週刊Slack情報局

電話の要点をAIがSlackに自動入力、AI搭載クラウド電話サービス「pickupon」が連携開始

一般企業でも利用が広がっているビジネスコミュニケーションツール「Slack」。Slack Technologiesの日本法人であるSlack Japanはこのツールのことを“ビジネスコラボレーションハブ”と表現しており、あらゆるコミュニケーションやツールを一元化するものと位置付けている。本連載「週刊Slack情報局」では、その新機能・アップデート内容などを中心にSlackに関する情報をできるだけ毎週お届けしていく。

 pickupon株式会社は10月31日、同社が提供する通話内容自動入力AI搭載クラウド電話サービス「pickupon(ピクポン)」が、「Slack」との連携を開始すると発表した。pickuponで音声通話して顧客などからヒアリングした課題をAIが自動で抽出し、Slackへ自動入力してチームで共有することが可能になる。

 pickuponは、音声認識や自然言語分類を使って通話内容を記録・分析し、その通話内容から重要箇所を自動でピックアップしてSFAなどへ自動入力してチームで共有するためのサービスだ。インサイドセールスの入力コストを大幅に削減し、簡単に正確な一次情報の共有が行えるよう支援することで、電話による営業活動の生産性を大幅に向上させるとしている。これまで「Salesforce」や、株式会社マツリカが提供する「Senses」といったSFAに対応しており、今回、Slackとの連携にも対応した。

 Slackとの連携では、「電話しただけで顧客の課題をテキスト化し、チーム内でなめらかに共有する体験」が実現するという。具体的には、pickuponを使って顧客と電話すると、顧客の課題が含まれる発言をテキスト化してセンテンスレベルで抽出し、Slackのチャンネルに自動で通知するという流れだ。

 「pickuponで顧客と通話するだけで、Slack上にいる全チームメンバーに(マーケ担当や開発、経営層から採用担当まで!)、顧客の声(比喩ではなく声そのものを!)を自動で届けることができるようになる。」(pickupon代表取締役の小幡洋一氏)。