【業界動向/ソフトウェア】
MSNを“おかしく”表示する「Opera Bork版」
Opera Softwareが特別バージョンを発表
■URL
http://www.opera.com/pressreleases/en/2003/02/14/
ftp://ftp.opera.com/pub/opera/custom/win/bork/
ノルウェイのOpera Softwareは、Webブラウザー「Opera」の特別バージョン「Opera 7.01 for Windows in Bork」をリリースした。Operaで「MSN」が正常に表示されないことに対しての抗議を込めた、異例のバージョンとなる。
Opera側は2月初頭、OperaでMSNにアクセスした場合にレイアウトの崩れたページが表示される問題について同社サイトで指摘し、Microsoftを非難していた。その後、「Opera 7」以降でアクセスすると正常なページが表示されるように改善されたが、それ以前のバージョンでは、依然として正常に表示されないままだという。
Opera Softwareではこうした状況への抗議として、「Opera 7.01 for Windows in Bork」を発表した。このブラウザーでMSNにアクセスすると、MSNのページが独特な表記(テレビ番組「マペット・ショー」でスウェーデン人コックが話す言葉)に変更されて表示される。例えば「Today on MSN」が「Tudey oon MSN」、「MSN Top Headlines」が「MSN Tup Heedleenes」などだ。MSN以外のページではこうした表示にはならず、MSNでもトップページ以外は通常の状態で表示される。
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MSNをInternet Explorerで表示した場合(左)とOpera Bork版で表示した場合(右) |
Opera Softwareの製品マネージャーであるMary Lambert氏は、「これはジョークだが、重要な意味を含んでいる。MSNはOperaのユーザーに対して故意に歪曲されたページを送信しているが、Bork版では、Webブラウザーも同様にサイトの内容をどのくらい歪曲できるかを示している。我々が言いたいのはこの点で、Webの成功は、ソフトウェアとサイトの開発者双方が、企業間競争を超えて行儀良く振舞えるかによる」と説明。また、同社のCTOであるHakon Wium Lie氏は、「我々はWeb標準を満たさないページであっても、Operaで正常に表示できるように努めている。しかし、任意のブラウザーでは働かないような歪曲されたページが与えられた場合、それは不可能だ。Microsoftは、MSNや他のサイトにおける彼らの悪習を改めるべきだ」と非難している。
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(2003/2/17)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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