【調査】
オーム社、「eラーニング白書2003/2004年版」発売
■URL
http://www.alic.gr.jp/event/tools/detail.php?eventid=97
http://www.ohmsha.co.jp/
オーム社は25日、eラーニングの市場動向をまとめた「eラーニング白書2003/2004年版」を発売した。2001年以来2回目の刊行となり、価格は2,800円(税別)。
調査報告は、先進学習学習基盤協議会が2002~2003年に実施したeラーニング関連ベンダーや学習者を対象とした3つのアンケート調査を基にまとめられた。調査結果によると、2003年におけるeラーニングの市場規模は推計約1,700億円、2010年には約6,484億万円に達すると試算している。
2003年1月に実施したeラーニング受講者へのアンケート調査によると、大多数の回答者が「自分の都合に合わせて受講できた」(70.2%)ことにeラーニングのメリットを感じ、「内容の理解に役立った」(62.0%)という。一方で、半数近くの回答者が「受講継続のモチベーションの維持が困難」(47.2%)であると指摘。また、回答者の58.0%が今後eラーニングを用いた研修を増やしてほしいと希望しているという。
2002年12月の調査によると、138社が実施する全596の企業内研修のうち、22.3%にあたる133の研修にeラーニングが活用されているという。企業規模別の導入状況では、従業者数300人未満の企業で20.0%、従業者数が2,000人以上の企業では53.3%がeラーニングを採用しており、従業者数の多い大きな企業ほどeラーニングに積極的であるとした。また、コンテンツ、システム、サービスのすべてを提供する業態は大手企業に集約される傾向にあり、中小企業は得意とする領域に専門化する傾向であるという。
(2003/7/25)
[Reported by 釜谷 建]
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