週刊Slack情報局

Slack、モバイル版のUIを刷新、DMを含む主要機能へアクセスしやすく

 米Slack Technologiesは13日、「Slack」のAndroid/iPhoneアプリについて、UIの刷新を発表した。よく利用する主要な機能にアクセスしやすくするための改善を行ったという。それぞれ最新バージョンにアップデートしておくことで、来週にも全ユーザーに対してロールアウトされるとしている。

 UI刷新の主なポイントは、以下の3点。

  • 直感的なナビゲーション
  • スワイプでの画面遷移
  • 新しい「メッセージ作成ボタン」
ホーム画面(Android版)
会話画面(Android版)
ホーム画面(iPhone版)
会話画面(iPhone版)

画面下部に「タブバー」設置、DMやメンション、ステータスにアクセスしやすく

 変更点の1つめの「直感的なナビゲーション」としては、画面下部に「タブバー」が用意された。「ホーム」「DM」「メンション」「あなた」という4つのタブで画面を切り替えることができる。

 「ホーム」タブでは、会話のリストが表示され、すぐに対応すべきチャンネルやダイレクトメッセージをリストの上部に提示。一方で、その他のチャンネルや未読メッセージは下部に整理して表示される。

 従来のモバイル版アプリでは“発見”しづらかったダイレクトメッセージの画面は、「DM」タブからアクセスしやくくなった。「メンション」タブでも同様に、メンションと返信を容易にチェックできるようにした。

 「あなた」タブからは、ステータスの変更などが行える。ステータスは従来、設定画面から変更する方式だったため、“忘れがちなメニュー”だったという。テレワークの普及などによりステータス表示の重要性が高まったことを受け、ステータスの変更をやりやすくしたかたちだ。このほか、自身の非表示や、通知のスヌーズといった設定も同タブから行う。

画面下部に設けられた「タブバー」(画面は英語版)
「メンション」タブ(画面は英語版)

クイックジェスチャーで、ワークスペース一覧や直近のチャンネル/DMに移動

 2つめの「スワイプでの画面遷移」は、モバイル版アプリを片手で操作するようなシチュエーションを考慮して実装したもの。具体的には、どのタブにおいても、右スワイプでワークスペース一覧、左スワイプで直近のチャンネルやダイレクトメッセージに移動できる。また、会話画面では、右スワイプをすることで、直前に表示していたタブに戻ることができる。

メッセージの作成・送信を簡単に始められるボタンを用意

 3つめの「メッセージ作成ボタン」は、メッセージの作成・送信を簡単にできるように設けたもの。今年3月、デスクトップ版に導入していたボタンを、モバイル版にも導入したかたちだ。これにより、チャンネルやダイレクトメッセージのリストから会話を探すことなく、新しい会話を開始したり、既存の会話にメッセージを送信したりすることができるとしている。

 また、DMとグループDMで「通話」ボタンを用意。デスクから離れているときでも、同僚との通話にワンタップで参加できるとしている。

「タブバー」の上、画面右端にある大きな丸いボタンが「メッセージ作成ボタン」(画面は英語版)

一般企業でも利用が広がっているビジネスコミュニケーションツール「Slack」。Slack Technologiesの日本法人であるSlack Japanはこのツールのことを“ビジネスコラボレーションハブ”と表現しており、あらゆるコミュニケーションやツールを一元化するものと位置付けている。本連載「週刊Slack情報局」では、その新機能やアップデート内容、企業における導入事例、イベントレポートなど、Slackに関する情報をお届けする。