自宅Wi-Fiの“わからない”をスッキリ!

【使いこなし編】第245回

アイ・オーのNAS「LANDISK」のファイルを、Androidアプリ「Owlfiles」で操作する

 アイ・オー・データ機器のNAS「LANDISK」シリーズの「HDL1-LA02」を、第237回から活用している。家庭向けモデルの中でも最も廉価で、気軽にスマホのバックアップ用として2TBの容量を活用できる。

設定したアイ・オー・データ機器のNAS「HDL1-LA02」でAndroidのファイラーを使ってみよう

 前回は、自宅のWi-Fi(HDL1-LA02と同じLAN)に接続したiPhoneからHDL1-LA02のファイルを操作する実践を行ったが、今回はAndroidスマートフォンから同様にやってみよう。Androidでも基本的には任意のファイル管理アプリが利用できるのだが、アプリによっては対応していない場合もあるので、おすすめのアプリを紹介する。

 なお、Androidのメジャーなファイル管理アプリとして、Google Pixelシリーズなどに標準搭載されている「Files by Google」があるが、ネットワークドライブの操作に対応していないため、残念ながら利用できない。

無料で使える多機能ファイル管理アプリ「Owlfiles」

 今回は、「Owlfiles」という多機能ファイル管理アプリを使う。以前は「FE File Explorer」という名前だった。基本機能は無料で利用でき、サブスクリプションに課金することで自動バックアップや同期、PCへの転送といった機能が利用可能になるほか、今後の追加機能も使えるようになる。今回実践する機能は無料のままで使える。

 以降の手順は、Pixel 9 Pro XLのAndroid 16上にて実践している。

 なお、新規の接続先は「NAS」を選ぶと、LAN内の機器が表示されるので、そこから設定が可能だ。いったんゲストで接続したら、登録したユーザー名でログインし直す。これで接続先として登録される。

Owlfilesを起動したところ。下部の[接続]タブをタップする
[接続]タブを表示させた。右上の稲妻アイコンをタップ
[新しい接続]をタップ
[NAS]をタップ
この画面で項目を記入してもいいのだが、下部にLAN内の機器がリストアップされているはずなので、それを選んでみる
[ユーザー]をタップ
ゲストユーザーでアクセスできる。ユーザーのフォルダをタップしてみよう。ここでは「shun」になる
アクセスが拒否されるので、該当するユーザー名とパスワードを記入してアクセスする
アクセスできた。下部[接続]タブもしくは、左上「←」を2回タップして「接続」表示に戻る
NASの右にある[≡]をタップし、メニューから[編集]をタップ
先ほどの接続画面の項目が記入されている。[パス]にユーザー名のフォルダ名を記入し、右上ディスクアイコンをタップし保存しておく
これで、次回接続先をタップするだけで、目的のフォルダーが開くようになる

スマホで撮った写真をアップロードする

 スマホ内のファイルは[私のファイル]タブで表示でき、そこから作成した接続先のNASにコピーすることができる。カメラで撮影した写真をアップロードしてみよう。

[私のファイル]タブを表示する。[カメラロール]をタップ
ファイルアクセスの許可をするので[許可]をタップ
「全ファイルの管理権を付与」をオンにする。[←]で戻る
[Camera]をタップ

 [Camera]フォルダーにアクセスできたら、転送したい写真をロングタップして選び、[コピー]アイコンをタップする。

 アップロードが完了したら、先ほどの[接続]タブで、写真があるか確認してみよう。iPhoneのHEIC
形式も、一般的なJPEG形式も、どちらもサムネイルが表示されているので、わかりやすい。

ロングタップすると複数選択が可能になるので、チェックを入れていく。[コピー]アイコンをタップする
接続先のNASが表示されるので選択する。一度利用すると、[最近]の項目に表示されるようになるので、次回ラクになる
必要に応じて保存するフォルダーを選択していく。
目的のフォルダーで[保存]をタップする
写真がコピーされる
先ほどの[接続]タブでコピーされたか確認してみよう。HEICもJPEGもサムネイルが表示されているので、わかりやすい

 今回は、接続先設定は半自動設定されログインユーザーのみの設定だったが、他のファイラーでネットワークドライブとして使う場合には、WindowsのSMBというプロトコルを選び、NASのIPアドレスを指定し(今回はこれら自動設定された)、登録したユーザーのログイン情報を使えばマニュアルで設定できる。もしポート番号を設定する必要がある場合には、「445」を記入する。

今回の教訓(ポイント)

自宅LAN内では好みのAndroidファイル管理アプリからNASにアクセスできる
好みのファイル管理アプリを探してみるといいだろう

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。