【イベントレポート】
【N+Iレポート】米Vivato、最大50kmまで接続可能なWi-Fi屋外設置用システム
■URL
http://www.Vivato.net/
http://www.interop.com/lasvegas2003/
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VivatoのOutdoor Wi-Fi Switch System。ロゴの書いてある部分がアンテナになっていて、水平方向に100度をカバー可能だという |
米Vivato社は、屋外に設置する802.11bシステムを展示していた。同社は会場でVivato Wi-Fi Outdoor Switch Systemの展示を行なっている。これは、屋外の広い範囲や、ビル全体などをカバーするために作られた802.11bの無線LANシステム。同時に3つのノードとの通信が可能で、レイヤ2のスイッチング機能(つまり、スイッチングハブと同じく、イーサーネットパケットレベルでのスイッチングが可能)を持つ。
筆者が泊まっていたホテルは、会場のすぐ近くとはいってもブースまでは1km程度(GPSで実測してみた)あるのだが、ホテルの部屋で、ブースに置かれたVivato社の無線システムのSSIDを見つけることができた。カタログ仕様によると通常の無線LAN機器と屋外同士で4.2kmまでは11Mbpsでの接続が可能だという。同じVivato Wi-Fi System同士であれば、最大50kmまでは接続が可能だという。それなりに出力も大きくできるようだが、対向側は通常の無線LAN機器となるため、アンテナの指向性を制御することで、受信感度を上げている。このビーム制御により、たとえば、ビルの特定の部屋のみと接続するといったことが可能だという。
無線LANを使った公衆無線LAN接続サービスは、日本ではいまひとつ盛り上がりに欠けるが、米国では、屋外・屋内ともに遠距離の無線LAN接続には、十分な需要があるようだ。もっとも、こうした機器を使えば、密集した日本ならば町中をホットスポットにすることも可能で、町中どこでも無線LANが携帯電話のように使える環境を提供することも可能だろう。
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(2003/5/6)
[Reported by 塩田紳ニ]
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