![]() |
【セキュリティー】
~Linux OSなどに被せる形で利用することによって、セキュリティーを向上アイ・ティ・フロンティア、セキュリティー機能強化OS「PitBull」を提供開始■URL 株式会社アイ・ティ・フロンティアは13日、株式会社日本高信頼システム研究所と提携し、セキュリティー機能強化(Trusted OS)「PitBull」を用いたシステム構築・運用サービスの提供を開始すると発表した。 このサービスは、Trusted OS「PitBull」を用いてシステムを構築・運用するサービス。Trusted OSとは、米国防総省が規定したセキュリティー基準TCSEC(Trusted Computer System Evaluation Criteria)のセキュリティー要件を満たしたOSだ。 アイ・ティ・フロンティアが採用した「PitBull」は、米Argus Systems Groupが開発したTrusted OSで、システム内に複数の小部屋を設置し、それぞれにアクセス権限を分割・制限して与えるため、通常のROOT権限にあたるものが存在しない。従って、万が一侵入を受けて権限を奪われた場合でも、小部屋単位での被害に抑えることができるという。「PitBull」は、Linux、Solaris、AIXに対応し、これらのOSに被せる形で利用する。それによって、WebやFTPなどのアプリケーションとOSの間を保護し、攻撃が加えられた際などは、アプリケーションとOSの間の接続を切断する保護機能などを有している。 しかし、Trusted OSはセキュリティーが強化されている反面、権限設定等が煩雑になっているため、ユーザー側自身で設定を行なうのは難しいという。そこでアイ・ティ・フロンティアでは、Trusted OSの草分け的存在である日本高信頼システム研究所と提携して、Trusted OSの構築・運用サービス開始に至った。 アイ・ティ・フロンティアでは、「一般企業への導入ももちろん考えられているが、さらにセキュアな環境維持を求められている政府系機関や金融業などに向いているシステムだろう。今後2年間で10億円の売り上げが目標だ」としている。
(2002/12/13) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
|