テレワークグッズ・ミニレビュー

第26回

テレワーク中にブレーカーが落ちるので「ゆたぽん」を導入してみた

 テレワークが定着したINTERNET Watch編集部では、それぞれの住環境の中で、仕事環境を改善すべく日々工夫を凝らしている。この連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介していく。


 冬になるとブレーカーが落ちる。冒頭から間抜けな話で恐縮だが、急に寒くなった冬の日、わが家で複数回のブレーカーダウン事件が発生した。

 使っていない部屋まで暖房をつけっぱなしにするヤツが家族にいたのが主な原因であったが、それにしても、暖房器具をやたらと増やすのは考えものだなと思い、仕事中の足元用にホットカーペットでも買おうかなと思っていたのを中止にした。電気の消費も問題だが、さほど頻繁に使わないであろうことや、保管場所などを考えると、あまり気が進まなかったこともある。

 ただし、寒いのを我慢してばかりいるのも健康に悪い。そこで今回は、常時電気を使うことのない暖房器具として、レンジでチンする湯たんぽ的グッズ、白元アースの「ゆたぽん」を試してみることにした。

 結局電気を使うじゃないか、という点はご容赦いただきたい。手軽かつピンポイントに温めるには使い捨てカイロという手もあるが、繰り返し使えるものの方がいいと思った。お湯を使う湯たんぽは取り扱いに結構な手間がかかるのでパスする。

仕事中の足元に「ゆたぽん」を置いてみる

 今回買ってみたのは「レンジでゆたぽん Lサイズ」という製品。通常のゆたぽんの倍のサイズがあり、600Wで6分間(表で3分、裏返して3分)温めると約7時間温かさが持続するという。価格は通常サイズの1.5倍ほどだったので「大は小を兼ねるに違いない」という発想で選んだ。

 「ゆたぽん」をレンジで温めたら、専用のカバーをかけて使うようにとされているのでカバーに入れ、足元に置いて足を乗せてみる。直接床(筆者の部屋は畳だが)の上に置くとさすがに短時間で冷めてしまうようなので、クッションの上に置くようにした。

電子レンジで表面を3分間チンする
裏返して、さらに3分間チン
温めたものを二つ折りにして、付属のカバーに入れる。なんというか温かそうな色のカバーだ

 なるほど、これは温かい。しかし、足の裏が温かい一方で、甲の側が温度差で寒く感じられてしまう。ブランケットで包んで足を突っ込むと全体的に温かいが、足元がゴチャゴチャしてしまうのと、足を動かせない(気持ち的に動けなくなるコタツ的現象)のが少々不便だ。

腰回りを温めるのに使うと、思った以上にいい

 仕事中に腰回りが冷えることがあるのも気になっていたので、イスに置くのも試してみた。腰回りの冷えは内臓の不調にもつながりかねない。また、体調が悪い日は冷えを強く感じることがあるので、温かいものを当てておけると、体調を保つ役に立ちそうだ。

 カバーに入れた「ゆたぽん」はクッションのような見た目だが、中身はジェルであり、クッションほどには重力に逆らって形を保つことができない。なので、立てておいて腰や背中にフィットさせるような使い方は難しかった。また、上に座るスタイルも、グニャグニャして座りごこちがよくないので向かない。

 しかし、イスのすみっこに置いておき、ブランケットなどで温かさを逃がさず腰も包むようにすると、なかなかいい感じだ。寒くて体調が悪い日は少しずつ体温が奪われるような感覚になることもあるが、これなら反対にじんわりと加温され続ける感じになる。

 胃腸の調子が悪いとき、脇腹や腰のあたりを手で触ると、明らかに冷たくなっている……という話を、「あるある」と思う人もいるかもしれない。そんな不調時には強制的に外側から温めるのがわりと効果的だと感じているが、これを使うとちょうどいい。脇腹に使い捨てカイロを貼り付けたりしたこともあったが、「ゆたぽん」の方が広範囲を長時間温めてくれる感じだ。

 そして、腰回りが温まることで、足元の冷えもやわらぐように思われる。これは腰温め用に使うのが最適かもしれない。

こんな感じで置いて、ブランケットや小さめの毛布で腰まで包んで座る。直接体にあたることはほとんどないが、けっこう効果的だ

あると安心、そして使わないでも適当に置いておけるので気軽だ

 筆者はこの「ゆたぽん」をなかなか気に入った。腰回りを温めるのにちょうどいいことに加え、使わないときは適当にそのあたりに置いておいても邪魔にならない、というコンパクトさもいいと思う。

 寒さが厳しい日にはストーブやエアコンだけでは足りないと思っても、補助的な暖房まで使うのは年間で30日もなくて、その他の期間では「これ久しく電源入れていないな」とか、「もう片付けたいけど、また寒さがぶり返すかもしれない」とか、余計なことを考えながら過ごすことになってしまうのだ。過去に買ったホットカーペットや、「足元を包んで電気であたためます」的なグッズは、そうして数年で廃棄してしまうという末路を辿った。

 その点、「ゆたぽん」はそこまでかさばらないので、余計なことを考えなくていい。値段もさほど高くないため、「また、たいして使わない暖房器具を買ってしまった」という心理的なダメージも負わずに済む。

 寒い日に体が冷えるときは、本当は体を動かせばいい。と、言うのは簡単だが、自宅で仕事をしていると、朝から仕事に着手していて簡単なストレッチもままならないこともある。「寒い→体を動かせばいいのだがその時間もない→体が冷えたまま仕事→つらい」という流れから、心身ともに冷え込んでしまうこともある。

 そんなときに、こういう手軽なものがあると助かる。筆者の場合、朝「ゆたぽん」をチンして仕事を始め、昼から夕方になる前ごろには少し体を動かして、夕方に「ゆたぽん」が冷めてしまうころにはなくても平気になっている、というのが寒い日によくあるパターンとなり、これで心身ともにけっこう楽になった。

 2、3月にはまだまだ冷え込む日もあると思うが、たまに来る特に寒い日をしのぐために何かがほしいという人には、検討をおすすめしたい。メインの暖房器具だけに頼らなくて済むようになるという意味で、節電にもつながると思う。

 ところで、この原稿を書くために調べていると、「ゆたぽん」のシリーズで「おしりホット」という、下に敷いて座るための製品もあることを知った。温かさの持続時間は60分と短めで、ひんぱんに温めなおすとなると面倒そうだが、違和感なく上に座れるのはいいかもしれない。