テレワークグッズ・ミニレビュー

第28回

ヘッドホンハンガー、どれ選ぶ? USBハブ付きにしたらケーブル問題がスッキリ

 テレワークが定着したINTERNET Watch編集部では、それぞれの住環境の中で、仕事環境を改善すべく日々工夫を凝らしている。この連載では、そんなスタッフが実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズのレビューをリレー形式で紹介していく。


ヘッドセットをひっかけておくヘッドホンハンガーはどれがいい?

 テレワークが始まってもっぱら増えたWeb会議。とかく困るのが「声が聞こえない」「声が届かない」という音の問題。そこでこれまでヘッドセットについてはいろいろと試してきたのは関連記事「失敗しないヘッドセット選び。ノイズリダクション付きを使ったら、騒音(犬の鳴き声)がかなり小さくできた」でもお伝えしたとおり。その結果、普段は気軽に使えて耳も痛くならないワイヤレスのネックスピーカー、取材など失敗できない会議では、電波切れがない有線ヘッドセットという二刀流のスタイルに落ち着いた。

 しかし、かさばるヘッドセットを2つも持つと困るのが置き場所だ。とは言えヘッドセットはすぐ手が届くところに置いておきたい。そこで今回購入してみたのが、ヘッドセットを2つかけられるヘッドホンハンガー「COZOOヘッドフォンスタンド USBハブ・3.5mmAUXポート付き」だ。名前のとおり、ヘッドホンハンガーにUSBハブと3.5㎜ 4極のヘッドセット用端子がある。また、同シリーズでもUSBハブではなくUSB充電器を備えたモデルもある。

COZOOヘッドフォンスタンド USBハブ・3.5mmAUXポート付き

 2つのヘッドセットを掛けられるのもポイントだったが、机の下面に取り付けられるのも選んだ理由だった。他の製品だと、デスクにクランプで取り付け、ハンガー部が机から飛び出す形になるタイプが多い。しかし我が家の場合、デスクの下が空いているので、デスク下に収まるのがいい。

 実はすでにテーブルタップやUSB電源タップなどもデスク下に貼り付けている。以前にAmazonで買った「魔法テープ」(魔法のテープとも呼ばれる)という両面テープがかなり強力で、けっこう重いモノでもデスク下に貼り付けることができている。おかげでキャビネットがない我が家のデスク下は、机のそばに欲しいけど、机上に置くのは邪魔なものを貼り付けておく、けっこう有効なスペースとなっている。

 それと実はもうひとつ、もしかして便利かも!? と思ったのがUSBハブになることだ。

USB3.0のポートが1つとUSB2.0のポートが2つ、そして3.5mmのAUXがある
背面にはPCと接続するUSBポート。USBケーブルも付属する

 有線と無線の2つのヘッドセットを使い分けてみると、けっこう面倒なのがその切り替えだ。当然だが、Web会議ツールの設定で接続するマイクとスピーカーを切り替える必要があって、これをうっかり忘れると、ヘッドセットをつけているのに相手の声が聞こえない……ということになる。

 しかもそんなミスに気付いたときには既に会議が始まっているので、これが結構あせる。さらにオンライン取材だと、相手によって使うWeb会議ツールが異なるので、「えっと、設定どこだっけ?」となるわけだ。

 そこで対策として、普段は有線ヘッドセットのUSBケーブルを抜いておくことにした。こうすると、会議の前に無線のヘッドセット(ネックスピーカー)の電源を入れれば、Web会議ツールが勝手にそちらに繋がるし、代わりに有線ヘッドセットのUSBケーブルを挿せば、自動的に有線ヘッドセットに繋がってくれる。

 ただし問題もあって、PCにはWebカメラなどいろいろなUSBケーブルが繋がっているし、机の上には充電用のUSBケーブルなども転がっているので、いざヘッドセットを繋ごう、外そうとしたときに、「あれ? ヘッドセットのUSB端子はどれだっけ?」となってしまうのだ。

 そこで、このヘッドホンハンガーのUSBハブをヘッドセット専用にしてしまえば、間違えて別のUSB端子を抜いてしまうこともなくなる。さらにこのヘッドホンハンガーは、ハンガー部分に切り込みが入っていて、USBケーブルやイヤホンなどを引っかけられるようになっている。つまり外したヘッドセットのUSB端子をひっかけておくこともできるわけだ。

 これなら、有線ヘッドセットを使いたいときはハンガーに掛けておいたUSB端子をUSBハブに挿し、終わったら抜いて、ヘッドセットと共にハンガーに掛けておけば、会議の時に慌てることもなくなる。さらに机の上にケーブルを通さなくてよいので、他のケーブルと絡まったりすることもなくなってかなり快適だ。

基本的にヘッドセット専用のUSBハブにすることで、他のケーブルとごっちゃになることを防げる
USB端子を抜いたときはハンガーに端子を引っかけておける
長いケーブルもまとめて引っかけておけるので結構便利

 ちなみにAmazonのコメントを見ていると、両面テープが剥がれて落ちたという声が目立った。ただ、我が家のデスクの場合はかなり強力にくっついている印象で、今のところ落ちそうな気配はない。一応説明書にあるとおり、貼り付けてから24時間はヘッドセットを掛けないようにするなど気をつけたが、もし時間が経って剥がれ落ちるようだったら、手持ちの「魔法のテープ」で張り替えようと思う。また、500g以上の重さになる場合は、付属のネジで固定することも可能だ。

貼り付けた状態。他にUSB電源タップやテーブルタップ(写真奥)なども「魔法のテープ」で机の下に貼り付けてある
使用されている両面テープは3MのVHBというテープ。テープ自体はかなり強力なので、平滑な面であればしっかり貼りつきそうではある

 それとケーブルを固定するコードクリップが3つ付属していたのもありがたい。おかげでPCと繋ぐUSBケーブルの配線も机の下にすっきりと固定することができた。

ネジ止め用のビスと、ケーブルを固定するクリップが付属
ケーブルクリップのおかげでPCへの配線もすっきり固定できる

 ただし、ケーブル類を引っかける部分が単なる切り込みになっているだけなので、太くてクセの強いケーブルだと外れやすい。ヘッドセットを取ろうとした拍子にUSB端子が落ちてしまうこともしばしば。最初にUSBケーブルを繋ぐクセをつければ良い話でもあるが、例えば奥のほうだけ段差になっているとか、手前が狭まっているなどすれば、もう少し外れにくかったのかもしれない。

ケーブルを引っかける部分が単なる切り込みなので、ケーブルが取りやすくもあるが外れやすくもある