週刊Slack情報局
「Slack」と「Office 365」の連携って、どうなった?
2019年6月19日 12:00
一般企業でも利用が広がっているビジネスコミュニケーションツール「Slack」。Slack Technologiesの日本法人であるSlack Japanはこのツールのことを“ビジネスコラボレーションハブ”と表現しており、あらゆるコミュニケーションやツールを一元化するものと位置付けている。本連載「週刊Slack情報局」では、その新機能・アップデート内容などを中心にSlackに関する情報をできるだけ毎週お届けしていく。
Slackでは今年4月、専用アプリによって、Microsoftが提供する「Office 365」との連携が強化された。今回は、6月時点でのOffice 365との連携機能を紹介する。
OneDriveからSlackにファイルを共有
Office 365では、MicrosoftのオンラインストレージサービスであるOneDriveにファイルを保存することでファイルの共同編集機能を利用できる。SlackにMicrosoft OneDriveアプリを追加すると、OneDriveに保存されているファイルを直接、Slackで共有することが可能だ。従来は、ファイルを一度ローカルに保存してからSlackにアップロードするか、OneDriveの共有リンクを取得してSlackに貼り付ける必要があった。
Outlookカレンダーとの連携は多彩かつ強力
Outlookカレンダーを利用している場合はOutlook Calendarアプリを追加しよう。Slack上で「/ocal」から始まるコマンドを入力することで、画面を切り替えることなくOutlookカレンダーの予定を確認できるようになる。
また、設定の「Automatically Update Slack Status」をオンにすれば、Outlookカレンダーで予定が入っている時間帯にSlackのステータスを自動的に変更することも可能だ。
さらに、ほかのメンバーから予定に招待されたときもSlackで通知が表示され、その場で参加/不参加を回答できる。通知を受けてからスムーズに回答まで完了できるので、作業を中断されることもない。
Outlookメールの内容をSlackに転送
Outlookカレンダーを使っているなら、メールも「Outlookメール」を使っているケースが多いだろう。OutlookアプリにSlack for Outlookアドインを追加すれば、受信したメールをSlackの任意のチャンネルやユーザーに転送して、メールに書かれた内容をSlack上で確認することが可能になる。
社内でSlackを使っていたとしても、社外とのやりとりはまだメールが利用されることが多い。その情報をチームに共有するのにメールを使っていては、Slackを使うメリットが薄れてしまう。そんなときにこのアドオンを使えば、社内のメンバーへの情報共有はSlackに一本化できるようになる。
OfficeファイルをSlack内でプレビュー表示
地味ながら便利なのが、Officeファイルのプレビュー表示だ。この機能はアプリをインストールする必要はなく、Slackの標準の状態で利用できる。WordやExcel、PowerPointなどのファイルをSlackにアップロードすると、ファイルの内容がプレビュー表示される。内容をさっと確認するだけなら、わざわざOfficeアプリを開く必要はない。
今回は、新しく追加されたSlackとOffice 365の連携機能を紹介してきた。どの機能も「画面を切り替えずにSlack内で作業が完結する」という共通の思想で作られていることが分かるだろう。4月の発表によれば、2019年内にほかにもさまざまな新機能が追加されていく予定だ。今後もSlackの新情報をお伝えしていく。