【新製品/業界動向】
日商岩井と日本オラクル他、電子印鑑システムを本格販売
■URL
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「インプレット」の電子印鑑とPCに接続したタブレット
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日商岩井株式会社と日本オラクル株式会社は、電子印鑑システムに関する包括業務協定を締結した。これに伴い、2月3日より電子印鑑システムの本格販売を開始する。
電子印鑑とは、ICチップを埋め込んだ専用印鑑とタブレットを用いて、実際の捺印と同じ感覚で電子署名を実現するものだ。日商岩井はこれまでシヤチハタ株式会社、株式会社ワコムなど4社と共同で電子印鑑コンソーシアムを設立し、この電子印鑑の普及を図っていた。今回、同コンソーシアムを代表して日本オラクルと提携し、電子印鑑システムの普及や、業務用アプリケーションへの導入などを図る形となる。
2月3日からはシャチハタ製電子印鑑「パソコン決済インプレット」(以下インプレット)と、日本オラクルの「Oracle9i Database」を採用した電子印鑑対応の総合認証サーバー「ジェイサー」の販売を開始する。「インプレット」は従来の印鑑と同様の形状で、固有のIDを記録したICチップを搭載した電子印鑑と、PCにUSB接続するタブレットのセット。この印鑑をタブレット上で押すと、IDと印影を管理する認証サーバー「ジェイサー」上で個人識別が行なわれ、印影が電子文書上に押される仕組みだ。印鑑を押す位置はタブレット上で自由に調整でき、朱肉がない以外は通常の押印とほぼ同じ感覚で利用できるのが利点という。
価格は「パソコン決済インプレット」が1ユーザーパック1万3,800円から、「ジェイサー」がユーザー数によって異なるが200万円から。日商岩井では日本オラクルの支援を経てこのシステムを販売するほか、「Oracle9i」や「Oracle E-Business Suite」などをベースとした各種業務用アプリケーションへの電子印鑑システムの導入も図っていく。地方自治体や政府、民間企業などを主なターゲットに、初年度10万セット、3年後に100万セットの販売を予定し、3年後の売上げ目標は200億円としている。
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電子印鑑の申請画面。印影と個人情報を登録し、電子印鑑を利用可能にする
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左からシャチハタ常務取締役舟橋正剛氏、日本オラクル取締役山元賢治氏、日商岩井常務執行役員藤島安之氏
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(2003/1/29)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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