イベントレポート

海のアバターの社会実装を進める会

水中ドローン/水中ロボットを操縦体験!福島ロボットテストフィールドの屋内水槽試験棟

「第2回 海のアバターの社会実装を進める会」ロボット実演会場レポート

 水中ドローンや水中ロボットに関するイベント「第2回 海のアバターの社会実装を進める会」が、2020年12月4日~6日に開催された。

 12月4日にはシンポジウムが、12月5日と6日には水中ロボットのデモや体験操縦などの実演が行われた。シンポジウムは福島ロボットテストフィールド カンファレンスホール、実演は福島ロボットテストフィールド 屋内水槽試験棟で開催され、それぞれオンラインでもリアルタイム配信が行われた。

 シンポジウムの内容については、すでにレポートが掲載されているのでそちらをご覧いただきたい。ここでは、12月5日に行われた水中ロボット実演の様子を実際に現地に行くことができたので、紹介したい。

 福島ロボットテストフィールド(以下福島RTF)については、*前述のレポートにも詳しく紹介されているが、東日本大震災とそれに伴う原子力災害からの浜通りの産業回復を目的とした国家プロジェクトである「福島イノベーション・コースト構想」の一環として作られた、陸・海・空フィールドロボットのための実証フィールドであり、研究開発から実証までの範囲をカバーする。

 福島RTFは、東西約1000m、南北約500mという広大な敷地内に「無人航空機エリア」、「インフラ点検・災害対応エリア」、「水中・水上ロボットエリア」、「開発基盤エリア」の4つのエリアが設けられているほか、浪江町・棚塩産業団地内に長距離飛行試験のための滑走路も整備している。筆者も初めて訪れたが、とにかく広大で圧倒された。

大小2つの水槽が用意されている屋内水槽試験棟

 今回、水中ロボット実演が行われた屋内水槽試験棟は、30×12×水深7mの大水槽と5×3×水深1.7mの小水槽の2つの水槽があり、実演は主に大水槽を使って行われた。屋内水槽試験棟の中は、保護帽(ヘルメット)着用が義務づけられており、大水槽の周りを囲っているコーンバーの中に入るには救命胴衣の着用が必要である。

「第2回 海のアバターの社会実装を進める会」の水中ロボット実演が行われた福島RTFの屋内水槽試験棟
こちらは風洞棟
中央の高い建物が試験用プラントであり、平時・災害時のプラントを再現し、点検、情報収集、機器操作に関する試験や操縦訓練を行う
左に見えるのが、市街地フィールドで自動運転や人員救助などの実証に利用できる。右にあるのが、試験用橋梁
建物の入り口に「屋内水槽試験棟」と書かれている
「第2回 海のアバターの社会実装を進める会 ロボット実演会場」の案内パネルが設置されていた
屋内水槽試験棟の中の様子。奥に見えるのが大水槽である。大水槽は30×12×水深7mで、水流を発生させることもできる
建物内は保護帽(ヘルメット)着用が義務づけられており、コーンバーの中に入るには救命胴衣の着用が必要である
壁のそばに救命胴着がかけられていた
こちらは小水槽。周りから様子をみることができる

各社が水中ドローンや水中ロボット、関連製品を展示

開会式では、福島ロボットテストフィールド技術部技術企画課課長の持田佳広氏が挨拶を行った

 まず、開会式が行われたあと、各社が水中ドローンや水中ロボットの展示やデモなどをそれぞれのブースで開始した。会場にブースを出展していたのは、株式会社スペースワン、広和株式会社、ミサゴ株式会社、コスモス商事株式会社の4社である。

 株式会社スペースワンは、大手水中ドローンメーカーChasing社の正規パートナーであり、Chasing製の水中ドローンを多数展示していた。その主力機となるのが「CHASING M2」である。

 CHASING M2は、スラスターを8機搭載し、水中での移動自由度が高く、機動性に優れている。4Kカメラを搭載するほか、オプションでロボットアームなどを搭載することも可能だ。コントローラーに専用アプリをインストールしたスマートフォンを装着することで、4Kカメラの映像をスマートフォンの画面で確認できる。

 本体サイズは380×267×165mmで、重量は約4.5kg、最大深度は100mである。価格は100mのテザーケーブルが付属するタイプが328,000円(税込)、200mのテザーケーブルが付属するタイプが348,000円(税込)である。

 「GLADIUS MINI」は、よりコンパクトな水中ドローンであり、5基のスラスターを搭載するほか、F1.6の4Kカメラを搭載する。

 Chasing製水中ドローンの中でも、最も小さく低価格な製品が「CHASING DORY」である。本体重量はわずか1.3kgで、最大深度は15mだが、価格も59,800円(税込)と手頃なので、個人でも気軽に購入できそうだ。カメラの画素数は200万画素で、動画撮影はフルHD解像度となる。

 また、「FIFISH V6s」は、ロボットアームを搭載しており、水中での作業が可能である。

株式会社スペースワンのブース。同社はChasing社の正規パートナーであり、Chasing製の水中ドローンが多数展示されていた
Chasing社の水中ドローン「CHASING M2」。スラスターを8機搭載し、水中での移動自由度が高い。4Kカメラを搭載し、オプションでロボットアームなどを取り付け可能
こちらはよりコンパクトな水中ドローン「GLADIUS MINI」。スラスターを5基搭載するほか、F1.6の4Kカメラを搭載
Chasing社の水中ドローンの中で最も小さく低価格な「CHASING DORY」。本体重量はわずか1.3kgで、気軽に持ち運べる。価格も59,800円(税込)と手頃だ
ロボットアームを搭載し、水中での作業が可能な「FIFISH V6s」
CHASING M2の土台となっているのが、標準で付属する収納ケース。このケースに入れて持ち運べる
スペースワンのブースには、海の深さに関する説明パネルが置かれていた
水中ドローンの可能性が漫画形式で紹介されていた。こちらはダムの点検に使う提案
こちらは船底を水中ドローンで調査できるという提案

 広和株式会社のブースでは、同社が開発した水深500m仕様のROV「ROV-500」のデモを行っていた。こちらはやや大型の水中ロボットであり、サイズは1036×720×603mm、重量は約75kgと重い。10倍光学ズームレンズを搭載したHDカメラを搭載しており、フルHD解像度での動画撮影が可能だ。また、オプションとして音響ソナーやマニピュレータを搭載することもできる。

広和株式会社のブース
広和が開発した水深500m仕様のROV「ROV-500」
水深500m仕様のROV「ROV-500」の外観
ROV-500のコントローラー
ROV-500の状態表示画面。スラスタの状況や機体の傾きなども確認できる

 ミサゴ株式会社のブースでは、海洋機材を吊り上げるための「SEA-Lift」や「SEA-Snap」、イリジウムビーコン、LEDフラッシャーなど、海洋機材のサポート製品を展示していた。

 SEA-Liftは、最大100トンまでの吊り上げに対応しており、先端を海洋機器の穴の中に投げ入れるだけで、ほぼ瞬時に中で爪が開き吊り上げが可能になる。また、カラビナ「SEA-Snap」も簡単にロックされ、解除もダイバーが片手で行える。

 イリジウムビーコンは、イリジウム衛星を利用して現在位置を知らせるビーコンであり、高輝度LEDが点滅するLEDフラッシャーとあわせて、海面上に浮かぶ海洋機器の追跡・発見に役立つ。さらに、水中で音を録音し、信号処理を行うためのパッケージ「PORPOISE」も展示していた。

ミサゴ株式会社のブース。海洋機材を吊り上げるための「SEA-Lift」やイリジウムビーコンなどを展示していた
最大100トンまでの吊り上げが可能な「SEA-Lift」。投げ入れるとほぼ瞬時に全荷重の吊り上げが可能で、テンションがかからなくなると簡単に引き抜ける
「SEA-Lift」の利用シーン
【「SEA-Lift」のデモ】
海洋機材を安全・確実に吊り上げることができる
こちらは、ダイバーが片手で操作できるカラビナ「SEA-Snap」
【「SEA-Snap」のデモ】
外すときも片手で操作できる
【ミサゴのイリジウムビーコンとLEDフラッシャー】
奥がイリジウムビーコン、手前の時々光っているのが、LEDフラッシャー。海面上の海洋機器の位置追跡に利用できる
Turbulent Research製の水中音響収録・信号処理パッケージ「PORPOISE」

 コスモス商事株式会社のブースでは、Boxfish Research製の水中ロボット「Boxfish ROV」の展示とデモを行っていた。

 Boxfish ROVは、4K動画の撮影が可能で、8つのスラスターを搭載した高性能機である。最大深度も300m/600m/1000mの3モデルが用意されている。カメラはメインの4Kカメラを前方と後方に搭載し、後方の撮影も可能なほか、180度操作が可能なカメラも搭載している。

 また、Box Research製の水中360度カメラ「Boxfish 360」も展示していた。Boxfish 360は、3台のカメラを搭載しており、それらで撮影した映像をつなぎ合わせることにより、5K解像度の360度動画を撮影することが可能だ。ブースでは、Boxfish 360で撮影された海中の360度動画をHMDで見る体験も行われていた。

コスモス商事株式会社のブース。Boxfish Research製の水中ロボット「Boxfish ROV」の展示やデモを行っていた
左のディスプレイの映像が水槽に設置されたカメラからの映像。右のディスプレイの映像がBoxfish ROV搭載カメラの映像である
コスモス商事のブースで展示されていた、Boxfish Research製の水中360度カメラ「Boxfish 360」
Boxfish 360で撮影された海中の360度動画をHMDで見る体験が行われていた

併催の「水中ロボットコンベンション in JAMSTEC 2020」のセミナーが中継される

 今回の「第2回 海のアバターの社会実装を進める会」は、日本水中ロボネット主催の「水中ロボットコンベンション in JAMSTEC 2020」(以下水中ロボコン)と併催という形をとっており、水中ロボコンの水中ロボットセミナーやロボコン出場者によるプレゼン(ワークショップ)が、リアルタイムで中継され、会場内のスクリーンに映し出されていた。

 水中ロボットセミナーでは、3つの講演が行われた。

 最初の講演のタイトルは、「無人探査技術が切り拓く極域科学の新たな展開」で、国立極地研究所の野木義史氏が、極域での実地AUV体験や南極と北極の現在の課題、南極の磁場と現在の取り組みについて語った。

 講演の中で同氏は、地球温暖化は北極や南極といった極域において顕著であり、北極温暖化による海氷減少が、自然と社会に大きな影響を与える可能性があること、また、南極の氷床融解加速が、気候の大変化を引き起こす可能性があることを指摘した。その影響を予測するには、極域での海氷下の探査が重要になり、そのために極域探査用AUV「MONACA」を開発し、2019年から海域試験を開始したと語った。

最初の講演のタイトルは「無人探査技術が切り拓く極域科学の新たな展開」で、国立極地研究所の野木義史氏が講演を行った
地球温暖化は北極や南極といった極域において顕著である
南極の氷床融解が進めば、気候の大変化をもたらす可能性がある
南極探査AUVのミッションは、「海底追従」「氷追従」「中層」の3つである
極域探査用AUV「MONACA」を開発し、2019年10月から海域試験を実施した
AUVを回収するためのロボット「ANCO」を開発した

 2つめの講演のタイトルは、「海のアバターの社会実装を進める会」で、国立研究法人海洋研究開発機構の吉田弘氏が、この会を開催した目的や日本における大きな社会課題、ものづくりをデザインするときの風土的課題について語った。

 吉田氏は、海洋ビジネスに注目しているが、参入ハードルが高いと思われている方が多いため、海中ロボットの実際を知っていただく機会を提供するために、この会を立ち上げたと説明した。

 また、日本の大きな社会課題が少子高齢化であり、ロボットやIT技術を使って生産性を上げることが重要であると語った。

 さらに、ものづくりをデザインするときの課題として、「技術的課題」と「社会的課題」の2つはすぐに思いつくが、3つめの課題「風土的課題」が重要だと指摘した。風土的課題とは、自分達の思想や哲学、文化、歴史、教育、精神などを理解し、ものづくりに反映することであり、人は自然の中で生かされ、自然の恵みをいただいているという考えをシステムデザインに入れ込むべきだと語った。

2つめの講演のタイトルは「海のアバターの社会実装を進める会」で、国立研究法人海洋研究開発機構の吉田弘氏が講演を行った
「海のアバターの社会実装を進める会」の開催目的。日本は世界で6番目の海洋面積を誇る国であり、排他的経済水域を含めた範囲には多くの資源が眠っている。近年、産業界の多くの方々が海洋ビジネスに注目しているが、参入ハードルが高いと思われている。そこで、そうした方に向けて海中ロボットの実際を知っていただく機会を提供するために、この会を立ち上げた
実海域試験で、本物を見せることで意識ハードルを低くする
「第1回 海のアバターの社会実装を進める会」は伊豆大島で開催された
日本における大きな社会課題が少子高齢化である
日本の人口は今後減り続けるため、生産性を上げなければ、2050年にはGDPが半分近くまで落ち込む
ものづくりをデザインするときの課題として、「技術的課題」と「社会的課題」があるが、さらに「風土的課題」も必要である
風土的課題とは、自分達の思想や哲学、文化、歴史、教育、精神などを理解し、ものづくりに反映することである
日本人の傾向。「うち」と「そと」の明確な区別があり、技術は取り入れたほうが能率的と考えている。具体性のない思索や目前に無いモノのイメージングには無関心だ
西洋思想では、人は自然とは別の存在であり、人は自然を自由意志で使ってよいと考える
それに対し、日本を含む東洋思想では、人は自然の中で生かされ、自然の恵みをいただいているという考えであり、システムデザインにもそれを入れ込んでいきたい
傾向は風土に根付いており、ものづくりにあたっては風土的課題を考慮することを提案する

 3つめの講演のタイトルは、「画像処理用畳み込みニューラルネットワークの実時間処理及びロボット応用」で、防衛装備庁の丹羽雄一郎氏がロボットに搭載するための画像処理用CNNのFPGAでの実装例について講演を行った。

 丹羽氏はまず、ロボティクスにおいて、DNNを活用した画像処理は重要であり、生命進化におけるカンブリア爆発にもたとえられると語った。また、画像処理の方法もさまざまだが、移動ロボットの行動生成という目的には、セマンティックセグメンテーション(意味的領域分割)が最も有効であること、今回の目的が偵察監視ロボットであるため、一般的なLIDARなどの自ら光などを発する外界センサが利用できないことを説明し、代わりに完全パッシブな外界センサである遠赤外線カメラを用いた意味的領域分割にチャレンジしたと語った。

 学習済みの親のニューラルネットワークから子のニューラルネットワークにその学習した知識を伝える知識蒸留という手法を採用し、自立移動ロボットへの適用実験を行ったところ、人や壁を検知して適切に回避することができたこと、またFPGA上に移植したものでも実時間処理が可能なことを実証したことを明らかにした。

3つめの講演のタイトルは「画像処理用畳み込みニューラルネットワークの実時間処理及びロボット応用」で、防衛装備庁の丹羽雄一郎氏が講演を行った
ロボティクスにおけるDNNを活用した画像処理は重要であり、カンブリア爆発にもたとえられる
行動生成に最も有効な画像処理が、セマンティックセグメンテーション(意味的領域分割)である
意味的領域分割を用いた移動ロボットの物体検知や識別、回避
偵察監視ロボットの環境認識の場合、LIDARなどの一般的な外界センサは、こちらの所在が暴露されてしまうため利用できず、完全パッシブな外界センサを利用する必要がある
遠赤外画像を利用した意味的領域分割。学習済みの親のニューラルネットワークから子のニューラルネットワークにその学習した知識を伝える知識蒸留という手法を採用
自立移動ロボットへの適用実験結果。人や壁を検知して適切に回避することができた
完成したCNNをFPGAに実装した様子
意味的領域分割を用いた移動ロボットの物体検知・識別・回避について、FPGAでも実時間処理が可能なことを実証した

水中ドローンや水中ロボットの見事な実演デモが行われた

 昼の休憩を挟んで、午後にはブースを出展している各企業による、水中ドローンや水中ロボットの実演デモや操縦体験が行われた。

 広和は、同社のROV「ROV-500」の実演を行い、機動力が高いことをデモしていた。また、人間との力比べ(テザーの引っ張り合い)も行っており、パワフルさもアピールしていた。

【広和のROV「ROV-500」のデモ】
ボディはやや大きいが、高い機動力を見せつけていた
【「ROV-500」の浮上や潜行の様子】
【「ROV-500」と人間の力比べ】
かなり力をいれて踏ん張っていないと、ROV-500に引きずられてしまう

 コスモス商事は、Boxfish Research製の水中ロボット「Boxfish ROV」の実演を行い、斜め45度に傾けたまま平行移動が可能なことや、搭載カメラの水中での色再現性の高さなどをアピールしていた。

【Boxfish Research製の水中ロボット「Boxfish ROV」の動作(1)】
Boxfish Research製の水中ロボット「Boxfish ROV」は、斜め45度に傾けたまま平行移動が可能
【Boxfish Research製の水中ロボット「Boxfish ROV」の動作(2)】
「Boxfish ROV」が水槽中に置かれた四角いトンネルの中をくぐり抜けている様子。前半は水槽内に設置された外部カメラの映像で、後半はROV搭載カメラからの映像である
【Boxfish Research製の水中ロボット「Boxfish ROV」の動作(3)】
水槽に貼られたサンプル画像をカメラで撮影しているところ
水槽中に貼られたサンプル画像をBoxfish ROV搭載カメラで撮影したもの。カラーチャートも綺麗に写っている
こちらが水槽中に貼られたカラーチャートと同じもの

 スペースワンは、Chasing製の水中ドローン「CHASING M2」のデモを行い、8スラスターによる機動力、移動自由度の高さをアピールしていた。また、体験操縦も積極的に行っていたので、筆者も実際に操縦させてもらったが、空のドローンでいうモード2と操縦の仕方がほぼ同じなので、空のドローンを操縦したことがある人なら、自由に操ることができるだろう。もちろん、空のドローンより速度は遅いので、より簡単だ。

 また、スペースワンは、周りから中を観察できる小水槽を使って、ロボットアームを搭載した「FIFISH V6s」のデモも行った。見事に、水槽の床に沈められたテープをロボットアームで拾い上げ、水上まで運ぶことに成功し、拍手を浴びていた。

【Chasing製の水中ドローン「CHASING M2」のデモ】
Chasing製の水中ドローン「CHASING M2」のデモ。非常に小回りが効く機体だ
「CHASING M2」のカメラの映像が、スマートフォンに表示される
「CHASING M2」のコントローラーは、ラジコンプロポそっくりだ
周りから中が見える小水槽で、水中ドローン「FIFISH V6s」のデモが行われた
【水中ドローン「FIFISH V6s」の動作】
見事に「FIFISH V6s」のロボットアームで、水槽の床に沈んでいるテープを拾い上げ、水上まで運ぶことができた

 また、ロボット実演会場には、福島県内の複数の高校からの見学者が来ており、会場内のブースでの説明や水中ロボコンのプレゼンなどを真剣に聞いていたほか、水中ドローンの操縦体験にも挑戦していた。

福島県内の高校生が見学にきており、日本水中ロボネット主催の水中ロボコンのプレゼンなどを真剣に聞いていた
高校生たちは、水中ドローンの操縦体験にもチャレンジしていた