【セキュリティ】
~NT 4.0ではDoS攻撃、SQLでは任意のコードが実行される可能性も
Windows NT 4.0やSQL Serverにもセキュリティホールが発見される
■URL
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS03-029ov.asp
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS03-031ov.asp
マイクロソフト株式会社は24日、Windows NT 4.0やSQL Serverに関するセキュリティホール「MS03-029」と「MS03-031」を報告した。「MS03-029」は深刻度“警告”、「MS03-031」は“重要”と評価されている。
「MS03-029」は、Windows NT Server 4.0の機能の一部に問題が存在し、過度に長いパラメータが渡された場合に、サービス拒否(DoS)やプログラムの実行が行なわれる可能性があるというもの。攻撃者がこの脆弱性を利用することによって、サーバーが停止する可能性はあるが、任意のコードが実行されることはない。影響を受けるOSは、Windows NT Server 4.0/Server 4.0、Terminal Server Edition。
「MS03-031」は、SQL Server 7.0/2000とMicrosoft Data Engine(MSDE)1.0、Microsoft Desktop Engine(MSDE)2000に関する累積的な修正プログラムで、新たに発見された脆弱性の修正プログラムを含んでいる。新たに発見された脆弱性は、名前付きパイプの問題に関するものが2種類と、NTの機能による問題で発生するバッファオーバーランの脆弱性の3種類だ。いずれも、深刻度は4段階中のうち上から2番目の“重要”に設定されている。
3種類の脆弱性を修正していない場合、攻撃者が悪用することによって、任意のコードを実行することや、データベースを異常終了させること、データベース内を閲覧することができる。また、SQL ServerだけでなくMSDEも影響を受けるため、注意が必要だ。
「MS03-029」や「MS03-031」を修正するためには、マイクロソフトより提供されている修正パッチを適用すればよい。最新バージョンや修正パッチは「Windows Update」や同社Webサイト上からダウンロードできる。
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(2003/7/24)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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