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【使いこなし編】第242回

アイ・オーのNAS「LANDISK」シリーズにスマホからアクセス! 「Remote Link Files」アプリを設定する

 アイ・オー・データ機器のNAS「LANDISK」シリーズの「HDL1-LA02」を、第237回から活用している。家庭向けモデルの中でも最も廉価で、気軽にスマートフォンのバックアップ用として2TBの容量を活用できる。

設定したアイ・オー・データ機器のNAS「HDL1-LA02」にスマートフォンアプリでアクセスしてみよう

 前回までの実践で、家族で利用するため、それぞれのユーザーとフォルダーを作成し、リモートアクセス機能「Remote Link 3」を利用できるように設定した。今回はリモートアクセス用ののスマートフォンアプリを使っていこう。

設定に必要な「接続用PINコード」を取得する

 まず、前回と同様に「HDL1-LA02」の設定画面にアクセスして、アプリの設定に必要になる「接続用PINコード」を取得する。HDL1-LA02の設定画面をスマートフォンで開いている場合は、このコードをクリップボードにコピーしておく。PCやタブレットなど、スマートフォンとは別の機器で開いている場合は、QRコードを表示させて、それをスマートフォンで読み取るとラクだ。

ウェブブラウザーにHDL1-LA02のIPアドレス(ここでは「192.168.1.19」)を入力して、管理画面にアクセスし、[Remote Link 3]を選択する
[接続用PINコード]を選ぶ
スマートフォンで設定している場合には、[接続用PINコード]の文字列を選択してコピーしておく。別デバイスなら、このまま画面のQRコードを表示させておく

「Remote Link Files」をインストールし、設定を行う

 アプリは「Remote Link Files」を使うので、ストアからインストールする。以降の手順ではiOS版の画面で解説するが、Androidでも基本的に同じ手順だ。異なる部分は補足で解説を入れておく。今回の設定作業は、自宅LAN内で行っている。

アプリは「Remote Link Files」を使うのでインストール
通知の許可をしておく
利用規約の許諾画面になるので、チェックを入れて[同意する]をタップ
Androidでは、ここで権限の追加画面になる。通話の発信と管理の権限が必要になるので注意。許可を与えておく

 アプリで接続するNAS(HDL1-LA02)を登録するために、前述の接続用PINコードが必要になる。[接続機器を登録する]から進め、スマートフォンで設定している場合は[手動で登録]から、コピーしていた接続用PINコードを貼り付けて登録しよう。別端末で設定しているなら[QRコードで登録]で進めるとラクだ。第240回の手順で作成したユーザーの情報を入力すると、そのユーザーとしてログインすることになる。

[接続機器を登録する]をタップ。Androidの場合は[+]アイコンをタップする
スマートフォンで設定している場合[手動で登録]を選ぶ。PCなど別の端末で設定していたら[QRコードで登録]すれば簡単だ
ウェブブラウザーの設定画面で[接続用PINコード]をコピーする
[PIN]に貼り付ける。[ユーザー]と[パスワード]はこれまでに作成したユーザーを記入。[表示名]は判別しやすい名前を記入して[登録]をタップする
接続機器が登録された。これをタップしてみる。自宅Wi-Fiにつないだ状態のままでいい
検索され、しばらく待つと登録したフォルダが表示されるはずだ

 家族のスマートフォンの分も設定する場合は、PINは共通で、別のユーザー名に変えて登録する。ただし、同時にアクセスできる端末数は3台までになっている点には注意が必要だ。

 今回は自宅のWi-Fiに接続した状態で設定したが、この設定を行ったスマートフォンは、外出先からでも同様の操作でHDL1-LA02に接続できるようにすでになっている。次回は、実際にアクセスして使ってみよう。

今回の教訓(ポイント)

HDL1-LA02に、スマホの「Remote Link Files」を使ってアクセスできる
Remote Link Filesの設定は「接続用PINコード」を登録するのがポイント

村上 俊一

1965年生まれ。明治大学文学部卒。カメラマン、アメリカ放浪生活、コンピューター雑誌編集者を経て、1995年からIT系フリーライターとして活動。写真編集、音楽制作、DTP、インターネット&ネットワーク活用、無線LAN、スマホ、デジタルガジェット系など、デジタル関連の書籍や雑誌、ウェブ媒体などに多数執筆。楽曲制作、旅行、建築鑑賞、無線、バイク、オープンカー好き。