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野沢温泉スキー場のストリートビューでも見て暑さしのぎ&ひと足早く冬気分

 夏季休暇でどこかに旅行中という方も多いと思うが、その一方で猛暑の都会で本誌をご覧いただいている方もいらっしゃるのではないだろうか。そこで今回は、居ながらにして世界各地の風景が見られる、おなじみ「ストリートビュー」の名所スポットなどに関して紹介した本誌記事をピックアップするとともに、暑い夏に眺めるのにお勧めのスポットもいくつか新たに紹介する。

グランドキャニオン内のコロラド川
「Top Gear」テストコース
ひたちなか海浜鉄道
国立国会図書館

コロラド川の激流下りもひたちなか海浜鉄道のレール散歩もストリートビューで

 ストリートビューで見られるスポットとして、今年1月以降に本誌で取り上げた記事は下記リストの通り。

 今年は冬季五輪やサッカーW杯が開催されたこともあり、その会場となったソチやブラジルのスタジアムなどもストリートビューで公開された。このほか、カンボジアのアンコール・ワットなどの遺跡群、米国のコロラド川視点で眺めたグランドキャニオン、変わり種として英BBCのクルマ番組「Top Gear」のテストコースなんていうのもある。

 国内では、線路の上を徒歩で撮影したひたちなか海浜鉄道、犬ぞりに乗って撮影した雪原や砕氷船で撮影したオホーツク海の流氷など冬の北海道、世界文化遺産「富士山」の構成資産である「忍野八海」「白糸の滝」「船津胎内樹型」などが公開された。また、手塚治虫記念館や国会図書館の館内といった屋内のストリートビューもある。

 このほか、アジアでよく閲覧されているストリートビューの場所ランキングの記事もある。1月時点のランキングだが、日本、台湾、香港などで人気のトップ10をまとめたもので、記事中から該当スポットへ直リンクしているので、手っ取り早く見て回りたい方にはお勧めだ。

富士山山頂
軍艦島

ストリートビューで“時間旅行”も、過去の画像も公開開始

 ストリートビューでは4月下旬、Googleが2年かけて開発したという「タイムマシン機能」を実装。最新画像だけでなく、過去に撮影した画像もさかのぼって参照できるようになった。過去の風景が見られる場所はまだ限られているが、ストリートビューで世界各地への“仮想旅行”だけでなく、“時間旅行”まで楽しめるようになったわけだ。

 なお、これらではまだ物足りないという方は、昨年公開されたストリートビュー新名所についてまとめた記事もあるので、あわせて参照してほしい。

寒い風景のストリートビュー眺め、ひんやりと脳内冬気分

 前述の記事『オホーツク海の流氷「ストリートビュー」化、犬ぞりに乗って撮影した雪原も』で紹介している北海道の冬景色のように、暑い夏だからこそ、寒い風景のストリートビューを眺めて視覚的にだけでもひんやりと涼むのも手だ。

 こうした寒い風景としてはほかに、『日本のストリートビューがアジアでも人気、1位「富士山」、5位には「軍艦島」』の記事内で取り上げている宮城・蔵王の樹氷などのストリートビューもある。

北海道鹿追町の犬ぞりコース
宮城・蔵王の樹氷

 あるいは、いっそのこと、スキー場のストリートビューでも眺めながら、一足早く冬の旅行のことでも考えるのはいかがだろうか?

 スキー場のストリートビューとしては、2010年のバンクーバー五輪で、競技会場となった雪山がスノーモービルで撮影・公開されていた。また、北米やスイスのスキー場についてもすでに公開されており、ウェブサイト「Google マップビュー」にある「ストリートビューコレクションとしてもまとめられている。

 さらに今年ぐらいからは、野沢温泉スキー場など、日本でもストリートビューで見られるところがちらほら出てきているようだ。グーグル株式会社によると、国内のスキー場でストリートビューが公開されているのは、以下の7カ所(該当場所のストリートビューに直リンク)。

サホロリゾート(北海道新得町)
マウントレースイスキー場(北海道夕張市)
すみかわスノーパーク(宮城県蔵王町)
ハンターマウンテン塩原(栃木県那須塩原市)
マウントジーンズ那須(栃木県那須町)
たんばらスキーパーク(群馬県沼田市)
野沢温泉スキー場(長野県野沢温泉村)

野沢温泉スキー場
ストリートビューが公開されているコース
長坂ゴンドラ乗り場付近
パラダイスゲレンデ

 これらは「Trekker on Snowmobile」という新しいシステムで撮影した。ストリートビューの徒歩用バックパック型撮影機材「Trekker(トレッカー)」をスノーモービル用のマウントに設置し、スノーモービルのバックシートに取り付けたものだという。今後、冬シーズンに向け、国内スキー場のストリートビューのさらなる拡充を期待したいところだ(撮影しようにも、冬にならないと撮影できないわけだが……)。

 このほかグーグルでは、寒いストリートビューとしては「カナダ北極圏」がお勧めだとしている。

 なお、ストリートビューでの仮想旅行とはいえ、もうちょっと正面から夏を楽しみたいという方には、水中シリーズがある。ガラパゴス諸島や、ダイビングスポットとして有名なグレートバリアリーフなどで、美しい海中のストリートビューが公開されており、アシカやウミガメ、マンタなどの海洋生物の姿も見られる。こうした海中のストリートビューを、Chromecastで大画面テレビにミラーリングして見ると圧巻だという。

グレートバリアリーフのレディー・エリオット島付近
レディー・エリオット島の海岸

編集部