みんなの在宅ワーク

第3回

日本人に椅子はいらない

 在宅勤務が始まって以来、SNSのタイムラインでは「コストコのジェネリックアーロンチェアがいい」とか「どこどこの椅子が良い」など、自宅で使う椅子に関する議論が振りまかれている。

 しかしそれは日本人として間違っている。なぜ、海外の文化に惑わされるのだ。そう、日本人なら「椅子に座る」ことがすでに間違いなのだ。

 日本人は骨格的に椅子に適していない。日本の一般家庭に椅子が普及したのは20世紀になってからだ。キリストがパンを食べてるときから椅子に座ってる海外と違う。だから日本人は椅子で腰を痛めるのだ。日本人的体型に生まれた限り椅子をあきあらめよう。

 アーロンだろうが、ロンドンだろうが、日本人は椅子に向いていないのだ。

 そんなわけで自宅の椅子は「人をダメにするソファ」と絶賛された無印良品の「体にフィットするソファ」か布団の2択だ。座れるし、おまけに寝られる。おかげで今は腰痛とも無縁になった。一時期は「Yogibo」を使っていたのだが、高い割にすぐヘタってしまうので使うのをやめた。

「人をダメにするソファ」こと無印良品の「体にフィットするソファ」とMacBook Airで仕事

マウスもマルチディスプレイも、ロスジェネにはいらん

 普段はだいたいだいたい寝っ転がって作業している。だから追加のキーボードもマウスもマルチディスプレイも付けられない。むしろそんなものはいらないのだ。

 ワシらロスジェネおじさんは、256ピクセル1行40文字くらいのMSXの黒い画面で小学生を過ごし、社会人になってからも満員電車の中でモバイルギアやシグマリオンで生きてきたのだ。時には1行しか表示しないポケコンでコードを書いていたのだ。

 ロスジェネ世代は、会社に行っても、黄ばんだ反応の悪い硬いキーボードを与えられ、暗い部屋でチカチカするディスプレイで仕事してきたのだ。

 惨めな環境で生きてきたロスジェネおじさんはもう、令和の広いディスプレイや打ち心地の良いキーボードは逆に気持ちが悪くて生きていけないのだ。流行りのLGの横長ディスプレイなど死んでしまう。くら寿司ばっかり食べていたら、銀座の3万円の寿司が逆に美味しくなくなるようなものだ。

育児と緊急事態宣言と「隠れ家」

 多くの人が言うように、小さい子どもがいると、都内マンションでの在宅勤務は難しい。うちも3歳の娘と生後3週間の息子がいて、かなり在宅勤務の難易度が高い。

 一方で、ありがたいことに多くのホテルやマンスリーマンションやAirbnbが緊急事態宣言でかなり安くなっていた。特にマンスリーマンションは、物件によっては交渉で安くなったりする。

 そんなわけで最近、2カ月20万円くらいで近くのマンションを借りた。我が家では通称「隠れ家」と呼んでいる。

 しかし、一度、3歳の娘を連れて行くと異様に気に入ってしまい、事あるごとに「隠れ家に行きたい」と言い出すようになり、部室のように入り浸り、余計に仕事にならなくなった。20万円あればいいガジェットが購入できたと思うんだが、ざんねんむねん。

村上福之の在宅ワーク環境

  • メインPC:MacBook Air(2020)
  • ディスプレイ:1画面
  • キーボード:パソコンのキーボード
  • マウス/トラックボール/トラックパッド:パソコンのトラックパッド
  • カメラ:内蔵カメラ
  • マイク/ヘッドフォン/スピーカー:内蔵マイク/内蔵スピーカー
  • ビデオ会議サービス:Zoom/Google Meet/Facebook
  • 机:なし
  • 椅子:無印のダメ人間ソファ
  • その他小物:なし

村上 福之

たまにコード書いたり、いらんことをしている人。Twitter:@fukuyuki