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自宅内にWiMAX 2+基地局を開設できる無料の「UQ宅内アンテナ」受付開始、我が家&ご近所用

「UQ宅内アンテナ」設置イメージ

 UQコミュニケーションズ株式会社は30日、ユーザー宅におけるWiMAX 2+の電波改善ツールとして、宅内に設置する小型基地局「UQ宅内アンテナ」の受付を開始した。2016年6月に「UQフェムトセル」として発表されたが、正式サービス開始にあたり名称変更した。

 ユーザー宅の固定回線にUQ宅内アンテナを接続することで、その固定回線をバックボーンにしたWiMAX 2+の小型基地局をユーザー宅内に開設する仕組み。屋外のWiMAX 2+基地局からの電波が弱い場合に、ユーザー宅内を対象としたWiMAX 2+のサービスエリアを構築できるとしている。利用するには、WiMAX 2+サービスの契約のほか、「auひかり」または「auひかりちゅら」の固定回線が自宅に導入されている必要がある。

 なお、UQ宅内アンテナはWiMAX 2+の基地局の一種であるため、ユーザーは運用人として無線局免許が必要。申請はUQが行うが、その際、ユーザーの氏名・住所・連絡先電話番号を総務大臣に届け出る必要がある。また、設置宅内のユーザーだけでなく、周辺エリアにもWiMAX 2+ネットワーク環境を提供することになる。

 UQ宅内アンテナに接続可能な端末は、WiMAX 2+対応ルーターやスマートフォン。なお、UQアンテナ経由でのWiMAX 2+利用でも、混雑回避のための速度制限の対象となる。

「UQ宅内アンテナ」概要図

 UQ宅内アンテナの初期費用や工事費用、月額料金は無料。最低利用期間は設定されておらず、契約解除時の違約金も発生しない。ただし、アンテナ本体はUQから貸与されるため、破損・紛失時では別途違約金(2万3000円)がかかる。設置は指定の工事業者が訪問して行い、ユーザー自身でアンテナを勝手に移動することはできない(同一居室内での軽微な移動は可能)。また、GPSの電波とシステム同期を行うために、UQ宅内アンテナの本体に加えてGPS受信機の設置も必要。

アンテナは2種類のうちいずれかを提供。側面ホワイト・正面グレータイプのモデルの大きさは45×185×185㎜(幅×奥行×高さ)、重さは約670g。
ホワイトモデルの大きさは150×32.5×214m(幅×奥行×高さ)、重さは約700g。

 3月31日までに申し込み、かつ5月31日までに設置が完了したユーザーを対象に、クリアファイルやノート、ボールペンをセットにしたノベルティグッズをプレゼントするキャンペーンも実施する。