テレワークグッズ・ミニレビュー

第22回

パソコン用マウスにもS・M・Lサイズがあるって知ってた?「大きさが選べる有線マウス」で在宅ワークのイライラが解消!

 新型コロナの影響で、テレワークを余儀なくされている読者も多いだろう。かく言うINTERNET Watch編集部でもそれは同じ。それぞれの住環境の中で、テレワーク環境をより改善すべく日々工夫を凝らしている。そこでこの連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介していく。


十数年ぶりに「有線マウス」を購入した

 在宅ワークにおいて、意外に手間取ってイライラするのが、ワイヤレスマウスの電池切れだ。(少なくとも筆者の)自宅では、会社のオフィスのように所定の備品置き場に乾電池が常にストックされているわけではない。家の中で乾電池を探し回ったり、ストックがなければ近くのコンビニに買いに行ったり……。

 でもまあ、マウスの電池交換なんて半年に1回とかの頻度だから、たいした問題ではない……のだが、どうも最近、けっこうな頻度で電池交換を行うようになっていた。どうやら、マウスの反応が悪くなるのは電池切れではなくて、PCとのワイヤレス接続が不安定なせいらしい。Windows OSのBluetooth関連の設定を確認したり変更したりしてみても改善せず、そろそろ買い換え時かと、マウスを新調することに。

 購入したのは、エレコムがけっこう前から展開している「EX-G」というシリーズの「M-XGL10UBS」という製品。家電量販店で2170円と、至って手ごろな、ごく普通の“有線マウス”である。今どきマウスはワイヤレスが一般的だし、筆者もこれまではワイヤレスを使っていたが、今回は在宅ワーク環境での使用を考慮。半年に1回の電池交換や充電の手間も省くべく、あえて有線マウスにした。

エレコムの有線マウス「M-XGL10UBS」は、「テレワーク推奨商品」とのこと

マウスにも「S」「M」「L」サイズがあった

 「ごく普通の」とは書いたものの、この記事の冒頭の写真を見ると、普通のマウスよりも少しサイズがでかく見えるかもしれない。これこそが、筆者がこの製品を選択した理由の1つでもある。

 EX-Gは、エレコムが「握り心地を極めた」と謳っているシリーズで、自然に手にフィットする形状をしているのだが、その同じ形状で、微妙にスペックの異なるさまざまな製品がラインアップされている。筆者が購入した有線タイプ接続のほか、ワイヤレス接続の製品ももちろんあるし、ファンクションボタンの数や、ボタンが静音タイプかどうかといったバリエーションもある。そして同シリーズで最も特徴的と言えるのが、マウス本体の大きさに「S」「M」「L」の3種類が用意されていることで、筆者が購入したのが一番大きい「L」サイズの製品だ。

「M」と「L」で、これだけ大きさが違う。写真左は、家族が使っていた「M」サイズの「M-XGM20DL」で、大きさが73.8×109.6×40.8mm(幅×奥行×高さ)。右が筆者の購入した「L」サイズの「M-XGL10UBS」で、大きさが82.0×119.9×42.0mm(幅×119.9×42.0mm)

 これまで使用していたワイヤレスマウスは、在宅ワークが定常化する前から使っているもので、ノートPCとともに毎日持ち歩くことから、本体が小さめで、USBレシーバーを抜き差しする必要のないBluetooth接続タイプの製品を選んでいた。これに対して、ほぼ在宅ワークの現在は、自宅に置きっぱなしでいいので小型である必要はない。指が比較的長い筆者にとっては、逆に大きいほうが、手をかぶせただけで保持できるため、つまんで保持するタイプの小型のマウスよりも格段に楽になった

 そして「M」と「L」で大きく違うのが、親指で操作する側面の「進む」「戻る」ボタンの使用感だ。「M」では、前方にある「進む」ボタンは自然に押せるのだが、使用頻度の高い「戻る」ボタンは位置が手前すぎて使いにくい(親指の第1関節を曲げるか、逆に親指を反らせて指の腹を使うかしない)。これに対して「L」のほうは、「戻る」ボタンが押しやすい位置にあり、「進む」ボタンも問題なく押せるポジションになる。このように、自分の手の大きさに合わせて選べるのは、このシリーズのいいところだ。

 筆者が購入したのは静音ボタンの製品で、好みもあるだろうが、クリック/右クリックの静音ボタンは心地よいのだが、「進む」「戻る」ボタンはカタカタと遊びがあって、フニャフニャ感がある。「進む」「戻る」ボタンの感触を重視するなら、静音ボタンではない製品でもよかったかもしれない。

 なお、筆者の場合、マウスを持つ右手で操作するのは上述の「進む」「戻る」までで、それ以上のファンクションボタンや左右スクロールを使うことはないため、5ボタンで不足ないが、ワイヤレス接続の製品では、5ボタンのほか、8ボタン+ホイール左右チルト機能を備えた製品もラインアップされている(ただし、読み取り性能などもアップしており、値段も高い)。

 有線マウスを購入するなんて、十数年ぶりだと思うが、楽に保持でき、「戻る」ボタンも押しやすく、そして何より、電池交換や充電の煩わしさから開放されたマウスに変えたことで、このところ、在宅ワークがずいぶん快適になった気さえする。さらには、持ち運ぶことを考慮しなくていいのなら、もっと本体がでかいトラックボールも使ってみようか? ということで、今は有線トラックボールを物色しているところだ。