【新技術/IM】
米Trepia、近くのWi-Fiユーザーを発見できるIMを発表
■URL
http://www.trepia.com/
米Trepiaは、自分の近くにいるWi-Fi機器ユーザーを発見し、チャットできるインスタントメッセンジャー(IM)を発表した。Trepiaは、Wi-Fi機器を搭載したWindows
2000/XP上で動作し、現在同社のサイトから無償でダウンロードできる。
このソフトは、外見は通常のIMとよく似ているが、コンタクトリストに載っている人々が自分の「すぐ近くにいる」人々であることが特徴だ。ユーザーは、コンタクトリストから得られる写真とプロフィールを見て、通常のIM同様に、自分と話題が合いそうな人物とその場でチャットすることも可能だが、そのまま会って話すこともできるのだ。
Trepiaの技術は、同じWi-Fiアクセスポイント(AP)を利用している人物同士は必ず近くにいる、という原則に基づいている。Trepiaは、人々がAPの間をどのように動くか追跡し、近くにいる人物を通知する。同じAPを利用していない場合でも、AP同士が近ければ同様に通知する。
Trepiaでは、いくつかの利用シナリオを提案している。例えば、大きな展示会会場で最新の商品を見学したり、人脈を広げたいと思っていても、何千人もの参加者がいる人混みの中では誰と接触すればいいのかは分からないことが多い。Trepiaを使えば、近くにいる人のプロフィールから、自分の興味を持っている分野に詳しい人物に、新製品の話を聞くことができる。または、大学のキャンパスで課題に取り組んでいるときに、自分と同じ分野を専攻している人や、同じ課題に取り組んでいる人を探すことで、学習を深めたり人脈を広げられるかも知れない。
(2003/1/24)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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