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Windows 10への無償アップグレード用プログラム、ハワイ時間の7月29日23時59分59秒まで提供

タイムリミットまでに「ようこそ画面」が表示される必要あり

 日本マイクロソフト株式会社は、明日7月29日に期限が迫ったWindows 10への無償アップグレードについて、ヘルプセンターで情報を公開している。

 無償アップグレードが行えるのは7月29日までということは知られているが、では「何時までに、どの操作までを終了させておけばいいのか」という情報は、意外と周知されていない。

 ヘルプページによれば、アップグレードを行う際には、は7月29日23時59分59秒までに「ようこそ画面」が表示されている必要がある。ようこそ画面は、Windows 10へのアップグレードを実行した後に表示される「Windowsをアップグレードしています」という画面の後に、PCが再起動されると表示される画面。その後に法的文書への同意や、Cortanaの設定、既定のアプリの設定の画面が表示される流れとなっている。

 アップグレードを開始する「Windows 10 を入手」アプリ(GWX.exe)からアップグレードを実行する場合は、起動したPCの時計を参照してアップグレードを実行できるかどうかを判断しているようだが、Windows 10アップグレードのウェブサイトで表示されているカウントダウンとは時間が食い違っており、どちらが基準なのかが分からない。

 ヘルプページには、アップグレードプログラム自体は、地球上で一番遅いハワイ標準時(UTC-10)の23時59分まで提供が続けられるとの記載があり、日本時間では30日18時59分ということになる。

 とはいえ、アップグレードプログラムをダウンロードするのにかかる時間がもちろん必要となる上、長期間使用しているWindows 8.1/7から環境を引き継ぐ場合には、インストールされているプログラムやレジストリ情報が移行されるため、「ようこそ画面」が表示されるまでには、さらに時間を要する場合が考えられる。

 そこで編集部で日本マイクロソフトに問い合わせたところ、余裕を持って日本時間7月28日23時59分までに、アップグレードとその後の認証までを完了することを推奨している、との回答を得た。

 いったんアップグレードを行ってしまえば、31日間はそれまで使っていたWindows 8.1/7に戻すことができる。そして7月29日までにアップグレードを一度でも行っておけば、元のOSから無償で再度Windows 10へアップグレードできる。

 再アップグレードにはWindows 10のインストールメディアが必要となるが、これを作成するためのメディア作成ツールは、7月29日以降も引き続き提供される。

 アップグレードを行わないまま、7月30日を迎えたWindows 8.1/7の環境では、通知領域に“田”の字のアイコンが引き続き表示されることもあるが、クリックしてもアップグレードは行えない。「Windows 10 を入手」アプリが表示されなくなる更新プログラムが、7月30日以降に配信されるとのことだ。

 なお、画面を音声で読み上げる「ナレーター」や「拡大鏡」といった障碍者向けの支援技術を使用しているユーザーは、7月29日を過ぎても引き続き無償でWindows 10へのアップグレードが行える。詳細は7月29日に公開されるウェブサイトで明らかになる見込みだ。