よくわかる音楽著作権ビジネス
基礎編 第32話
ゲーム音楽と著作権
ケンゾウ君にゲーム音楽の依頼が。でも契約は?
2018年3月9日 06:05
当連載「よくわかる音楽著作権ビジネス」では、書籍「よくわかる音楽著作権ビジネス基礎編 5th Edition」およびその続編「よくわかる音楽著作権ビジネス実践編 5th Edition」(安藤和宏著/リットーミュージック刊)の中から、注目のトピック(章)をピックアップして転載しています。
ファースト・アルバム「津軽から来たあいつ」の大ヒットに続き、初めて書き下ろした映画音楽も大好評の著作ケンゾウ君。レコード業界の不況を尻目に快進撃を続けるケンゾウ君のもとに、またもや新たなオファーが来た。今度は、新しいゲームソフトの主題歌とBGMを書き下ろしてほしいというものである。いつかはゲーム音楽を手がけてみたいと思っていたケンゾウ君にとって、これは願ってもないオファーである。
ご存じのとおり、日本は世界に誇るゲーム王国である。日本のゲームとマンガ、アニメーションが世界一高い水準をもったエンターテインメント産業であるのは、異論のないところだろう。しかし、産業構造上の事情からか、ゲーム産業と音楽産業は十分なシナジー効果が得られていないように思われる。今回は、ゲーム音楽の著作権とその権利処理の実務について詳しく解説しよう。
- ゲーム音楽の歴史
- 現在のゲームソフトの権利処理ルール
- 委嘱作品の管理方法について
- NexToneの管理方法
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