、イソウロウ機能が実装されたり、PostPet Parkでアクセサリーのやり取りができるようになったり、「DirectX」版が発売されるなど、“これから”の楽しみも尽きなそうだ。

 八谷氏が推奨するように“メールソフト+ゲーム”の感覚で、細く長く使ってみたいソフトだ。

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(2002/12/9)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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