テレワークグッズ・ミニレビュー

第62回

睡眠の質低下の悩みを解決した温かい耳栓「耳ほぐタイム」で、仕事や勉強のパフォーマンスも向上!

あったかい! 耳がとろける! そしてよく眠れる!

最近、自分の睡眠に満足できない

 突然ですが、みなさんは最近よく眠れていますか?

 私は最近、夜に十分に眠れず、日中にたびたび眠気や疲れを感じてしまうことがあって、テレワークや勉強のためには睡眠も大切だなと痛感していました。十分な睡眠が取れないと作業が手につかず、日中に仮眠をと取ることになり、作業を再開するも予定より進まず、結果的に寝る時間が遅くなって翌日も睡眠不足に……という悪循環に陥りがちです。

 「ヤクルト1000」が2022年の流行語大賞トップ10にランクインし、一時期は入手困難で話題になるほどでしたが、ストレス緩和や睡眠の質向上に効果があるとされる商品がそれだけ話題になるということは、私以外にも、眠りに関する悩みがある人は多いのかなと感じました。ちなみに私は、毎日飲み続けないと効果がないのではと思い、まだヤクルト1000を試していませんが……。

 はっきりと自覚してはいないものの、勉強やインターンの仕事、就活などのストレスや疲れが蓄積しているのが、よく眠れない原因かもしれません。また、夜中に隣室から聞こえる家族のいびきで起こされることがあり、これは明らかに一因になっています。

 そんなことで悩んでいた折、薬局で目に入った「寝付きづらい夜に耳からリラックス」という謳い文句に強烈に惹かれて、即決で購入したのが小林製薬の「ナイトミン 耳ほぐタイム」でした。

INTERNET Watchのスタッフが、実際に使ってオススメできると思ったテレワークグッズをリレー形式で紹介していく「テレワークグッズ・ミニレビュー」。今回は、大学生のインターンスタッフが「眠り」の悩みを解決したアイテムを紹介します。

耳をダイレクトに温めてくれる「耳ほぐタイム」

 耳ほぐタイムは、耳栓と、小さな使い捨てカイロのような発熱体を組み合わせた製品です。耳を温めつつ周囲の雑音も防ぐという、原理だけ聞けば非常に原始的なような、それでも今までなかったようなのでとても画期的なような、不思議なアイテムです。

 箱の裏には「仕事のプレッシャーを感じていたり、心配性で色々考えごとをしてしまう方、寝付く際に周囲の音が気になってしまうような方におすすめです」と書いてあり、これは私にぴったりではないでしょうか……!

パッケージ裏。「仕事のプレッシャーを感じていたり、心配性で色々考えごとをしてしまう方、寝付く際に周囲の音が気になってしまうような方におすすめです」など、まるで私のためにあるかのように思えるフレーズが

 ところで、耳を温めることに、どのような効果があるのでしょうか?

 目を温めることで眼精疲労がやわらいでよく眠れる、副交感神経が優位になって寝つきがよくなる、という話はよく知られていると思いますが、耳を温めることの効果は、聞いたことがありませんでした。

 少し調べてみると、耳のまわりを支配する迷走神経(副交感神経の一種)が温まって、同じく迷走神経が強く影響する消化器などの働きを活性化でき、目を温める場合と同じように、副交感神経を優位にする効果もある、といった説明を複数のウェブサイトで見つけました。

 小林製薬の説明によると、耳ほぐタイムは、耳の穴付近にある「耳甲介腔(びこうかいくう)」という、自律神経(副交感神経もその一種)が集まった場所を温めるそうです。医療機器ではないため「このような効能がある」とうたえるわけではないと思いますが、耳を温めることの効果に加え、耳栓としての防音効果があれば、よく眠れるかも! と期待できました。

パッケージの内容は、耳せん本体1組と発熱体5組

 中身の内訳は、耳せん本体が1組(2個)と、アルミ袋に入った発熱体が5組(10個)。本体にはイヤーピースが付属されていて、耳に合わせてSサイズかMサイズか選べます。

耳栓本体と2サイズのイヤーピース。白がSサイズ、黒がMサイズ

 使用するときは、袋から発熱体を取り出し、耳せん本体の差込口に発熱体を押し込み、セットします。あとは、耳に装着するだけ。

耳せん本体の差込口に発熱体をセットしたところ

睡眠時に使ってみたら「スっ」と眠れ、「スッ」と起きられた

 まずは、夜眠るときに使ってみました。

 耳栓は、発熱体を入れる部分が直径2.5㎝ほどで、普通の耳栓よりもかなり大きめです。私は耳が小さい方で、耳のくぼみより耳栓の方が大きく、装着が甘いとすぐ取れてしまいました。また、横向きで寝ると出っ張りの部分が圧迫されるように感じられて耳が痛かったので、仰向けで寝ました(小林製薬では、横向きでも使用できるとしています。このあたりの感覚には個人差がありそうです)。

 防音効果は、一般的な耳栓程度はあるようです。自分の寝息などの内部音が若干気になったものの、周囲の雑音や、隣室でちょうど鳴っていたいびきの音は、ほとんど聞こえないぐらいに抑えてくれました。

 肝心の温かさですが、パッケージによると、およそ20分ほど続くそうです。装着してから2、3分足らずでじわ~っと温かさが感じられるようになってきました。耳を意図的に温めるというのが初体験だったので、最初こそちょっと不気味な感覚でした。

 しかし、いきなり熱くなることはなく、ちょうど良い温度がキープされ、だんだんとその温かさが心地よく感じるようになりました。例えるなら、湯舟に耳まで浸かったときの心地よさが再現されているよう。

 耳の温かさを体感したあと、全身も温かくなります。おおっこれは気持ちよく眠れそう!

 ……と思ったら、いつの間にか朝になっていました。耳ほぐタイムを付けて、5~10分ほどで入眠したのではと思います。普段は寝起きがあまり良くないため、目を覚まして10分ほど布団の中で睡魔と戦っていたのですが、この日は脳の覚醒が早く、スッと布団から出ることができました。

 また、日中のパフォーマンスにも良い影響がありました。これまで、日中は15分ほど昼寝の時間を取らないと作業に集中できなかったのですが、昨晩に耳ほぐタイムを付けて寝た効果か、いつもなら疲れて眠気を感じる時間になっても集中力が続き、作業に打ち込めたのです。

 耳ほぐタイムがもたらしてくれた良い睡眠は、ここまで日中のパフォーマンスを上げるのか! と、驚きました。

仮眠時にも使える!

 後日、夜の睡眠時間が上手く取れなかった日に、10分ほど昼寝するときも使ってみました。

 やはり耳栓ということで、部屋の暖房の音はほとんど聞こえず、周囲の雑音を抑えてくれました。たった10分の仮眠でしたが、耳栓を外したときのスーッと感もあいまって、スッキリ目覚めることができました。これなら、例えば大学の空きコマで眠りたいときなど外出時にも使用できそうです。

コスパは△だけど、集中して眠りたいときによさそう

 今回、耳ほぐタイムを試してみましたが、就寝時だけに限らず仮眠時にも、睡眠の質を高める効果が得られそうです。ただ、1箱あたり約700円近い販売価格で、発熱体は5回分しか入っていないため、毎日使うにはちょっと高いなぁと感じてしまいます。「今日はなんとなく寝付けない」「仮眠したいけれど周りがうるさい」など、ここぞというときに使うようにするのがいいのかなと思いました。

 なお、耳ほぐタイムの効果は、人によって、また同じ人でも体調などによって効果が大きく異なるかもしれません。ひとつの例として、参考にしていただければと思います。

 最後に余談ですが、隣室のいびきの主である父親もこのアイテムが気になっていたようで、使った翌朝に「どうだった?」と興味津々に聞いてきました。ですが、私の父親のようにいびきに悩む人は、「ナイトミン 鼻呼吸テープ」をはじめとした、いびき防止に役立ちそうなものを試してもらうのがいいかもしれません。

「テレワークグッズ・ミニレビュー」は毎週金曜日更新。 バックナンバーもぜひお楽しみください。テレワークに困りごとを抱えているなら、解決するグッズが見つかるかも!?