【セキュリティ】
NTT、日立、三菱電機の3社、楕円曲線暗号の実装方式を共同開発
■URL
http://www.ntt.co.jp/news/news03/0307/030728.html
NTT、日立製作所、三菱電機の3社は28日、「楕円曲線暗号(ECDSA署名)実装方式CRESERC(クレサーク)」を共同で開発したと発表した。今後、楕円曲線暗号をCRESERCに基づいて、電子政府向けシステムやユビキタス関連のセキュリティ製品に導入していく予定だ。
楕円曲線暗号は、楕円曲線上の演算規則を利用した新しい公開鍵暗号技術で、暗号強度を確保しつつ、短い鍵長で高速にデータを暗号化できる。ECDSA(Elliptic Curve Digital Signature Algorithm)は、楕円曲線暗号によるデジタル署名のアルゴリズムだ。今回の共同開発では、NTTが基本演算の高速安全実装技術、日立が楕円曲線演算の安全実装技術、三菱電機が楕円曲線演算の高速実装技術を担当した。
現在、e-Japan重点計画で挙げられている電子政府やユビキタス環境の実現に向け、暗号技術と電子認証技術の「安全かつ高速な実装技術」が求められている。3社では2002年11月から共同研究開発プロジェクトを開始し、他社製品と同等の「処理速度」を確保しつつ、世界最高レベルの「安全性」を実現する実装技術の開発に成功したとしている。
(2003/7/28)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]
|