イベントレポート

見つけたミライ@Inter BEE

「〇〇TVと申しますが、写真を……」のネタ探しシステム? SNS速報配信サービス「Spectee」

 「Inter BEE 2018」が11月14日~16日、幕張メッセで開催された。Inter BEE 2018は、音と映像と通信のプロフェッショナルのための展示会だが、今年は「デジタルコンテンツEXPO」と併催になり、メディア総合イベントとしての意味合いを強めている。そこで、Inter BEEおよびデジタルコンテンツEXPOの展示の中から、超スマート社会というテーマにふさわしい展示や、読者の関心が高そうな展示を紹介する。

 株式会社Specteeでは、同社が提供しているSNS速報配信サービス「Spectee」とAIアナウンサー「荒木ゆい」のデモを行っていた。

 Specteeは、国内150社・世界40カ国で使われているSNS速報配信サービスであり、TwitterやFacebookなどのSNSに投稿された映像や画像をAIで解析し、リアルタイムに配信することができる。よくテレビニュースなどで「視聴者提供」といったかたちで画像や映像が使われているが、その元ネタを探すためにSpecteeが使われているのだ。Specteeは、速さと正確さが売りで、複数のSNSプラットフォームを同時検出し、更新情報をメールで通知することができるほか、リアルタイム音声読み上げ機能も備えている。

 AIアナウンサー「荒木ゆい」は、入力した文章を読み上げてくれるサービスであるが、AIによりかなり人に近い、自然な読み上げを実現していることが売りだ。

「Spectee」の画面。ブラウザーから利用するウェブサービスとして提供されており、エリアや内容などで絞りこむことができる
このように何か事件が起これば、その事件に関連する画像を素早く検索し、まとめて表示してくれる
そこから、元ネタを投稿した視聴者に報道機関が連絡をとり、このようにニュースで使われることになる
AIアナウンサー「荒木ゆい」のデモ。かなり自然に文章を読み上げてくれる