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三井物産、高速配信と効果測定が可能なeメールマーケティング「miems」

■URL
http://www.miems.jp/

三井物産株式会社ITマーケティング事業部の近藤安徳氏
 三井物産株式会社ITマーケティング事業部(以下三井物産)は、eメールマーケティングサービス「miems」(ミームス)に関する事業説明会を開催した。

 miemsは三井物産が米Bigfoot Interactive(以下Bigfoot)と提携し、2002年10月に開始した事業。Bigfootは1995年に設立、eメールマーケティングサービスで高い評価を得ている企業で、航空会社や金融、自動車メーカー、出版など150社以上へサービスを提供している。

 三井物産ではこのBigfootの技術を採用し、1時間に200万通を配信可能で、かつ顧客属性やメール内容などによるセグメンテーション機能や、配信後のトラッキング機能を持つメール配信プラットフォームを構築。加えて、三井物産グループで提供しているアフィリエイトプログラム「LinkShare」、ポイントプログラム「ネットマイル」とも連携し、コンサルティングからメール制作、配信、効果検証まで、eメールを用いたマーケティングを1パッケージで提供できるアウトソーシングサービスとして「miems」を提供している。現在利用しているのは、大手ISPやECサイト、メーカーなど約20社に上る。

 説明会では三井物産の近藤安徳氏が、HTMLメールを用いたmiemsのメリットを説明。HTMLメールの場合、テキストメールに比べて5~6倍のクリック率があるほか、クライアント(顧客企業)が強調したいコンテンツについてクリック率を高めることが可能という。またメール開封やクリック、購入など、配信後のユーザーの行動を細かく分析できるため、効果の高いeメールマーケティングが可能としている。またアウトソーシングのため、システム的な負担の掛からない点も特徴だ。

 またセキュリティなどの観点で、メールソフトでHTMLメールを表示しない設定にしている場合でも、HTML部分とテキスト部分を分割するマルチパート配信を行なっているため、問題はないという。ただ、HTMLメールの代わりにURLを表示し、Webサイトにアクセスさせる形をとる場合、トラッキングなどの機能に制限が出るとしている。

 eメールマーケテイングは、現在カレンなど複数の企業がサービスを行なっている。近藤氏はmiemsと他企業を比較した場合、「配信を含めた完全なアウトソーシングができるところは少ない。また配信プラットフォームにBigfootの技術を用いて、高速かつ高度な配信ができるところは強み」と述べた。またメールのデザインや構成を顧客によって変更できる点も特徴で、過去にメールを開封しているユーザーには人気商品情報を、メールを開封していないユーザーにはプレゼント情報を送るなどの配信も容易としている。

 miemsの料金はアクイジション(新規顧客獲得)とリテンション(顧客維持とロイヤリティ向上)で異なり、アクイジションの場合は個別相談となる。リテンションの場合、初期費用が50万円、加えてメール1通あたり1~2.8円の配信料金が必要となる。三井物産ではこの事業で、3年後に150社への導入と、50億円の売上げを目指すという。

HTMLメールとテキストメールの効果比較 他サービスとmiemsの位置付け

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(2003/7/23)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]

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