急遽テレワーク導入!の顛末記

「iPhoneとPCが連携できる!? 仕事関係の通知をPCでまとめてチェックできるようにしてみた」――急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記(175)

「スマートフォン連携」機能を応用してテレワークをさらにはかどらせる

スマホの通知をWindowsの標準アプリで確認できた

 先日は自動化ツールを使い、「Trello」の通知を「Chatwork」や「Confluence」でも確認できるようにしてみたが、通知を見過ごさないためには、これらのサービスを常時ブラウザー上に表示させる必要が出てきた。ブラウザーのタブが占有されてしまうのが、微妙にストレスになってきた。

……この記事を書いている時点で、新型コロナが5類に移行されて284日が過ぎた。

 私が勤めている新宿にある中小企業では現在、各スタッフが可能な範囲でリモートによる業務を行っている。その中で今回はスマホと連携させることで、その通知をPCでまとめて確認できるようにしてみた。

【今回のハイライト】
iPhoneとPCをペアリング
通知を表示するアプリを選択
勤務時間外は通知をオフに

2月13日(火):Windowsの標準機能でiPhoneと連携させてみた

 「Trello」や「Chatwork」に加え、先日テストした「Jooto」をはじめとするカンバンボードなど、仕事で利用したいツールが増えてきた。これらの通知をまとめようとしても、自動化ツールは無料で使える範囲に制限があるため、カバーできないものが出てきてしまう。

 そこで、これらの通知をスマホで受信した上で、それをPCの画面上に表示させることを思いついた。Windows 11では昨年のアップデートで、「スマートフォン連携」機能がiOS端末にも対応している。これを利用すれば、スマホアプリに届いた各サービスの通知を、PC画面上で確認できるはずだ。

Windowsに標準搭載されている「スマートフォン連携」機能。残念ながらWindows 10ではiOS端末との連携ができなかった

 なお、Windows 10の「スマートフォン連携」機能では、iOS端末との連携ができなかったので、今回はWindows 11をインストールしたPCで操作を行った。“PCに表示されたQRコードをスマホで読み取るだけ”と初期設定は簡単だが、作業時には両端末でBluetoothを有効にする必要がある。さらに、スマホに「Windows にリンク」というアプリをインストールすることになった。これは初期設定時に表示されるリンクからもインストールできるが、事前にインストールしておいた方が操作はスムーズかもしれない。

スタートメニューから「スマートフォン連携」を実行
接続するスマートフォンの種類を選択。今回は「iPhone」を使用した
QRコードが表示されたら……
3分以内にiPhoneの「Windows にリンク」アプリでQRコードをスキャンする。なお、アプリをインストールしていない場合、アプリのインストール画面がブラウザーで表示された
PCでコードが表示されたのを確認して、「ペアリング」ボタンをクリック
iPhoneにも先ほどのコードが表示されているのを確認し、「ペアリング」をタップすると……
PCとiPhoneのペアリングが行われた
あとは画面の指示に従って、iPhoneの「設定」からペアリングしたPCにおけるBluetoothの設定を行えば初期設定は終了。今回は「通知を表示」を有効にした

2月14日(水):仕事用アプリの通知だけを確認できる!

 Windows 11の「スマートフォン連携」機能を利用することで、スマホに届いた通知を、PCの画面上で確認できるようになった。後は「Trello」や「Chatwork」といった仕事で使うサービスのアプリを、iPhoneにインストール。通知を行うように設定しておけば、それをPCでも確認できるようになるだろう。

 ただ、「スマートフォン連携」機能の初期状態では、仕事に関係のない通知も表示されるため、重要な通知を見過ごす可能性もありそうだ。通知を行うアプリは、同機能の設定画面から指定できるので、必要な通知だけを表示させるように指定しておいた方が良いだろう。

スマホの通知が、PCの画面上で確認できるようになった
通知を行うアプリは、設定画面から指定できる。作業中はプライベートな通知に邪魔されたくないので、オフに設定しておきたい

2月15日(木):連携機能では新着通知の通知音が鳴らない…

 昨日は各サービスの通知を「スマートフォン連携」の画面上で確認していたが、そこで困ったのが、“新着通知があっても、「スマートフォン連携」機能では通知音が鳴らない”こと。このアプリのウィンドウは結構大きいため、常に最前面に表示しておくことが難しく、新着通知を見落とすことがあった。

 こうなると通知音はスマホで鳴らして、それに合わせてPCの画面を確認した方が、通知を見逃さないかもしれない。とはいえ、iPhoneではアプリごとに通知音が変更できないので、通知音が鳴っても、それが仕事と関係のあるアプリのものかを判別できない。ただ、筆者が仕事に使っているアプリの中で、「Chatwork」と「LINE」、「Slack」については設定画面で通知音を変更することができた。後は、不必要なアプリの通知は行わないように設定しておけば、業務外の通知に邪魔される回数を減らせるだろう。

アプリ内で通知音を変更できるものは設定を変更
さらに不要な通知は極力オフにする

2月16日(金):業務時間外は仕事の通知をオフにしたい

 昨日の設定変更によって、通知に関してはすっかり仕事専用になってしまった私物のiPhoneだが、オフの時まで仕事の通知を受け取りたくはない。そこで、「“パーソナル”集中モード」を使って、業務時間外には仕事関係のアプリの通知は受け取らないようにした。このモードでは日時を指定することで、通知のオン/オフをアプリ単位でコントロールできるので、休みの時間を仕事の通知で邪魔されずに済みそうだ。

「“パーソナル”集中モード」では、通知を行わない連絡先やアプリを指定できる
モードを自動で有効にするタイミングは、時刻や場所で指定可能。複数の条件を設定することもできる

 PCとiPhoneを連携させることで、通知を一か所で確認できるようになった。さらに、iPhoneで通知を鳴らすアプリを整理したことで、以前よりも仕事に集中できるようになった気がする。通知へのレスポンスの速さは、仕事をスムーズに運ぶ上で欠かせないので、今後もツールなどを駆使してチェック体制を整えていきたい。

とある中小企業に勤める会社員、飛田氏による体当たりレポート「急遽テレワークを導入した中小企業の顛末記」。バックナンバーもぜひお楽しみください。

飛田九十九