ニュース

5000円の“おひとりさま対応”Wi-Fiルーター、NEC「Aterm WG1200CR」発売

 一人暮らしにちょうどいい、コンパクトな無線LAN(Wi-Fi)ルーター「Aterm WG1200CR」が、NECプラットフォームズ株式会社より2月8日に発売される。オープンプライスだが、市場想定価格(税別)は5000円前後。

 Wi-Fiの通信速度や、快適に通信できる同時接続端末台数といったスペック面は、最新のハイエンドルーターと比べて抑え気味だ。だが、一人でスマートフォンとPCの2台程度を使うくらいであれば十分なものとなっている。

 具体的には、5GHz帯の周波数を使うIEEE 802.11ac/a/nと、2.4GHz帯のIEEE 802.11n/g/bという無線LAN規格に対応する。最近のWi-Fiルーターとしては標準的なものだ。中でも最も高速な11acは、「2ストリーム(2×2)」という仕様になっており、最大で867Mbps(理論値)の通信が行える。

 上位機種で採用されている「3ストリーム(3×3)」の最大1300Mbpsや「4ストリーム(4×4)」の最大1733Mbpsには劣るが、スマートフォンやノートPCは現状、ほとんどが11acの2ストリームまでにしか対応していないため、必要十分なものだろう。

 端末のある方向に向けて集中的に電波を飛ばす「ビームフォーミング」という技術にも対応しており、iPhone 6以降など、この技術に対応しているスマートフォンであれば、より広い範囲でWi-Fi通信が行える。

 WG1200CRにWi-Fi接続している複数の端末のうち、特定の端末の通信を優先するよう設定できる「TVモード」という機能も備えている。例えばAndroid TV搭載のテレビやAmazonのFire TV Stickなどの通信を優先するよう設定しておけば、快適で途切れなく動画を再生できるようになる。

 WG1200CRの使用を開始する際には、既存のWi-FiルーターからSSIDやパスワードなどを直接移行できる「Wi-Fi設定引っ越し」や、スマートフォンでQRコードを読み込むことで簡単にWi-Fi接続できる「らくらくQRスタート2」といった設定機能も用意されている。また、「スマートリモコン」という機能では、スマートフォンやタブレット端末からWG1200CRの設定が行える。

 NECのAtermシリーズでは、同じ筐体を採用した一人暮らし向けのWi-Fiルーター「WF1200CR」を2017年6月に発売済みだ。こちらはホワイトだったが、今回発売されるブラックのWG1200CRはその上位機種にあたる。

「Aterm WG1200CR」の有線ポートは、WAN×1、LAN×1を本体背面に装備。いずれもギガビット(1Gbps)対応となり、既存機種「WF1200CR」の100Mbpsからスペックアップしている。本体サイズは40.5×116.5×110mm(幅×奥行×厚さ)

 AtermシリーズなどのWi-Fiルーターを、光ファイバー(FTTH)などの自宅インターネット回線につなぐことで、スマートフォンなどの端末からWi-Fi経由でインターネットに接続できるようになる。スマートフォンを自宅内で使う場合は、モバイル回線ではなく自宅Wi-Fiのほうを経由してインターネットに接続するかたちとなるため、モバイル回線の“ギガ”を減らさずに済むほか、自宅のインターネット回線が高速であれば、動画の閲覧なども快適に行えるだろう。