【実証実験】
ソニーとSCN、「コクーン」で
IPv6によるコンテンツ配信実験
■URL
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200303/03-0317/
http://www.so-net.ne.jp/corporation/release/2003/030317.html
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写真は、3月3日に行なわれたSCNの報道関係者向け説明会での展示。いちばん下がCSV-E77、その上に横置きされているのがHN-RT1 |
ソニーとソニーコミュニケーションネットワーク(SCN)は17日、「コクーン・チャンネルサーバーCSV-E77」と「ブロードバンドAVルータHN-RT1」を使ったIPv6接続の実証実験を5月7日から開始すると発表した。ネットワーク家電向けのコンテンツ配信サービスの検証を2カ月間の予定で実施する。
IPv6を実装した特別仕様のCSV-E77とHN-RT1を100セット用意し、SCNの運営するISP「So-net」のADSL会員から募集するモニターに貸し出す。応募要綱は、対象となる会員に3月下旬にもメールで告知する予定だ。モニターは、これらの機器をADSL回線につなぐことで、家庭用テレビなどのAV機器で映像コンテンツを視聴できるようになる。なお、IPv6についてはトンネリング接続で行なうため、IPv4のインターネット接続も通常通り利用できる。
実験にはソニー・ピクチャーズエンタテインメント、ソニー・ミュージックエンタテインメントのほか、全国朝日放送やスカイパーフェクト・コミュニケーションズらも協力し、映画本編や音楽ライブなどを提供する。モニターは、あらかじめ興味のあるジャンルを登録しておくことで、あとは自動的に嗜好に応じたコンテンツが配信され、ハードディスクレコーダーに蓄積される仕組みだ。実験用コンテンツの視聴は無料だが、コンテンツは暗号化されており、貸し出されたCSV-E77のAV出力のみで視聴できる。
ソニーグループでは、ホームネットワーク家電を展開していく姿勢を打ち出しており、それにはIPv6の実装が不可欠と判断。IPv4でも対応できるコンテンツ配信の実験をあえてIPv6で行なうことで、将来のサービス実現に向けた技術検証やデータの収集に取り組むことにした。また、ソニーグループがIPv6を推進している立場からも、それを示すひとつのステップとしてIPv6を採用したという。
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(2003/3/17)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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