よくわかる音楽著作権ビジネス
基礎編 第39話
音楽配信と著作権1―ダウンロード販売―
ケンゾウ君の曲が音楽配信で販売! さて、印税はどうなる?
2018年3月16日 06:05
当連載「よくわかる音楽著作権ビジネス」では、書籍「よくわかる音楽著作権ビジネス基礎編 5th Edition」およびその続編「よくわかる音楽著作権ビジネス実践編 5th Edition」(安藤和宏著/リットーミュージック刊)の中から、注目のトピック(章)をピックアップして転載しています。
初のホール・コンサートの準備に余念がない著作ケンゾウ君とスタッフ一同。そんな彼らの元に所属するレコード会社から連絡が入った。なんでも「おまえにロックイン!」と「おなら殺人事件」の2曲を音楽配信でダウンロード販売したいので、至急条件について話し合いを持ちたいとのこと。早速、社内で会議を開くケンゾウ君とスタッフであるが、いつものように社長の知識がどうも怪しい。今日も話し合いはあらぬ方向へ……。
現在のレコード産業がパッケージ・ビジネスから配信ビジネスへの移行期にあることは疑いようがない。サブスクリプション・サービスの売上が大幅に伸びている一方で、インターネットのダウンロード販売が伸び悩んでいるため、音楽業界は危機感を募らせている。果たしてレコード産業はうまく配信ビジネスにシフトできるのだろうか。今回はダウンロード販売にかかる権利処理について詳しく解説してみよう。
- 音楽配信にかかる権利とは
- 著作権使用料の徴収・分配
- アーティスト印税の計算方法
- 今後の行方
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