【業界動向】
米Pyramid予測、WiFiユーザー数は2008年に7億人へ
■URL
http://www.pyr.com/info/press/release_030721.asp (英文)
調査会社の米Pyramidは、2008年には全世界のWiFiユーザー数は7億人に達するとの予測を発表した。この予測は、2000年~2008年のWiFi世界市場でのユーザー数の電気通信産業予測で明らかになったもの。現在のWiFiユーザー数は百万人単位でしかないが、2004年ごろから爆発的に増加し、2006年には1億人を突破、その後2年で7億人に達すると予測している。
また、ユーザー1人あたりの利益については、現在は家庭向けブロードバンドや携帯電話と比べてWiFi事業もさほど変わらないが、今後の急成長により、競争が激化。ユーザー1人あたりの利益率は過当競争により他の分野に劣るようになると見ている。
すでにこれを見越して、WiFiチップの開発を行なう企業の中には事業を売却するところも出てきている。例えば、Intersilは、3億6,500万ドルでWiFiビジネスをGlobespanVirataに売却した。最終的にはIntelやCiscoなどの大手しか残れないという見方も多いと指摘。Ericsson、Arcatel、Lucentといった通信機メーカーもWiFiビジネスでは苦戦するだろうとの見方がなされている。
また、WiFiビジネスは単独で成立しにくいため、ダイヤルアップやDSLなどの他の通信サービスとの連携をうまく行なうことがWiFiビジネスでの成功への近道である可能性も指摘されている。
(2003/7/25)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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