【業界動向】
米SCO、UNIXの市場価値を侵したとしてIBMを提訴
■URL
http://www.sco.com/scosource/SCOFilesComplaintAgainstIBM.html
http://www.sun.com/smi/Press/sunflash/2003-03/sunflash.20030307.1.html
UNIXのライセンス保有者である米SCO Groupは7日、米IBMを相手取って訴訟を起こしたことを明らかにした。SCOのUNIX製品の市場価値を不当に侵害し、IBMが自社のLinuxビジネスで利益を得たと主張している。損害賠償額は10億ドルを下らないという。
米SCOが特に被害を被ったとしているのは、Intelプロセッサー用のUNIX製品。訴状によれば、企業向けには適さないとされていたLinuxでビジネス展開するために、IBMが本来は企業秘密にあたるUNIXのソースコードやSCOのノウハウを不正に流用した疑いがあると指摘している。
IBMは1985年、UNIXのもともとの保有者であるAT&TとUNIXのライセンス契約を結び、自社プラットフォーム用のAIXを開発。さらに、SCOと共同でIntelプロセッサー用のUNIXの開発プロジェクトに取り組んでいた時期もあった。
なお、SCOのUNIXライセンスはIBMだけでなく、HPやSGI、Sun Microsystemsなどすべてのディストリビューターに及ぶが、Sunでは、SolarisやSun Linuxプラットフォームなどは今回の訴訟に抵触しないと発表している。
(2003/3/10)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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