ユーザビリティーへの投資で売上100％増～米Nielsen Norman Group調査結果

■URL
http://www.nngroup.com/reports/roi/

　「プロジェクト予算の10％をユーザビリティー改善に費やすことで、Eコマースサイトなら100％の売上増につなげることも可能」とする調査結果を米Nielsen Norman GroupのJakob Nielsen氏が発表した。

　この調査では863のデザインプロジェクトと42のケーススタディを分析した。その結果Webサイトのユーザビリティーを考慮して再デザインした場合、42のWebプロジェクトで売上のコンバージョンレートは100％増、ビジターカウント（トラフィック）は150％増、ユーザーパフォーマンスなどの生産性は161％増、企業側が望む特定の機能の利用率は202％増、という結果が得られた。

　調査結果についてNielsen氏は「ユーザビリティーへの支出が増加しているのはうれしいが、現在勧められている10％という（ユーザビリティーへの）投資状況はテクノロジーを人間のニーズに真に合致させるにはあまりにも少ないと考えている。我々は将来的には予算の50％ほどをユーザビリティーに費やすことがリーズナブルになるのではないかと考えている」とコメントした。

(2003/1/9)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]