よくわかる音楽著作権ビジネス
実践編 第34話
海賊版天国? 中国で使われた曲の著作権使用料はどうなっている?
中国の音楽著作権事情
2018年3月2日 06:05
音楽活動をする人や業界関係者が知っておくべき著作権や契約の知識について、アーティスト「著作ケンゾウ」君が主人公のサクセスストーリーを通して解説していく書籍の最新改訂版「よくわかる音楽著作権ビジネス基礎編 5th Edition」およびその続編「よくわかる音楽著作権ビジネス実践編 5th Edition」(安藤和宏著/リットーミュージック刊)が発売されました。
当連載「よくわかる音楽著作権ビジネス」では、同書の中から注目のトピック(章)をいくつかピックアップし、その章を丸ごと掲載していきます。
- 『音楽産業の基本構造と権利関係』
- 『JASRACって一体何をするところ?』
- 『NexToneとJASRACはどう違うの?』
- 『よく見かけるあの©表示って何の意味なのかな?』
- 『音楽用CD-Rにはアーティストなどへの補償金が含まれているらしい?』
- 『海賊版天国? 中国で使われた曲の著作権使用料はどうなっている?』
※このほかのトピックについても「Web担当者フォーラム」で3月8日より毎週木曜日に連載していく予定です。あわせてご参照ください。
新婚旅行の最終目的地である香港にやってきた著作ケンゾウ君と瞳嬢。だれにもはばかることなく街中を闊歩できるとあって、旅の疲れも忘れてしまう2人。空港に着くと、さっそく予約していたホテルまでタクシーを飛ばし、荷物を預けることにした。2人がホテルのラウンジでコーヒーを飲みながら休んでいると、BMGに何やら聴き覚えのある曲が流れてきたではないか。思わず耳をピクつかせる瞳嬢……。
アジアの著作権事情シリーズの最終回は、驚異的な経済成長を続ける中国を取り上げよう。13億人の人口を擁する中国は、世界最大のマーケットである。しかも、世界中に広がる不況を横目に、順調に経済成長を続けている。日本の音楽業界はこれまで中国を海賊版天国として重視してこなかったが、これからはその態度を改める必要があるだろう。そういうわけで、今回は中国の音楽著作権事情を概観してみよう。
中国のレコード産業
前述したように、中国は13億8,271万人という世界一の人口を擁する巨大市場である。しかしながら、中国では長い間、市場に海賊版が蔓延していたため、正規版のCDやDVDがなかなか売れなかった。また、ネット上も違法サイトが溢れていたために、音楽配信市場がなかなか発展しなかった。このような事情により、中国が音楽ソフトの売上高で世界のベスト10に入ったことはなかった。しかしながら、当局による海賊版の取り締まりの強化によって、音楽市場は正常に機能しつつある。
ここで音楽市場を数字で見てみよう。IFPI(国際レコード産業連盟)によると、中国の音楽ソフトの売上げは、2億220万ドル(1ドル=100円とすると202.2億円)であり、 前年比で20.3%増加した。中国ではパッケージではなく、ストリーミング・サービスが音楽ビジネスの中心である。ストリーミング・サービスの売上げは1億6,430万ドル(1ドル=100円とすると164.3億円)であり、前年比で30.6%も増加した。これは、音楽ソフトの全体の81.2%を占める。
一方、パッケージ市場は縮小しており、レコード・ショップは激減している。興味深いことに、中国ではCDやDVDを販売する大型書店が多く見受けられる。また、インターネットで正規版のCDが気軽に購入できるようになったこともレコード・ショップが減少した要因の一つである。パッケージ市場では、中国語のポップスがよく売れている。中国人アーティストに限らず、台湾や香港のアーティストも人気がある。韓国のアーティストはK-POP、日本のアーティストはアニメソングが売れている。
ご存じのように、中国の映画産業は急速に発展しており、アメリカに次ぐ巨大市場に成長した。そのため、豊富な予算を持つ映画が多く、日本人の著名な作曲家に映画音楽の制作を依頼するケースが増えている。映画音楽の制作費として2,500万円を提示されたケースもある。これは日本の映画音楽の制作費よりも1ケタ多い。このように好条件で仕事ができるため、中国映画に参加する日本人の作曲家が増えているが、ここで問題となるのは、映画音楽の著作権の帰属と管理方法である。
残念ながら、中国のエンターテインメント業界には著作権の概念が根付いておらず、映画会社は自由に映画音楽を使用できればよいという条件で作曲家と交渉することが多い。したがって、中国国内での映画音楽の利用に対しては、著作権使用料の収入をあまり期待することはできない。一方で、中国国外での映画音楽の利用に対してはあまり興味を示さないので、作曲者やそのプロダクションが作品の著作権をコントロールできるケースが多い。
MCSC(中国音楽著作権協会)とは
次に中国ではどのように音楽著作権が管理されているのかを説明しよう。中国では、中国音楽著作権協会(Music Copyright Society of China、略称MCSC)が音楽著作権の管理事業者として、管理事業を行っている。MCSCは1992年12月17日に国家版権局と中国音楽家協会が共同で設立した中国唯一の音楽著作権集中管理団体である。MCSCの本部は北京にあり、会員、作品資料、許可証、法律、配分および技術、財務と総務など6つの部を有し、全体で50人あまりの職員がいる。経済発展による需要の増加に応じるように、17の支部を設けている。MCSCの会員数は順調に増えており、2015年12月末時点で8101である(図②参照)。また、管理楽曲数は656万曲である。
MCSCは、中国著作権法8条に基づいて、その業務を行っている。すなわち、8条1項で「著作権者および著作権に関連する権利の権利者は、著作権の集中管理機構に対して、著作権または著作権に関連する権利の行使を授権することができる。授権した著作権の集中管理機構は、自らの名義により著作権者および著作権に関連する権利の権利者のために権利を主張することができ、かつ、当事者として著作権または著作権に関連する権利に係る訴訟および仲裁の活動を行うことができる。」と規定しており、作詞者や作曲者はMCSCに著作権を信託譲渡し、その著作権管理を任せている。また、8条2項は「著作権の集中管理機構は、非営利機構であり、その設立方法、権利義務、著作権許諾使用料の徴収および分配並びにそれに対する監督および管理などについては、国務院が別に規則を定める。」と規定しており、MCSCは非営利団体でなければならず、また、業務全般については国務院が管理・監督することになっている。
MCSCは、1994年5月にCISACに加盟し、全世界の音楽著作権管理団体と相互管理契約を締結し、互いの楽曲を管理し合っている。JASRACとも演奏権については1996年に、録音権については2003年に相互管理契約を締結しており、中国でJASRAC管理楽曲が利用された場合、MCSCは使用者から著作権使用料を徴収し、管理手数料を控除した後、日本に分配している。また、MCSCは2007年6月にBIEM(世界各国の録音権管理団体が参加する非営利の民間国際組織)にも加盟している。『2014中国音楽産業発展報告』によると、管理楽曲数は約31万曲に達したそうである。2015年の徴収額は1億7,060万元であり、前年比で24%増加した(図③参照)。ただし、1元=15円とすると、25億6千万円であり、JASRACの徴収額に比べると3%にも満たない。2015年の一般管理費は2,579万元であり、手数料率は16.17%となる。
とはいえ、MCSCは著作権管理業務を着実に拡大している。まず、カラオケについては2007年1月1日から管理業務を開始しており、初年度は626万元であった徴収額は2013年度に1.42億元に達した。かねてから懸案事項であった放送については、ついにMCSCとCCTV(国営テレビ局)との間で合意が締結され、2010年度分の放送使用料として1900万人民元(約270万米ドル)が支払われた。2014年12月31日時点で34社のテレビ局がMCSCと契約を締結しており、放送使用料も順調に支払われているようである。しかし、未だに多くの放送局が著作権使用料の支払いを拒んでおり、MCSCは2015年だけで10件の著作権侵害訴訟を提起している。興味深いのは、放送使用料の料率は法律で定められており、レコードの使用時間に対する全体の放送時間の割合に応じて、料率が変わる点である。
なお、MCSCは著作権管理事業者に所属していない作家(N.S.)でも演奏権の取り分を徴収・分配している。この場合、作家の取り分は音楽出版社の取り分に加えて送金されている。したがって、JASRAC非信託者の創作した楽曲が中国で演奏されると、作家の演奏権使用料は音楽出版社を通じて、作家に分配されることになる。
香港の著作権団体CASHの実態
パッケージ・ビジネスの不振により、香港の音楽市場は縮小を続けていたが、2015年になってようやく状況が好転し始めた。特に音楽配信ビジネスが順調に成長しているため、音楽ソフト売上げは2015年から増加に転じた。興味深いことに、中国では音楽配信がビジネスの中心であるが、香港ではパッケージ・ビジネスが根強く、2016年になってようやく音楽配信とパッケージの売上げが逆転した。
ここで香港の著作権団体であるCASH(The Composers and Authors Society of Hong Kong)について説明しよう。1946年、イギリスの演奏権団体であるPRS(The Performing Rights Society)は、音楽著作権を管理するために、香港に演奏権使用料を徴収するエージェンシーを設立した。しかし、その後、広東語の楽曲の需要が拡大したため、PRSは香港の作曲家グループと協力して、1977年9月23日にCASHを設立した。香港は1997年7月1日にイギリスから中国に返還されたが、CASHはMCSCと統合されることなく、引き続き独自に管理業務を行っている。
香港のCASHは録音権と演奏権の両方を管理する著作権団体であるが、録音権使用料については積極的に徴収業務を行っていない。CASHが徴収するのはほとんどが演奏権使用料であり、録音権使用料は全体の1割にも満たない。その理由は、香港では欧米と同様、録音権使用料については現地の音楽出版社がレコード会社から直接徴収し、CASHはこれに漏れた会員からクレームがあったものについてのみ使用料を徴収しているからである。
したがって、日本の楽曲がカバーされた場合、録音権使用料を確実に徴収するためには現地の音楽出版社とサブ・パブリッシング契約(下請出版契約)を締結して、楽曲を管理してもらう必要がある。もちろん、JASRACを通じてCASHに連絡し、発売されるレコードの録音権使用料を徴収してもらう方法もあるが、他力本願にならざるを得ない。やはり現地に社員や駐在員、エージェントなどがいない限り、正確な楽曲の使用状況を把握するのはかなり困難であろう。演奏権使用料についても、まだCASHが徴収できていないものがある。映画の上映にかかる音楽著作物の著作権使用料についても、1997年以来、香港シネマ協会とCASHとの間で対立が続いていたが、2009年に映画会社が演奏使用料を支払うことで解決した。この背景には、映画会社が作家に映画のための書き下ろし作品を委嘱するにあたり、演奏権を含むすべての著作権を譲り受けるという契約を締結することにあった。香港シネマ協会は、1997年以降の未払分をCASHに対して分割で支払うことになっている。
なお、CASHは著作権管理事業者に所属していない作家(N.S.)でも演奏権の取り分を徴収・分配している。この場合、作家の取り分は音楽出版社の取り分に加えて送金されている。したがって、JASRACに入会していない作家の創作した楽曲が中国で演奏されると、作家の演奏権使用料は音楽出版社を通じて、作家に分配されることになる。
以上が中国の音楽著作権事情である。中国における音楽事情を紹介する記事や報道はまだまだ少なく、本稿も友人・知人の助けを得て、情報を入手している。しかしながら、ビジネスを成功させるためには、いかに有用な情報を多く手に入れられるかにかかっている。今後も、中国の音楽著作権事情の動向を常に追い続けていく必要があるだろう。
「よくわかる音楽著作権ビジネス基礎編 5th Edition」収録内容/当連載コーナーの掲載記事 | |
[総論編] | |
1話 | 音楽産業の基本構造と権利関係 アーティストがデビューするときに交わす契約書は? |
2話 | レコード会社の役割1 レコード会社っていったい何をするところ? |
3話 | レコード会社の役割2 印税ってどうやって計算するの? |
4話 | プロダクションの役割 アーティストとプロダクションってどんな関係なの? |
5話 | JASRACの役割1 JASRACって一体何をするところ? |
6話 | JASRACの役割2 著作権等管理事業法ってどんな法律なの? |
7話 | NexToneの誕生とその役割 NexToneとJASRACはどう違うの? |
8話 | 音楽出版社の役割1―音楽出版社とは― 音楽出版社が自己管理するとき、作家の印税ってどうなるの? |
9話 | 音楽出版社の役割2―共同出版とは― ケンゾウ君の曲にタイアップがつく! でも権利関係は? |
10話 | 音楽出版社の役割3―原盤権とは― 原盤って何? 制作するメリット、デメリットは? |
11話 | 音楽出版社の役割4―原盤権と出版権とは― 原盤権と出版権、一体どちらがおいしいの? |
12話 | 替え歌と著作者人格権 他人の楽曲のタイトルと歌詞は勝手に変えてもいいの? |
13話 | カバーソングと編曲権 既成曲をカバーしたい! でも権利処理は? |
14話 | アレンジャーの権利 ケンゾウ君にアレンジの仕事が……でもギャラは? |
15話 | P.D.と編曲著作物 クラシックをアレンジして使いたい、でも著作権は? |
16話 | 専属作家制度と著作権 えっ! レコード会社が管理している曲があるの? |
17話 | 旧法時代のレコードの権利 「有楽町で逢いましょう」をイントロに使いた~い! |
18話 | 団体名義の著作物 死後か? 公表後か? それが問題な団体著作物の権利 |
[各論編]海外との関係 | |
19話 | JASRACの信託者と非信託者 JASRACに入会すべきか、すべきでないか、それが問題だ |
20話 | ベルヌ条約と万国著作権条約 よく見かけるあの©表示って何の意味なのかな? |
21話 | ローマ条約とWIPO実演・レコード条約 日本人ミュージシャンの演奏って外国でも保護されるの? |
22話 | 外国曲の著作権 特典DVDにビートルズのカバーを入れたい! |
23話 | 戦時加算に気をつけろ! どうして死後50年経っているのにP.D.じゃないの? |
24話 | 適法訳詞と著作権 他人の楽曲を訳詞したらギャラはどうなる? |
[各論編]放送と著作権 | |
25話 | 放送と音楽著作権 ラジオで曲が流れたのに印税が入ってこない!どうして? |
26話 | 実演家と二次使用料 ケンゾウ君の曲がドラマの主題歌に決定!でも使用料は? |
27話 | レコード製作者と二次使用料 放送に使われたレコードの製作者たるケンゾウ君の疑問 |
[各論編]CMと著作権 | |
28話 | CM音楽と著作権1―既成曲― CMに既成曲を使う場合、権利処理はどうするの? |
29話 | CM音楽と著作権2―オリジナルー オリジナルのCM音楽は著作権使用料が免除になる? |
30話 | CM音楽と著作権3―局制作CM― 本人が知らない間にケンゾウ君の曲がCMに使われた |
[各論編]エンターテインメント・ビジネス | |
31話 | 映画音楽と著作権 ケンゾウ君、映画音楽を担当! 印税はどうなる? |
32話 | ゲーム音楽と著作権(Web担当者フォーラムで3月8日掲載予定) ケンゾウ君にゲーム音楽の依頼が。でも契約は? |
33話 | カラオケと著作権 カラオケで歌唱する映像をアップすることは違法なの? |
34話 | 演劇と著作権 書下ろしの音楽の著作権使用料はどうなるの? |
35話 | ライブ演奏と著作権 ライブハウスの著作権使用料ってどうなっているの? |
[各論編]レンタル・レコード | |
36話 | レンタル・レコードの歴史と背景 洋楽の新譜がレンタル・ショップにないのはなぜ? |
37話 | 実演家とレンタル・レコード CDがレンタルされると実演家に使用料は入るの? |
38話 | レコード製作者とレンタル・レコード 発売日なのにレンタル・ショップに新譜が並ばない理由とは? |
[各論編]音楽配信 | |
39話 | 音楽配信と著作権1―ダウンロード販売―(Web担当者フォーラムで3月15日掲載予定) ケンゾウ君の曲が音楽配信で販売! さて、印税はどうなる? |
40話 | 音楽配信と著作権2―サブスクリプション・サービス―(Web担当者フォーラムで3月22日掲載予定) サブスクリプション・サービスの印税計算方法は? |
41話 | 音楽配信と著作権3―動画投稿サイト―(Web担当者フォーラムで3月29日掲載予定) ケンゾウ君のライブをLINE LIVEで生中継! さて、その権利処理は? |
[各論編]独占禁止法 | |
42話 | 再販制度と著作権1 素朴な疑問……ジャケットの再って何? |
43話 | 再販制度と著作権2 予断を許さない再販制度の行方。CDは一体どうなる? DVDは? |
[各論編]パブリシティ権 | |
44話 | パブリシティ権1 僕の顔でもうけて知らんぷりはないんじゃないの? |
45話 | パブリシティ権2 昔の写真が無断で雑誌に載せられたら? |
著作権裏話 | |
「記念樹事件」有名作家同士の対決は……/「およげ!たいやきくん」逃がしたたい焼きは大きい!?/「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」盗作と訴えられて……/「お座敷小唄」作詞者不明の曲/「パックマン事件」ビデオゲームは映画扱い?/ビートルズの曲をポール・マッカートニーが取り戻す?/「チューリップ」本当の作曲者はだれだ?/「長良川艶歌」編曲に対する盗作裁判/「サザエさん事件」キャラクターの無断使用/「マイ・スウィート・ロード事件」ビルボードNo.1ヒットが盗作/「プリティ・ウーマン事件」あの名曲がパロディに? |
「よくわかる音楽著作権ビジネス実践編 5th Edition」収録内容/当連載コーナーの掲載記事 | |
[契約編] | |
1話 | レコード会社の移籍 ケンゾウ君、レコード会社移籍か!? |
2話 | 原盤譲渡と原盤供給 ケンゾウ君、レコード会社移籍決定! |
3話 | 著作権契約の延長と終了 「おまえにロックイン!」のデビューから10年、著作権契約を終了するにはどうすればいいの? |
4話 | 肖像権と写真集(Web担当者フォーラムで4月5日掲載予定) 写真集って、どんな契約をすればいいの? |
5話 | 出版権設定契約 小説って、どんな契約をすればいいの? |
6話 | 海外への原盤ライセンス ついにケンゾウ君のCDが海外で発売 |
7話 | プロデュース契約―日本人編― ケンゾウ君がプロデューサーに起用される! それで契約は? |
8話 | プロデュース契約―外国人編― えっ、外国人にプロデュースを依頼! どんな契約を結べばいいの? |
9話 | レコーディング契約―日本人編― ケンゾウ君がゲスト・ボーカリストに抜擢される! それで契約は? |
10話 | レコーディング契約―外国人編― えっ、ケンゾウ君が外国人アーティストとデュエット! どんな契約を結べばいいの? |
11話 | レコーディング契約と実演家人格権 またまたケンゾウ君がゲスト・ボーカルに起用! でも実演家人格権って何? |
12話 | 音楽配信契約(Web担当者フォーラムで4月12日掲載予定) 配信事業者と結ぶ契約ってどういう内容? |
13話 | 専属マネージメント契約 専属マネージメント契約のポイントは? |
14話 | 専属マネージメント契約―英文― 英文専属マネージメント契約の注意点とは? |
15話 | 商品化権契約 ゲームのサントラはおいしい商売なの? |
16話 | CM音楽委嘱契約―英文― CM音楽委嘱契約の注意点とは? |
17話 | CM出演契約 デビュー10周年にしてケンゾウ君がCMに出演! |
18話 | 冠コンサートとその契約 ケンゾウ君、初の冠コンサートが実現!? |
19話 | コンサート出演契約―日本人編― コンサート・ツアーのバック・ミュージシャンに有名ギタリストを起用。それで契約は? |
20話 | コンサート出演契約―外国人編― コンサート・ツアーのバック・ミュージシャンに外国人シンガーを起用。それで契約は? |
21話 | 実演家と放送出演 ケンゾウ君、ドラマの主役に抜擢される! |
22話 | ネット・セールスとリザベーション ネット・セールスで印税を計算するってどういうこと? |
23話 | レコードの販売委託契約 発売元と販売元のレコード会社が違うのは? |
24話 | ライブ・ビデオの権利処理 ケンゾウ君一世一代のライブがビデオ化される!? |
25話 | 原盤の第三者使用 機内で流されるケンゾウ君の曲の印税は!? |
26話 | プロモーション・ビデオの問題 どうなる!? プロモーション・ビデオの使用料 |
[各論編]著作権紛争 | |
27話 | 盗作裁判1―依拠性― 何と、ケンゾウ君の曲が盗作された!? |
28話 | 盗作裁判2―類似性― またもや、ケンゾウ君の曲が盗作された!? |
29話 | サンプリングと著作権―裁判例1―(Web担当者フォーラムで4月19日掲載予定) アメリカにおけるミュージック・サンプリング事件とは? |
30話 | サンプリングと著作権―裁判例2―(Web担当者フォーラムで4月26日掲載予定) 元ネタがわからないようなサンプリングでも違法なの? |
31話 | サンプリングと著作権―実務編― 無断サンプリングによる紛争を未然に防ぐには? |
[各論編]海外との関係 | |
32話 | 韓国の音楽著作権事情 韓国では日本の曲はどのように管理されているの? |
33話 | 台湾の音楽著作権事情 台湾でも使われるケンゾウ君の曲。しかして使用料は? |
34話 | 中国の音楽著作権事情 広東語バージョン作ったなんて聞いてないよ~ |
35話 | 並行輸入とレコード還流防止措置 輸入盤が安いのはなぜ? 並行輸入っていったい何なの? |
[各論編]周辺の権利と今後の課題 | |
36話 | アーティスト名の法的保護 バンド名でもめるケースってどんなとき? |
37話 | 著作権登録の意義と手続 誰がために著作隣接権の登録手続はある? |
38話 | 私的録音録画問題 音楽用CD-Rにはアーティストなどへの補償金が含まれているらしい? |
知ってて得する音楽業界ウラ話 | |
ジョン・ケージ「4分33秒」/クリント・イーストウッドは名作曲家/タイトルがとても長い曲/ビージーズ「愛はきらめきの中に」……/永遠の著作権?/マイケル・ジャクソンとビートルズ/ベット・ミドラー事件/「上を向いて歩こう」/「戦場のメリークリスマス」/「スーダラ節」/「大地讃頌」/「知床旅情」/YMO「Behind The Mask」は世紀の名曲 | |
[付録]契約書フォーマット集 | |
専属実演家契約書[三者契約]/専属実演家契約書[二者契約]/専属実演家契約書[アーティスト・レーベル/包括契約]/レコーディング契約書[アーティスト・レーベル/ワンショット契約]/レコーディング契約書[プロダクション・レーベル/ワンショット契約]/原盤譲渡契約書/共同原盤契約書/原盤供給契約書/原盤供給契約[英文]/原盤使用許諾契約書/原盤制作請負契約書/出版許諾契約書/プロデュース契約書/プロデュース契約書[英文]/レコーディング契約書[英文]/専属契約書/商品化権契約書/専属マネージメント契約書[英文]/ CM音楽委託契約書[英文]/広告出演契約書/冠協賛契約書/コンサート出演契約書/コンサート出演契約書[英文]/販売委託契約書/ビデオグラム契約書/著作権契約書A-1/著作権契約書A-2/著作権契約書A-3/著作権契約書A-4/出版契約書/出版契約書[紙媒体]/出版契約書[電子配信] |