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Google、すぐにコンテンツへアクセスできないモバイル向けページのランキングを低く表示、2017年1月より

 Googleは24日、モバイルでの検索結果からページを表示した際、すぐにコンテンツにアクセスできない“インタースティシャル”なページを低く表示する新しいランキング要素を2017年1月10日から追加すると発表した。

 Googleではインタースティシャルなウェブページについて、検索結果から画面を遷移した直後に、目的のコンテンツを覆い隠すようなポップアップが表示されるページ、目的のコンテンツの前に表示され、閉じないと内容を表示できないページ、目的のコンテンツの上部に表示され、スクロールしないとメインのコンテンツにアクセスできないページを例に挙げ、主に広告が表示されるものとしている。

わずらわしいポップアップの例
わずらわしいスタンドアロンインタースティシャルの例1
わずらわしいスタンドアロンインタースティシャルの例2

 こうしたページでは、検索結果をタップしたのに、すぐに期待したコンテンツにアクセスできないことから、Googleでは「ユーザーエクスペリエンスが低くなる」とし、「画面が小さいモバイル端末であればなおさら」だと述べている。

 ただし、Cookieの使用や年齢確認に関するもの、メールサービスや有料コンテンツのためのログインダイアログの表示については、こうしたインタースティシャルなページに含まれない。また、画面スペースから見て妥当な大きさのバナーについてもページランキング要素への影響はないとしている。

Cookieの使用に関するインタースティシャルの例
年齢確認のインタースティシャルの例
画面スペースから見て妥当な大きさのバナーの例

 Googleでは、「ユーザーがどのデバイスから検索している場合でも、質問に対する最適な答をすぐに見つけられるようにする」ことが検索の目標と述べた上で、追加されるランキング要素は、ページランキングに使用する何百もの要素の1つであり、関連性の高いコンテンツを含む優れたページであれば、今後も上位にランキングされる可能性があるとしている。

 2014年11月にGoogleでは、モバイルでの検索結果に[スマホ対応]ラベルを表示する変更を行っているが、これにより、現在では85%のモバイル向けウェブサイトでテキストやコンテンツを拡大せず、左右スクロール不要で読み進められるという。これを受け、今後は検索結果での[スマホ対応]ラベルの表示を取りやめる。ただし、この基準は今後もランキング要素として適用され続けるとのこと。このランキング要素については、これまで通りSearch Consoleにおけるモバイルユーザビリティレポートと、モバイルフレンドリーテストで確認できるという。