テレワークグッズ・ミニレビュー
第27回
短い! しかもプラグがたためる!! 出先のコンセント問題に備えて2つの電源タップを購入
2022年2月18日 12:46
テレワークが定着した昨今、INTERNET Watchの編集部スタッフやライター陣も、それぞれの仕事環境を改善すべく日々工夫を凝らしている。この連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介していく。今回はテクニカル系の記事を多く執筆していただいている小林哲雄氏のレビューをお届けする。
コンセントが足らない! でも荷物は可能な限り減らしたい
ライター稼業をしていると、外出先で仕事をする機会も少なくない。そうしたときによく経験するのが、コンセントにアダプターが挿さらない、あるいは口の数が足らないケースだ。例えば新幹線内であれば、コンセントがあってもせいぜい1座席に1つだ。もちろんPCだけ使うならそれで構わないが、複数台持ち込むスマートフォンやモバイルバッテリーの残量が足らないと少々困る。
移動中は大容量のモバイルバッテリーでやり過ごすこともあるが、滞在先でコンセントが1つだけだと非常に困る。ホテルによっては、デスクにコンセントが2つ付いているものの、片方が(日本のコンセント非対応の)ユニバーサルコンセントになっていたりする。作業中にお湯が欲しいので電気ポットでお湯を沸かしているとACアダプターが使えず困る。ということで電源タップの類が必要となる。
もう1つ、コンセントがあっても使いにくいのが、会社や貸し会議室などでよくある「床埋め込みのコンセント」だ。これらは電源ケーブルでの利用を想定しており、USB電源などのアダプターの類を入れることができないタイプがある。本連載でも「PC電源に汎用のPDアダプターを使う」という使い方を紹介しているが、電源ケーブルのないアダプターはコンセントの場所によっては使えない。
いわゆるテーブルタップはおおむねケーブルが長くて常時カバンの中に入れておくとかさばってしまう。ケーブルが短く、かさばらない製品はないだろうか?
短さがちょうどよさげ? 2つのモデルを買ってみた
昔だとちょうどいい製品があった。以前100円ショップでもタップが販売されていたが銅の価格上昇を受けてかケーブルが徐々に短くなり、現在は100円のコード付タップの販売が終了してしまった。
最後に販売していた10cm程度の製品はテーブルタップとしての実用性に疑問があったが、カバンの奥に転がしておくにはなかなか都合のよい製品だったので残念だ。
ということで、多少高くてもそれに代わる製品がないか探してみたので、今回はその2つを紹介したい。
まず1製品目が、「短い延長ケーブル」として選択したエレコムの「T-ADR1WH」だ。これは10cmの延長ケーブルとなるが、同様の製品として、サンワサプライの「TAP-EX21001」やパナソニックの「WHA49101WP」なども発売されている。パナソニックはホコリや水しぶきなどが入るのを防ぐ防水扉付きの設計だが、その分コネクタがやや太い。10cmでは心もとないという人には、バッファローから20cmの「BSTAPEX02BKX2」(ただし2本セット)もある。
ちなみに文字通りタコ足になった延長ケーブルもあって、以前購入した事がある。しかし、ACアダプターを複数並べて使う分には良いと思ったものの、中間の分岐部が大きくて持ち運びには少々不向きだと感じた。
持ち運びに便利!! プラグ収納式スイングプラグのマイクロタップでキマリ
そしてもう1つ選んだのが、短いケーブルのタップで、サンワサプライのケーブル長20cmの4個口の製品「TAP-M802W」だ。同シリーズには他にも2個口と3個口の製品もある。
各製品の違いは、2個口の場合は左右に1口ずつ、3個口は上にもう1口、4個口はさらに手前に差込口が用意されている。
この製品はプラグの構造が独特だ。回転式のプラグを持つ製品が多いがこの製品は「収納式スイングプラグ」となっており、端子部分を収納できるというもの。プラグ部の突起が収納される形になるので、カバンの中などにいれて持ち運ぶのに便利だ。また、コンセントの口の位置もよく考えられていて大型のACアダプターでも複数使うことができる。
とにかくコンパクトさを狙うなら10cmの延長ケーブル、複数利用の利便性も考えるならサンワサプライのマイクロタップをカバンの中に入れておくとよいだろう。短いのでカバンの中に入れてもあまり邪魔にならず、イザという時に使えるのはうれしい。個人的には10cmのマイクロタップを出して欲しい。
ちなみに筆者の場合、旅行時にはPDアダプターを2個以上持ち出すことにしている。多くのアダプターはPD端子が2つ以上あるが、接続するとネゴシエーションと電源配分のために電源が一時的に切れる。このため、メインのノートPCには専用のアダプターを用意し、それ以外のスマホ、タブレット等に別のPDアダプターを使用することにしている。最近の運用だと65WのPDアダプター(≒PC用)に加えて、PD端子が2つ+USB Type-Aポートが1つのアダプターを持ち歩くことが多い。