テレワークグッズ・ミニレビュー
第25回
編集部員が使って分かった!! 実売1万5000円以下でオススメできるテレワーク環境向上グッズまとめ
2022年1月28日 12:16
テレワークが定着したINTERNET Watch編集部では、それぞれの編集部員がそれぞれの住環境の中で、仕事環境を改善すべく日々工夫を凝らしている。これまでもさまざまなグッズを紹介してきたが、今回は1万5000円程度までで購入できて、手軽にテレワーク環境をプチグレードアップできる製品にターゲットを絞っておさらいしていきたい。
ハイブリッドワークに役立つ、USB PD充電器
テレワークが定着した……、といっても完全テレワークではなく、出社とテレワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」という働き方が多いようだ。それに伴ってオフィスの在り方も変わってきているようだ。
例えば弊社の場合、個人ごとの席はなくなり、出社した人が好きな場所で働くフリーアドレスになった。その結果、以前は各席に鎮座していたデスクトップPCはなくなり、持ち運べるノートPCでの仕事が中心になった。もちろん職種によって状況はさまざまだろうが、弊誌読者の中には似たような状況の方も多いだろう。
そんな中、INTERNET Watch編集部のスタッフの間でも話題になったのが、電源アダプター問題だ。以前であれば自分の席の引き出しに入れておけた電源アダプターを、出社のたびに持ってこなければならない。
そこで役に立つのがUSB PD(Power Delivery)に対応したコンパクトな充電器だ。これが使えるのはPD充電に対応したUSB Type-Cコネクタを持ったノートPCに限られてしまうが、従来であればメーカー純正アダプターしか使えなかったノートPCの充電が、汎用のPD充電器で充電できるようになる。
PD充電器は。最大出力やポートの数などにもよってさまざまなタイプのものがあるが、PCを充電可能な45Wや65Wといったモデルでも手のひらサイズのコンパクトなモデルが登場しているし、PD対応のケーブルもさまざまな長さのものが用意されているので、無駄に長いケーブルを持ち歩く必要もない。さらにPD充電器は、そのままスマートフォンの充電などにも使えるので、電源アダプターをいくつも持ち歩く必要もなくなるのだ。
加えて、PD充電に対応したモバイルバッテリーを使えば、電源のないところでもノートPCを充電可能だ。もちろんこちらもスマホなどの充電もできるので、こうしたモバイルバッテリー1台で、ノートPCからスマホまでさまざまなバッテリー問題を解決することができる。
自宅のネット環境、Wi-FiルーターやWi-Fi中継機で改善
自宅の作業環境改善で、一番のキモとなるのはネット環境だろう。もちろん有線LANで接続できるのが理想だが、部屋の環境やレイアウトによって、それがむずかしい人も少なくないだろう。さらに家族のテレワークやオンライン授業とぶつかったり、あるいは家族全員のスマホに加えて、最近ではテレビやプリンターもWi-Fi接続が主流になってきているし、スマートスピーカーやAmazon Fire TV StickなどのIoT機器も増えていて、いつのまにか接続機器台数が増えていることもある。
もしもここ何年もWi-Fiルーターを交換していないのであれば、思い切って新しいWi-Fiルーターに交換してみるのもよいだろう。最新のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)対応のルーターに買い換えれば、通信環境はより快適になる(ハズ)。接続する機器の側も、例えばお持ちのiPhoneが11以降であれば、Wi-Fi 6に対応している。機器を多数接続している家庭では、安定性の向上も期待できる。
また、とにかく仕事部屋に電波が届かない、ということであれば、W-Fi中継機も役立つハズだ。最近はメッシュ中継機としても使うことができるモデルが登場していて、将来的にメッシュ化した場合にも役立つハズだ。
Web会議の環境づくりで相手への印象をアップ
テレワークが始まって最初に苦労したのがWebカメラやヘッドセットの問題ではないだろうか。当初はWebカメラの供給が追いつかず、混乱したこともあった。
さすがにまだ手に入れていないという人は少ないだろうが、INTERNET Watch編集部でも、部内のオンラインミーティングでは、だれだれのカメラは絵がきれいだとか、だれだれのマイクは声が小さくて聞き取りづらいといった話題が今でも上がる。
特にマイクの聞こえづらさは、話している本人には気づきにくい部分なので、問題がありそうな場合は早めに指摘するようにしている。実際、それなりに長い期間使ってきたことで、ヘッドセットなどの調子がわるくなっていたこともあった。とくに営業職など、社外の人とWeb会議をする機会が多い人は、相手に不快な印象を与えないためにもWeb会議ツールにはこだわっておきたい。
ということで編集部スタッフも、各々こだわったヘッドセット選びやWebカメラ選びをしているので参照いただきたい。
なお、今回の想定予算は超えてしまうが、ノイズキャンセリング付きのソニーのヘッドホンとイヤホンのレビューも実施しているのであわせて参照いただければ幸いだ。
以上、今回は手頃な価格ながら、テレワーク環境を改善できるグッズをまとめてみたが、テレワークグッズ・ミニレビューでは、このほかにも多くの製品をレビューしている。どれも編集部のスタッフが実際にテレワークで体験した困りごとを解決するため、実際に使ってみた生の声となっているので、ぜひバックナンバーもご参照いただきたい