テレワークグッズ・ミニレビュー
第106回
まだまだ続く真夏日で家に帰ると部屋が暑い? SwichBot ハブ2なら普通のエアコンでも外出先から操作できる!!
2024年8月30日 12:12
以前紹介したとおり、SwitchBotのバッテリー式スマートサーキュレーターを購入した。バッテリー式でコンセントがない場所でも使えるし、音が静かな割にしっかりと風量もあって、もう便利すぎて、もう一台買ってしまおうかと思っているほどだ。しかも9月4日まで開催中のAmazonのスマイルセールでセール価格で販売している。ただし記事執筆時点で納期は1カ月先。SwitchBotの直販サイトではバッテリー無しのコードタイプは売っているが、バッテリー式は便利だし、価格もAmazonのセール価格のほうが安いので、待ってでもバッテリー式が欲しくなる。
さて、今回はそんなスマートサーキュレーターと同時に買った、やはりSwitchBotのスマートリモコン「ハブ2」について紹介したい。ちなみにハブ2も記事執筆時点ではAmazonでセール中だ。
このSwitchBotのハブ2をスマートサーキュレーターと組み合わせて使うと、AmazonのAlexaやGoogleのAssistant、AppleのSiriを使って音声での操作が可能になる。筆者宅では主にAlexaを使っているが、「アレクサ、サーキュレーターをオフにして」と言えば離れた場所からでも操作できるのはやはり便利だし、「3時間後にオフにして」といった使い方もできるので、洗濯物の部屋干しのときなども便利なのだ。
SwitchBotにかぎらず、こうしたハブ機能を持った製品を用意しているIoT機器メーカーは多いが、SwichBotでは、以前も紹介したシーリングライトタイプのハブなど、特徴的なハブがあるのも面白い。
スマートリモコンとしての機能も持つ同社のハブは、IoT対応していないような普通のエアコンやテレビなどでも、赤外線リモコンで動く家電であればおおむね操作することができる。ただし、そのためには赤外線が届く場所にハブを設置する必要があるし、コンセントからの配線も必要となるので設置場所がなやましい。その点、部屋の中央の天井につけるシーリングライトタイプなどは、電源の問題もないし、赤外線の届きやすさとしても、部屋の中央の天井という、この上なくベストなポジションと言える。
一方で今回買ったハブ2は、通常のハブ機能に加えて、温度計と湿度計としての機能も持たせたもの。他社の製品だと単にセンサー機能だけを持たせたものもあるが、ハブ2は計測した温度、湿度を表示できるので、温湿度計代わりとして、目に見える場所に置くことができる。目に見える場所に置けるということは、スマートリモコンとしての赤外線の飛びやすさという点でもメリットがある。
加えて、ハブ2が計測した温度や湿度は、スマホを使えば家の外からでも確認できるし、温度や湿度をトリガーにして、自動でエアコンやサーキュレーターを動かす、といったこともできるのだ。
白くてシンプル、無印良品で売っていそうなデザイン
ということで届いた商品を見てみよう。
見た目はとにかく白。液晶パネルなどもなく白、そして表示も白い発光で、とにかくシンプル。無印良品で売っていそうなデザインだ。ちょっとつまらなくもあるが、飽きもこないし、どんな部屋にも置いても違和感はなさそうだ。
サイズとしては、通常のハブミニと比べると大きいが、温湿度計としては一般的なサイズだと思う。温度や湿度の表示部は液晶ではなく、自発光による表示で、明るさを任意で設定できるほか、光センサーも内蔵しているので、周辺の明るさに合わせて自動で調整する機能も持つ。また、時間を決めて、夜間は非表示にすることも可能だ。
表示は温度、湿度のほかに「on」「off」のマークがあり、タッチ操作でアクションを起こすことができる。タッチ操作でどんなアクションを起こすのかは、アプリで設定ができる。単純にサーキュレーターのオン・オフ操作を割り当てることもできるが、例えばonをタッチしたらリビングとダイニングのエアコンとサーキュレーターをオンにするとか、複数の操作を組み合わせることもできる。また、「on」「off」機能を使わない場合は表示を消すことも可能だ。
また、見た目では分からないが、表示面には複数の赤外線発光部が入っていて、同社のハブミニと比べて赤外線送信範囲は2倍になっているとのこと。筆者はハブミニも持っていて、こちらでも十分光りが回り込む印象で、ほぼ死角はなかったので、それが2倍というのはちょっとやり過ぎじゃないかと思ってしまう。
本体は背面のスタンドを使って立てて置くこともできるし、スタンドを畳んで、両面テープで壁面に貼り付けることもできる。
電源ケーブルは温湿度センサーが付いた専用品。温湿度センサーを本体に内蔵させなかったのは、本体の熱の影響を避けるためなのだとか。
電源アダプターは5V/2A出力の汎用のUSB電源アダプターが付属する。ただ、この電源アダプターは、壁コンセントから垂直にケーブルが伸びるタイプなので、壁コンセントに挿すとケーブルが邪魔になる。市販のUSB電源も利用できるはずだが、その場合も5V/2Aの電源を使えとある。今どきUSB PD対応とか、5Vでも2.4Aの製品がほとんどなので、5V/2A限定となると選択肢は少ない。仕方がないので手持ちのコーナータップを介して取り付けることにした。
家の暑さを見える化したら予想外の効果が……
実は筆者が最初に考えていたのが、ハブ2の湿度センサーをトリガーにして、部屋干しが乾いたら自動でサーキュレーターをオフにできないか、というものだ。
というのも冬だと、部屋干しするだけで部屋の湿度が上がる。なので、洗濯物が乾いて、部屋の湿度が下がってきたらサーキュレーターを止める、という仕組みができれば、と考えたのだ。
ただし結論から言うと、これは今のところまだうまくできていない。というのも夏の今だと、普段から湿度が高すぎて、部屋干しの有無による差が小さくなってしまうのだ。さらにこの夏は急な雨も多く、湿度でのコントロールは難しかった。冬になれば状況も変わるかもしれないが、現時点では断念している。
といっても、他にも使い方はいろいろあって、例えば犬にお留守番をさせて出かける時に、室温が29℃を超えたらエアコンを入れる、といった使い方もできる。この夏は暑すぎて、ほぼエアコンをつけっぱなしだったが、これから秋になって涼しくなってきたときに、急に天気がよくなって暑くなった、なんていう場合にも安心だ。我が家はまだ平気だが、離れて暮らす高齢の親を持つ方などは、親の部屋に置くことで、熱中症対策にも使えるだろう。
と、ここまでは想定した使い勝手だったのだが、実際に使ってみたところ、実は離れた場所で部屋の温度が見える、というのが、予想以上に便利だと感じた。
というのが、外出先から帰宅するときに、前もってエアコンをつけておけることだ。
外からエアコンをつけること自体は、他のハブシリーズでもできることで、別に目新しくもない機能なのだが、これまで筆者はあまりこの機能を使うことがなかった。というのも、なんとなく留守中にエアコンをつけることに対して、電気代がもったいない気もしたし、そこまでがんばらなくてもいいか、という、まぁ言ってしまえば“やる気が上がらなかった”のがその理由だ。
ところがだ、ハブ2を部屋に置いたことで、外出時も部屋の温度が見えるようになると、がぜん気持ちが変わってくる。
子供が夏休み中ということもあって、山へ、プールへと外出する機会が多かったが、その帰り道でふと気になって部屋の温度を見てみると、30℃を超すような状況になっているのが分かってしまう。家族サービスでヘトヘトになった身としては、帰ったらすぐにでもゆっくりしたい。玄関を開けてモワっとした部屋に入ることを想像すると、これは家に帰り着く前にエアコンを入れておかねば、という気持ちになるわけだ。
さらにエアコンで部屋の温度が下がるのも目に見えるので、間違いなくエアコンが効いているのも確認できるし、帰り着いたときに部屋が涼しくなっているというのは、家族からの評判もよい。
正直、買う前はトリガーに使う以外、温度計や湿度計の機能の使い道は考えていなかったのだが、猛暑が続く夏休みには、これが見事に大活躍してくれた。
もちろん部屋の温度が見えなくてもエアコンをつけることはできるのだが、実際に部屋の温度が高い、というのが目に見えることが結構モチベーションになってくれて、そろそろ家も近いし、温度チェックしよう、という気持ちにさせてくれる。
9月になってもまだまだ暑い日が続くようなので、家を留守にする機会が多い人は活用してみるとよいかもしれない。
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