プレゼン資料に!
誰でも簡単にジオラマ風の写真が作れる「Tilt-shift Maker」


 

こんなところが便利!

 すでに持っている写真を読み込ませるだけで、あっと言う間にジオラマ風に加工できる。ボケ味を加えられるので、コンパクトデジカメなどで撮影した写真でも、奥行き感を演出できる。


■Tilt-shift Maker
  http://tiltshiftmaker.com/



 

風景写真にジオラマ風の味付けを

 人や車、電車、建物などの風景が、まるで小さなおもちゃのように見える写真を見たことはないだろうか。明らかに「ジオラマ」を撮影したものでない場合、それはジオラマ風に見えるよう加工された写真ということになる。一眼または一眼レフカメラなら「ティルト・シフト・レンズ」があれば撮影は可能だが、レンズだけでもかなり高価で、かなりマニアックなアイテムとなる。

 プレゼンに風景写真を使いたいが、平板な写真に少しインパクトやアクセントをつけたい―――そんなとき、今回ご紹介するWebサービス「Tilt-shift Maker」を使ってみてはいかがだろうか。

特別なレンズやソフトウェアがなくてもジオラマ風の加工ができる「Tilt-shift Maker」

 「Tilt-shift Maker」は、写真をまるでおもちゃの世界のような、ジオラマ写真風に加工できるサービスだ。Webブラウザでベースとなる写真をアップロードするか、すでにアップロード済みの写真ならURLを入力するだけでよく、加工後の写真はフルサイズでローカルにダウンロードし、保存できる。

 写真上では、おもちゃのように見せたいエリアの位置が変えられるほか、「Focus size」でその範囲を拡大縮小できる。さらに、「Defocus strength」でフォーカスの強さ、「Defocus gradient」でフォーカスの変化度、「Enhance bokeh」ボケの強さを調整できる。いずれも設定変更後は「Preview」ボタンを押せばすぐに仕上がりを確認できる。

 問題なければ「Get full size」というボタンをクリックすれば、「元のファイル名-tiltshift.jpg」としてパソコン内に保存できる。たったこれだけで、オリジナル写真にそれまでにない味がプラスされるのである。もし調整しないのであれば、写真を読み込むだけで完成ということになる。

 よりジオラマ風の効果を得たいなら、被写体に寄った写真よりは、ビル、人、車などを俯瞰し、かつ奥行きや傾斜のある風景写真のほうが、よりその効果が得られやすいようだ。また、若干彩度を上げて派手目な色にしてから加工すると、おもちゃっぽさを強調しやすい。

 プレゼン資料などに使う写真でも、ジオラマ加工することで、写真の見て欲しい部分に目線を誘導しやすくなる効果もあり、仕事で写真素材を扱う人なら、知っておいて損はないツールだ。

アップロード直後の様子。すでにジオラマ風に加工されているのがわかる右のプレビュー画像を見ながら、フォーカスサイズや強さなどを調整する
加工前の風景加工後の風景。傾斜があると雰囲気もでやすいようだ
加工前の食べ物写真加工後の食べ物写真。近寄った写真なら、ボケ味やシャープネスを加え、明るめに仕上げたり、トイカメラ風にするという効果も期待できる

関連情報

2010/5/12 06:00


すずまり
大学卒業後、システム開発会社→ISPの営業企画→フリーのWebデザイナー→フリーのライター、とどんどん脱線。オンラインサービスからソフトウェア、ハードウェアまでIT関連のレビューを中心に活動中。趣味は写真。キックボクシングのリングサイド撮影が講じて、現在は目黒の某ジムの練習生に。現在の目標はミドルキックの上達とくびれの復活。