【セキュリティー】
~複合型ウィルスに対応するためにIDS的な働きを追加アラジン、セキュリティーホールへの攻撃を未然に防ぐソフトを発売■URL
株式会社アラジンジャパンは8日、ウィルスやセキュリティー脆弱性への攻撃などを未然に防止するセキュリティー対策ソフト「eSafe Gateway 3.5」を発表した。対応OSは、Windows 2000 SP1以上、NT 4.0SP6a以上、Redhat Linux 6.2/7.2となっており、価格は25ユーザーで23万6,000円から。 「eSafe Gateway 3.5」は、ゲートウェイレイヤーに設置することにより、クライアントマシンに対するウィルスやセキュリティー脆弱性への攻撃を未然に防ぐソフトウェアだ。ウィルス、Active Xなどによる攻撃に対する防御機能のほか、アンチスパム、アンチリレー、アンチメールボム機能なども搭載している。 今バージョンで最も特徴的な機能は、Internet ExplorerやOutlook Expressなどのセキュリティーホールに対する攻撃を検知・ブロックする「XploitStopper」だ。「XploitStopper」は、セキュリティーホールを攻撃するような異常動作をアクティブに検知・分析することにより、攻撃を未然に防ぐ。実際にウィルス「Bugbear」による攻撃を、ウィルス定義ファイルが提供される以前に検知・防御したという。 アラジンジャパンによると、「この機能は、IDSが提供する機能に近い物がある。IDSと同様にパターンマッチング方式で攻撃を検知している。複合型ウィルスに対応するためには、通常の定義ファイルによる検出以外に、このようなIDS的検知方法も合わせなければならなくなっている。現在このような方法で検知しているのはこの製品だけだ」とのこと。 「XploitStopper」のほかにも、ヒューリスティック分析技術を利用して、未知のマクロウィルスを80%以上の確立で検知する「Macro Terminator」や、感染毎に姿を変えるポリモフィック・ウィルスに対応する「Ghost Machine」、悪意あるJavaScriptsなどに対応する「Smart Script」、悪意あるActive XやCookiesの除去を行なう「SmartStripping」などの機能も搭載しており、これら複数の機能を併用して、ウィルスなどに対応する。なお、ウィルス定義ファイルや「XploitStopper」などに利用するパターンファイルは、デフォルトで3時間置きに自動でアップデートチェックするようになっているので、ウィルス定義ファイルの更新忘れによる危険性を低下させることが可能だ。 アラジンジャパンでは「ウィルス等の攻撃に対して、さまざまな機能面から対応している製品だ。防御機能以外でも、トラフィック分散アーキテクチャーやオプションでURLフィルタリング機能なども提供しているので、それらもあわせて利用すると、さらにセキュリティー向上に役立つだろう」としている。
(2003/1/8) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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