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「小田急アプリ」登場、列車のリアルタイム走行位置から混雑度・車内温度、新宿駅構内の個室トイレの空き情報までもが分かる公式アプリ

 小田急電鉄株式会社は、スマートフォン向け公式アプリ「小田急アプリ」を6月7日より提供すると発表した。列車のリアルタイム走行位置、指定した駅における直近列車の発車時刻、列車の接続案内、駅のホーム図・構内図などを確認できるほか、災害時対策、トイレ対策といったいざというときのための機能も搭載している。Android 4.1~7.0、iOS 8.0~10.0に対応しており、無料。

 「リアルタイム運行情報」では、小田急線の全列車(回送列車など乗車できない列車を除く)のリアルタイム走行位置と列車種別を路線図に表示するとともに、遅延状況(1分以上の遅れが発生している場合)も提示する。一部の列車については、列車の混雑度や車内温度も表示するという。小田急線内で遅延などが発生した際にプッシュ通知を受け取るよう設定することも可能だ。

 「ホーム図・駅構内図」では、ホームの階段やエスカレーターの位置、出口の情報、トイレやコインロッカーなどの設備の案内を提供。また、新宿駅については、駅構内にある個室トイレの空き情報も確認できるとしている。さらに、各駅のカメラシステムから取得した画像をもとに、改札口付近の混雑状況を人型アイコンで示す「駅校内混雑情報」も、一部を除く各駅について提供する。

 このほか、「震災時支援マップ」も提供。これは、2015年より小田急線各駅で配布している「小田急沿線震災時一時避難・帰宅支援マップ」をベースに一部情報を更新したもので、各駅付近の一時避難場所や公衆トイレなどの場所を確認できる。また、災害発生時のみ稼働する機能として「家族位置情報表示(ペアリング表示)」があり、あらかじめ設定した家族などの位置情報を震災時支援マップの地図上に表示する。

 鉄道事業者の公式アプリで列車のリアルタイム走行位置を表示するサービスは、首都圏ではJR東日本や東京メトロ、東急、京王電鉄がすでに提供中。また、アプリではないが、関西ではJR西日本がウェブサイト上で同様の情報を提供している(2017年3月24日関連記事『「列車走行位置」が分かる鉄道会社公式アプリが便利だった件~首都圏4社の場合』、2017年4月24日付関連記事『JR西日本、列車個別の走行位置情報を提供開始、4月28日始発よりウェブサイトで』参照)。