【セキュリティ】
「Smart Card Helper」に成りすましてネットワーク感染するウイルス「MOFEI」■URL トレンドマイクロ株式会社は14日、「Smart Card Helper」に成りすますウイルス「WORM_MOFEI.C(以下、MOFEI)」を警告した。危険度は“低”なものの、感染報告やダメージ度、感染力は“中”に認定されている。 MOFEIは、ネットワーク共有などを利用して拡散するトロイの木馬型ウイルス。キーロガー活動やハッキングツールとしての機能も備えており、バックドア型ハッキングツールのサーバープログラムとして、システムに常駐して外部からのコマンドを待ち受けるなど、さまざまな活動を行なう。 影響を受けるOSは、Windows XP/2000/NTで、ウイルスコードのバグのためかWindows 95/98/ME上ではワーム活動などが行なえないという。 実際に感染すると、以下の3つのファイル作成し、その後サービスとして動作する。また、メモリに自身が常駐しているか確認する機能を備えていないため、複数のメモリ上に常駐している可能性もある。
これらの活動を行なった後、Windowsが標準で備える「Smart Card Helper」というサービスに成りすまし、レジストリを改変する。これにより、Windows起動時にMOFEIが「Smart Card Helper」のサービスとして起動するようになる。この後、Windowsのデフォルト共有(Admin$やIPC$)を狙って感染を図る。その際に、ウイルス自身が予め用意した「security」や「root」、「password」など28種類のパスワードでログインを試みる。その後、バックドア活動として外部からのコマンドを待機したり、キーロガー機能を実行する。 万が一感染した場合は、ウイルス対策プログラムでウイルス検索を行ない、「WORM_MOFEI.C」として検出したファイルや、感染後ウイルスによって作成されたフォルダなどをすべて削除し、その後レジストリを修正する必要がある。 (2003/7/14) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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