リンク集
台風・地震への備えを今一度確認! 防災特集2016
2016年9月2日 06:00
人の暮らしと自然災害は切っても切り離せない。直近の8月下旬だけでも、北海道・東北地方に大きな被害をもたらした台風10号、海外でもイタリア・アマトリーチェで大きな地震が発生している。今回のリンク集では、8月30日から9月5日までの「防災週間」を受けて、災害発生時の情報入手や、減災に役立つウェブサイトをご紹介する。
台風・地震・津波の情報をいち早く入手するには
まず最初にご紹介するのは、災害関連の情報サイトだ。突発的に起こる地震はともかく、台風・大雨・大雪などに関しては、予報を知ることで避難などのアクションに繋げられる。テレビやラジオなどの放送メディアで大枠の情報を掴み、より細かな情報を調べるためにネットを活用するなど、自分なりの情報活用を模索してみてほしい。
気象庁 防災情報
http://www.jma.go.jp/jma/menu/menuflash.html
官公庁のサイトだけあってか、画面デザインこそ素っ気ないが、日常的な気象警報はもちろん、地震・津波・火山などあらゆる防災関連情報を提供。ここを起点に、その時どきに応じた情報にあたるといいだろう。
高解像度降水ナウキャスト
http://www.jma.go.jp/jp/highresorad/
上記サイトからリンクしている情報の1つ。気象ドップラーレーダーの観測データに雨量計の計測値などを加味し、30分先までの降水分布を予測している。初期状態では日本列島全域が表示されているが、所定の地域の拡大図を簡単に呼び出すための機能もある。
気象庁 火山登山者向けの情報提供ページ
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/map_0.html
50人以上が死亡した御嶽山噴火は2014年9月のこと。また、2015年6月には神奈川・箱根で小規模噴火が発生するなど、火山の恐ろしさは今なお現実のものとして存在する。こちらのページでは、警戒対象となる火山、警戒レベルなどが一目で確認できる。
川の防災情報
http://www.river.go.jp/
8月末に東北地方へ直接上陸した台風10号は、当日の風雨の被害が大きかったことは言うにおよばず、翌日になってから各地の川の堤防が決壊するという事態を引き起こした。この「川の防災情報」では、各河川の水位や雨量をほぼリアルタイムに確認できる。「危険水位」「注意水位」などの指標もあわせて表示されるので、参考にしよう。なお、地図表示は市町村単位までクローズアップ可能。
国土交通省 関東地方整備局 ライブカメラ映像
http://www.ktr.mlit.go.jp/guide/guide00000012.html
数値としての水位情報だけでなく、写真などで川の状況を見たい場合は、国土交通省の地方整備局や河川国道事務所のウェブサイトを覗いてみよう。ただ、これらのサイトは往々にしてサイト構成が複雑。このページは関東の例だが、「河川の名称 ライブカメラ」などとウェブ検索したほうが早く見つかるケースも多い。
リアルタイムナウファス
http://nowphas.mlit.go.jp/
ナウファスは「Nationwide Ocean Wave information network for Ports and HArbourS」の略で、日本沿岸の波浪情報網のこと。かなり専門的なデータのため、高潮・津波の警戒に直接役立てるのは厳しい。とはいえ、台風直後のデータなどを見ると、その脅威は一目瞭然。7日分のデータを遡って閲覧できるため、本稿公開時点では台風10号の影響がどの程度だったかも確認可能。
Yahoo!天気・災害
http://weather.yahoo.co.jp/weather/
ポータルサイト「Yahoo! JAPAN」による気象情報サイト。名称に「災害」と冠していることからも分かるように、防災関連情報を充実させているのが特徴。気象状況に応じて「台風」「河川水位」などの情報がハイライト表示される。
tenki.jp 防災情報
http://www.tenki.jp/bousai/warn/
日本気象協会運営のウェブサイト。通常の天気予報と並んで「防災情報」のページを設けており、各都道府県の気象警報・注意報発表状況などが一目で確認できる。防災コラム集「万が一に備えて」もお勧め。
ウェザーニュース
http://weathernews.jp/
「チャンネル」という単位で各種情報を提供。オフィシャル情報にあたる「雨雲レーダー」「台風」のほか、各地のレポーターからの報告をもとにした「減災」「ゲリラ雷雨」などもある。
NHKニュース 気象災害情報
http://www3.nhk.or.jp/weather/
一般的な気象情報に加え、災害関連の情報も提供中。「雨・気温・風」のページでは、1時間あたりの降水量を観測地点別かつ全国比較でランキング化している。一風変わったコンテンツだが、異常の兆候を感じ取るのに意外と役立つかも?
NTTドコモ 緊急速報「エリアメール」
https://www.nttdocomo.co.jp/service/areamail/
携帯電話網を介した緊急情報配信の形態として、すっかり定着した「エリアメール」。当該地域にいる加入者全員に対して情報が届くため、例えば観光・出張などでたまたま居合わせた個人に対して津波情報を送るといったことができる。こちらはドコモの機能解説ページだが、auやソフトバンクでも同種のサービスがある。
Twitter Lifeline
https://twitter.com/twitterlifeline?lang=ja
ソーシャルメディアもまた、災害情報の発信に欠かせない存在となりつつある。こちらはTwitter運営による、オフィシャル的な正確の強いアカウント。主にリツイートという形で災害関連情報を伝えている。
Yahoo! JAPAN 防災速報
http://emg.yahoo.co.jp/
Yahoo! JAPANが無料配信しているスマートフォン用アプリ。地震・豪雨・津波などの情報をプッシュ通知してくれるのが特徴。また、通知対象エリアを最大3カ所まで指定しておけるので、単身赴任者が自宅の様子を知る場合などに重宝しそうだ。
NHK ニュース・防災アプリ
http://www3.nhk.or.jp/news/news_bousai_app/
iOS/Android向けに配信中の無料アプリ。最新のニュースとともに、防災情報を合わせてチェックできる。情報取得地域の設定、プッシュ通知などの機能も備える。
内閣府 防災情報のページ
http://www.bousai.go.jp/
主に政策面での災害対策状況を伝えるためのサイト。速報性はテレビ・新聞などに比べて低いものの、被害に関する統計情報などが適宜掲載される。
災害対策をネットで学ぶ
「災害への備え」というのは、実に難しい問題だ。災害の傾向は地域によって千差万別で、それこそ沿岸部に住む人であれば津波が最大の脅威となるし、逆に山間部であれば津波は一切関係なく、むしろ豪雨に伴う土砂災害を念頭に置くだろう。また、被災したかどうかでも欲しい情報が変わってくる。つまり「何か1つの鉄則を覚えておけば万事OK」というわけにはいかないのだ。
そんな中で少しでも災害を減らすには、やはり普段からの学習が鍵となる。より多くの情報に触れ、立場の違う人々が話し合い、もし想定を超えるような事態となったら軌道修正していく。これを地道に繰り返しながら、少しずつ意識を高めていこう。
NHK そなえる 防災
http://www.nhk.or.jp/sonae/
NHKによる防災コラム集。対象ジャンルが極めて広く、熱中症に始まり、大雨、落雷、地震、津波などをカバーする。一般利用者からの質問に専門家が答える「みんなのQ&A」も大いに参考にしたい。
Yahoo!防災速報 もしものときにそなえよう 防災コラム
http://emg.yahoo.co.jp/sokuho/column/top/
地震・津波・大雨などのテーマ別に「そのときの行動」を解説。例えば竜巻であれば「とにかく頑丈な場所に避難」「それが無理なら窓がない部屋へ」といった具合だ。阪神・淡路大震災にまつわるコラムも。
家族みんなのHonda防災ノート
http://www.honda.co.jp/bosai/
専門家の監修による防災ノウハウ集。地震・台風・豪雪・竜巻・落雷の5ジャンルについて、基礎知識や対処法をまとめている。
東京海上日動火災保険 あしたの笑顔のために
http://www.tokiomarine-nichido.co.jp/world/egao/
地震・津波・台風などについて、発生のメカニズムから具体的な対応までを解説。保険会社のウェブサイトではあるが、宣伝的な内容は少なめ。イラストも多用されていて読みやすいサイトになっている。
国土交通省ハザードマップポータルサイト
http://disaportal.gsi.go.jp/
災害報道で度々見聞きする「ハザードマップ」とは、ある特定の自然災害の影響範囲を地図上に示したもの。「○○市の洪水ハザードマップ」「△△町の津波ハザードマップ」といった具合で、主に市町村ごとに公開される。こちらのサイトからは、各地のマップを一括検索できる。
東京都防災ホームページ
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/
災害発生時に最も頼るになる情報源は、なんといっても地元自治体。住んでいる地域の防災情報サイトは、平時に読んでおくことはもちろん、有事にも活用しよう。なお、東京都では「東京防災」という災害対策ノウハウ集を発行しており、この電子書籍版は主要ストアなどで無料配布されている。
災害用伝言板(web171)
https://www.ntt-east.co.jp/saigai/web171/
https://www.ntt-west.co.jp/dengon/web171/
大規模災害発生時の安否確認手段として、NTT東西が運用中のサービス。電話番号を登録することにより、第三者へ現況などを伝えられる。災害発生時は現地への電話がどうしても集中しがちだが、より緊急性の高い通話を優先するためにも、こういった伝言板サービスを使おう。
Google クライシスレスポンス
https://www.google.org/crisisresponse/japan
検索大手のGoogleも各種の災害関連サービスを提供中。例えば「Google」アプリをスマートフォンにインストールしておくと、各種の防災情報が表示される。また、ウェブサイトでは安否確認用の「パーソンファインダー」が準備されており、大規模災害発生時に運用される。
J-anpi
http://anpi.jp/
安否伝言板サービスは、NTT東西やGoogleのほかに携帯電話会社もそれぞれ独自に運用しており、検索性が低いのが難点だった。J-anpiではそれらの情報を一括検索するためのサイト。なお、情報登録自体は外部サービス側で行う必要がある。
特別警報について(気象庁)
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/tokubetsu-keiho/
2015年8月から運用が開始されたのが「特別警報」。気象庁が発表するもので、普段から比較的よく目にする「警報」よりもさらに高いレベルで「ただちに命を守る行動」を促すのが狙い。とはいえ、特別警報が発表されていないから災害が起こらないという意味ではない。過信せず、それでいて冷静に対応するための指針としたい。
子供の格安スマホデビュー・IIJmioが販売する端末の選び方・災害とMVNO(IIJてくろぐ)
http://techlog.iij.ad.jp/archives/1943
携帯電話の緊急メール(エリアメール)は便利だが、最近利用者が増えているであろう「格安スマホ」「格安SIM」での扱いはどうなっているのか? MVNO大手のIIJが解説した。具体的には「災害とMVNO (ETWS動作検証)」というスライドを参照のこと。
防災グッズは何を用意したらいいのか?全リスト(All About)
http://allabout.co.jp/gm/gc/2245/
防災に詳しい専門家による解説。災害発生に備え、用意しておきたい物品のリストがまとめられている。筆頭に挙げられているのは水。1人1日3リットルが目安という。その他には消費期限2~5年程度の非常食、医薬品、衣類など。
熊本地震被災者の皆さまへ 政府応援情報(首相官邸)
http://www.kantei.go.jp/jp/headline/saigai/kumamoto_hisai.html
4月に発生した熊本地震を受け、首相官邸では被災者向けの情報をひとまとめにしたPDFを公開した。支援金給付のための手続き、さらには発生しがちな悪質商法・詐欺などの話題が掲載されている。あくまで熊本地震に際しての内容ではあるが、その他地域の住民にとっても参考になるはずだ。
「り災証明書」を発行(宇都宮市)
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/koseki/019031.html
大規模な災害の発生にあたって、その後の行政手続きや損害保険申請の大前提となるのが「り災証明書」の取得だ。原則として市町村役場が発行、さらに現地調査も必須になっている。こちらの宇都宮市のページでは、り災証明の発行に関するQ&A集を公開中。
災害ごみの仮置場(阿蘇市)
http://www.city.aso.kumamoto.jp/kumamoto_eq/refuse/temporary/
近年、災害発生時の大きな問題となっているのがゴミ処分。一度に大量の粗大ゴミが出るため、通常のフローでは到底処理しきれないのだ。対応状況は地域や被災規模によっても異なるが、基本的に地元自治体が方針を決定しているようだ。こちらは熊本地震における阿蘇市の対応例。受け入れ可能ゴミが決められており、例えば畳は濡れた場合の対処が困難なため、雨天時搬入に注意するよう呼び掛けている。
火災・自然災害などの住宅被害によるご請求(全労済)
https://www.zenrosai.coop/kumiaiin/kyousaikin/house.html
災害発生時の保険請求例。ちょっと気になるのは修理や不用品の処分について。修理前の状況、被害家財などが後からでも分かるよう、写真として記録を残しておくよう勧めている。
明日は我が身! 災害時に役立つ「車中泊マニュアル」を教わってきた(ジモコロ)
http://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/negishi10
熊本地震で最もクローズアップされたエピソードと言えば「車中泊」ではなかろうか。車中での睡眠はエコノミークラス症候群を誘発しやすい一方、体育館などと比べてプライバシーを確保しやすい。こちらのページはアウトドア専門誌の編集者に聞いたノウハウ集。熊本地震を踏まえた内容となっている。
ニュースで見る関東・東北豪雨(NHKオンライン)
http://www.nhk.or.jp/d-navi/link/2015gou/
過去の事例から学ぶこともまた、災害対策には重要な視点だ。こちらは2015年9月、茨城県常総市付近に極めて大きな被害をもたらした豪雨についての振り返り記事。台風が通過してなお雨が降り続けた影響で、河川の堤防が決壊した。
広島土砂災害から1年~災害対策はどう進んだ?(スーモジャーナル)
http://suumo.jp/journal/2015/08/20/95952/
2014年8月に発生した広島の土砂災害について、その1年後に対策状況を取材した記事。住宅用地確保のための山際開発がもともと多かった地域とのことだが、砂防ダムの整備、「土砂災害特別警戒区域」に関する運用ルール変更などが進められているという。
平成26年9月27日御嶽山噴火に関する情報(長野県)
http://www.pref.nagano.lg.jp/bosai/kurashi/shobo/saigai/260927ontake.html
2014年9月の御嶽山噴火に関するサイト。非常に長大なページとなっており、今から読み返すのはなかなか苦労するが、噴火直後の対応から行方不明者捜索、さらにはガス・降灰の影響調査の結果などがまとまっている。
内閣府 1923関東大震災
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923--kantoDAISHINSAI/
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923-kantoDAISHINSAI_2/
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/kyokun/kyoukunnokeishou/rep/1923-kantoDAISHINSAI_3/
近代日本における災害対策の原点とも言えるのが1923年(大正12年)9月1日の「関東大震災」だ。死者10万人超の大災害について検証したのがこちらの文章。非常に膨大な量なので、時間があるときにどうぞ。
平成28年度「防災週間」及び「津波防災の日」について(内閣府)
http://www.bousai.go.jp/kyoiku/week/h28bousaiweek.html
今年2016年の防災週間に関する政府決定をまとめた文書。防災関連イベントの実施方針などが示されている。また、毎年11月5日を「世界津波の日」とすることが国連で決定したことを受け、広報および周知徹底を図るとしている。