【調査結果】
Web視聴率でもヤフーと楽天の2強時代に?~Nielsen//NetRatingsの6月度調査
■URL
http://www.netratings.co.jp/press_releases/0722_2003Ranking_J_final.pdf (PDFファイル)
ネットレイティングスは22日、インターネット利用動向調査「Nielsen//NetRatings」の6月度の調査結果を発表した。運営者別のランキングで、ライコスジャパンやインフォシークの統合を発表した楽天が、ヤフーに次いで2位の地位を固めつつあるとしている。
Webサイトの運営者ごとに集計した総合指標「プロパティ」のランキングにおいて、「rakuten.co.jp」「infoseek.co.jp」「lycos.co.jp」などを運営する「楽天」は、利用者数が1,495万3,000人、リーチが55.39%、ページビューが15億8,920万PV、平均利用時間が45分5秒で2位に入った。1位は、「yahoo.co.jp」「yahoo.com」「geocities.co.jp」などを含む「ヤフー」で、利用者数が2,156万2,000人、リーチが79.87%、ページビューが94億2,669万6,000PV、平均利用時間が2時間33分41秒だった。3位以下には、「ニフティ」「MSN」「NEC」が入っている。調査は、家庭からのアクセスを対象に、全国の3万人以上のパネルから収集したデータを元にしている。
ネットレイティングスによれば、プロパティランキングにおける2位の座は、楽天がライコスジャパンを子会社化した時点からすでに半年以上続いているという。その間、利用者数などでヤフーとの差が大きく縮まったわけではなく、また、3位のニフティ以下との差も決定的なほど開いてはいないが、「楽天は買収やサービス統合を行なうことで対ヤフー戦略を非常に合理的に展開しており、2位を維持していること自体、ポータルとしてその戦略が成功していることを示している」(ネットレイティングスの萩原雅之代表取締役社長兼COO)。一方、ニフティやNECはISPの個人サイトを多く抱えており、ビジネスモデルでは上位2社とは性格が異なる面もある。Web視聴率でヤフーと楽天との2強時代が確立されつつあるのは、どうやら間違いないようだ。
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(2003/7/22)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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