【規格】
米IBMがプライバシー保護を自動化するための言語「EPAL」を発表
■URL
http://www.zurich.ibm.com/security/enterprise-privacy/epal/
http://sourceforge.net/projects/epaleditor
米IBMは9日、企業内のデータベースやビジネスアプリケーション環境でプライバシーポリシーが守られるようにするためのプライバシー保護言語「Enterprise Privacy Authorization Language(EPAL)」を発表した。IBMは数カ月以内にEPALを標準化団体に送付し、標準化を目指す考えだ。
EPALはXMLを使用するビジネスアプリケーションで、プライバシー保護のルールが守られるように支援するための言語だ。W3Cが標準化した「P3P」はビジネスアプリケーションとコンシューマーアプリケーションの間で通信するものだが、EPALはこれを拡張して、企業イントラネット内のアプリケーションやデータベースでも同じ手法を使えるようにする。
例えばEPALを使用すると「医師団のメンバーは秘密扱いのカルテを読むことができるが、それは医師が主治医であり、かつ患者あるいは患者の家族が事前に知らされた場合に限る」といった自然言語による複雑なルールを、アプリケーションが理解できる仕方に翻訳する。
すでにノースカロライナ州立大学の学生たちが、EPALを使ってプライバシーポリシーを編集できるようにする「Privacy Authorization Editor」を開発し、オープンソースプロジェクトとして公開している。またIBMは将来「IBM Tivoli Privacy Manager」にEPALの機能を組み込む考えだ。
(2003/7/10)
[Reported by 青木大我(taiga@scientist.com)]
|