【業界動向】
イーサネット誕生から30周年
■URL
http://www.parc.com/company/pressroom/news/e30.html (英文)
http://www.polarisventures.com/who/team-view.asp?ContactID={39A5E147-8B9D-4A59-B2F5-D5FC35C310F0} (Metcalfe氏の略歴・英文)
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イーサネットの父・Metcalfe氏のプロフィールページ |
イーサネットが5月22日で、ちょうど30周年を迎えた。これを記念してイーサネットが発明された場所である「Palo Alto Research Center」(PARC)では、記念イベントなどを開催している。
イーサネットは1972年から73年にかけて、Robert(Bob) Metcalfe氏によって発明された。1973年5月22日にこの発明を特許明細書に記し、そのなかで初めて「イーサネット」という言葉を用いている。このネットワークは、当時彼が勤務していたPARCで人気を博し、ローカルエリアネットワーク(LAN)のスタンダードになっていった。
この発明について現在PARCの社長兼センターディレクターであるMark Bernstein氏は、「イーサネットは長期的なビジョンに基づいた、実用的で技術的なアイディアとして生まれた。イーサネットアーキテクチャの簡明さとエレガントさは成長するのに十分な柔軟性をもち、オープンスタンダードである点が商業的に魅力を与え、核となる研究が複数の企業に採用されたことが、さらに力を与えた」と、この発明の価値を高く評価した。
Bob Metcalfe氏は1969年に米MITから電気工学、および経営管理の学士号を取得。さらに米Harvard大学から、1970年に数学で修士号、1973年にコンピュータサイエンスの博士号を取得している。博士論文の主題は「Packet Communication」(パケット通信)だった。同氏は現在、ベンチャーキャピタルPoraris Venturesのゼネラルパートナーだ。
(2003/5/23)
[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)]
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