【調査結果】
ファイル交換ソフトの利用者が185万6,000人に~ACCSが実態調査■URL 社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は18日、「2003年ファイル交換ソフト利用実態調査」の結果を発表した。今年1月の時点で、国内におけるファイル交換ソフトの利用者が185万6,000人に達したと推計している。また、利用者の8割以上が「WinMX」を利用したことがあることも明らかになった。 調査は、ACCSが社団法人日本レコード協会の協力のもと、Webアンケートサイトにおいて今年1月18日から20日にかけて実施したもので、1万8,831人の有効回答を得た。その結果、3.4%の人が「現在利用している」、3.0%が「過去に利用していた」と回答。2002年1月の調査と比較して利用者の割合としては横這いだが、ネット人口自体が増加しているため、「現在利用している」が98万6,000人、「過去に利用していた」が87万人と推計されるとしている。昨年の145万人から、1年間で40万人あまり増加したことになる。 使われているファイル交換ソフトは「WinMX」が圧倒的に多く、「現在利用している」とした人の82.4%がこれを「利用したことがある」、71.1%が「最もよく利用する」と回答した。以下、「利用したことがある」ソフトとしては「Winny」が22.8%、「Napster」が22.5%、「Gnutella」が11.9%、「Freenet」が6.4%、「FILELOUGUE」が5.7%、「Kazaa」が3.8%と続いている。 この実態調査結果ではこのほか、ファイル交換ソフトでダウンロードしたファイル数や流通しているファイルの種類、性別や年代別などの傾向もとりまとめられている。「現在利用している」とした人がダウンロードした平均ファイル数は162ファイルで、昨年の117ファイルより増加した。その内訳は、昨年に引き続き「音楽関連ファイル」がもっとも多く、83.8ファイルだった。 音楽ファイルのダウンロード実態について詳しく見ると、ダウンロード経験者の割合は昨年よりも低下しているものの、ファイル数では上回り、「一部ヘビーユーザーのヘビー化が進んでいる」という。性別では女性のほうが音楽ファイルのダウンロード経験率が高く、ヘビーユーザーの割合も女性のほうが高いことが明らかになった。 ◎関連記事 (2003/6/18) [Reported by nagasawa@impress.co.jp] |
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