みんなの在宅ワーク

第1回:フリーライター 甲斐祐樹の在宅ワークスタイル

ビデオ会議効率向上の鍵は、ディスプレイの枚数と音質

 こんにちは、甲斐と申します。今回、縁あって自宅での作業環境を紹介するこのコーナーを担当することとなりました。第1回は、私の在宅ワーク環境をご紹介します。

筆者の在宅ワーク風景

ビデオ会議の効率向上のため、外部ディスプレイの数を拡充

 3月で今まで務めていた会社を退職し、4月からフリーランスになった筆者ですが、もともと副業としてライター活動をしていたこともあり、自宅作業中心となるフリーランスでも在宅ワーク環境はそれなりに整っているつもりでした。

 しかし実際に在宅ワークが本格化し始めると、今までは時々で済んでいた自宅作業では十分だったはずの環境も次第に物足りなくなり始めたのです。

 1つは、外部ディスプレイの数。在宅ワークの打ち合わせはビデオ会議が中心になりますが、ビデオ会議では参加者一覧や共有された資料の確認など、ディスプレイを使う機会が多くなります。もともと外部ディスプレイは使っていたのですが、ビデオ会議が増えるとビデオ会議用としてさらにディスプレイが欲しくなりました。

 その結果、家にあるディスプレイを引っ張り出し、さらにUSB経由でHDMIを2出力できるドッキングステーション「USB-CVDK4」を導入して、ディスプレイを4枚で作業エリアを構築しました。活発なビデオ会議だとこれでも枚数が足りないと思うときもあるほどなので、効率化のためにディスプレイの枚数はとても重要です。

HDMIを2出力できるサンワサプライのドッキングステーション「USB-CVDK4」

 また、外部ディスプレイのうち1台は、バッテリー内蔵のモバイルディスプレイを導入。作業エリアやリビングなど仕事の場所が変わるときにディスプレイごと移動できるのが便利です。バッテリー内蔵なのでコンセントを気にせず作業できるのもメリットでした。

バッテリー内蔵のモバイルディスプレイ「XtendTouch」でリビングでも2画面作業

音質と効率を重視、ヘッドセットとマイクを別で導入

 打ち合わせが全てビデオ会議になったことを受けて、効率をより高められるよう、マイクやヘッドセットも一新しました。

 ヘッドセットは耳穴を塞がないソニーの「SBH82D」を選択。ビデオ会議の音と家の中の音の両方が聞こえるというリモートワーク向きのメリットに加え、ヘッドフォンよりも耳が疲れない、1万円を切るという手頃な価格がお気に入りのポイントです。

 また、ビデオ会議は音質が悪いと会話がうまく伝わらず相手のストレスも溜まってしまうので、ポッドキャスト収録用に購入していたBlueの「Yeti」を導入。キーボードやマウスのクリック音を拾ってしまうほど集音性能が高いのが課題ですが、ビデオ会議に参加した他のメンバーの感想を聴くと評価も高く、物理ボタンですぐミュートにできる手軽さも便利で愛用しています。

耳穴を塞がないヘッドセット「SBH82D」と高音質マイク「Yeti」

 試行錯誤を繰り返しましたが、おかげでリモートワークも大分効率よく進められるようになりました。今後、定着が進むであろうリモートワーク生活に向けて、さらなる効率のよい環境を追求してみたいと思います。

甲斐祐樹の在宅ワーク環境

  • メインPC:富士通「LIFEBOOK UH95」(Windows)
  • 外部ディスプレイ:4画面
  • キーボード:ロジクール「K780」
  • マウス/トラックパッド/トラックボードそれに類する物:ロジクール「MX Anywhere」
  • カメラ:PC内蔵
  • マイク/ヘッドフォン:ソニー「SBH82D」/Blue「Yeti」
  • ビデオ会議サービス(メインで利用しているもの):Zoom
  • 机:IKEA「LINNMON」
  • 椅子:AKRacing「NITRO」
  • その他小物:ドッキングステーション「USB-CVDK4」

甲斐 祐樹

フリーランスライター。Impress Watch記者時代にネットワーク関連を担当していたこともあり、動画配信サービスやスマートスピーカーなどが興味分野。家電ベンチャー「Shiftall」を退職して現在は人生二度目のフリーランス生活。個人ブログは「カイ士伝」